このところ、穗高が夜中に二階に上つて來て、ベッドの近くで眠るクセがついてしまつた。
首輪のところの毛がハゲて、濕疹が出來てしまつたので、夜は首輪を外してゐるのだ。
21時を過ぎるとリビングで眠つてゐるのに、午前0時を廻つた頃になると、ひとりで階段を昇つてくる。
ワールドカップを見てゐると、いつの間にか足元で横たはつてゐたりするのだ。
いや、それはそれでかはいいから良い。
問題は夜中だ。
彼はアレルギー性皮膚炎にかかつてゐるので、からだが痒い。
なので、眞夜中だらうが何だらうがお構ひなしに、からだを掻く。
するとフローリングで踏ん張つてゐる足を通じて、チャカチャカ音がするのだ。
初日はこの音で目が醒めて睡眠不足になつたので、一昨日から睡眠藥を飮んで眠つてゐる。
彼は朝が早い。
私は朝が遲い。
でも、私が負けて、早起きすることになる。
けふなどは起きたくもないのに、7時半に起きることが出來た。
で、暇が出來たので、穗高くんのお散歩につきあつた。
眠いのに・・・・
さあ、行かうか!
ところが、穗高くん、動かうとしない。
思ひのほか暑かつたらしい。
眠さうな顏に見えるのは氣の所爲か。
なんだかムカツク!
なんとか公園にあるグラウンドまで辿り着いた。
中にレトリバーがゐて、こちらに向かつて吠えてゐる。
穗高くんは涼しいベンチの上で涼しい顏をしてゐる。
レトリバーが歸つていつたので、グランドに入つた。
グラウンドは殊更に暑い。
高校の世界史でインドのアショカ王とカニシカ王といふのがゐたのを思ひ出した。
あ、初夏だなあ・・・
穗高くん、とにもかくにも水を飮む。
やはり、初夏でせうか。
廣大なグラウンドを精悍な日本犬が駈け囘る。
そんなイメージは脆くも崩れ去つた。
日陰から絶對に出ようとしない穗高くん。
もうぢき7歳、人間なら中年オヤヂ・・・・
ま、仕方ないわな。
自分からグラウンドを立ち去らうとした穗高くん。
行き先はといへば、グラウンド前にある四阿の涼しいベンチ。
ここで寛いでしまつて動かうとしない。
無理やりリードを引つ張るも、頑として動かうとしない。
やつと飛び降りてくれたと思つたら・・・・
向かひのベンチに移動しただけだつた・・・
なんとか宥めすかして歸途につく。
途中にある、お氣に入りの石のベンチでひとやすみ。
機嫌が良ささうでよかつた。
1時間を超える長い散歩。
しかし、歩いてゐた時間は半分もない。
それでも疲れたのか、家に歸ると、一番涼しい玄關の前で長くなつてゐた。
頼むから、夜もここらで眠つてくれ!
<使用カメラ:Nikon D80 & AiAF Nikkor 35mmF2D>
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