【2011 公式戰】 ● 阪神 ３－４ 中日 （甲子園） ： ●久保、借金４

最後まで追ひ付けなかつた。

１點差 → ３點差 → １點差 → ２點差 → １點差


見事だつたのは、落合監督の采配。
７囘１アウト２壘の場面で、それまで失點０で抑へて來てゐるチェンに代打を送り、代打・堂上剛がタイムリー。
普通、あの場面で好投してゐる投手に代打を出すのは勇氣が要ると思ふ。
８囘なら、淺尾、岩瀬を繋げばいいが、まだ７囘なのだ。
それが見事に當たつただけに、たいしたものだと素直に思ふ。

我が阪神はといふと、けふは城島がブレーキだつたやうに思へる。
２囘裏には１アウト１壘の場面で併殺。
７囘表には１アウト滿壘といふタイトな場面でルーキー・榎田が登板し、彼を助けるどころかワンバンを止められずに後逸し失點。
８囘表にはインコースを續けて要求し、グスマンに決勝點となるホームランを打たれてしまふ。
バッティングやリードについてはともかくとしても、ワンバンを止められないキャッチャーは困る。
投手に與へる心理的な影響も大きいだらう。
もし、これが膝の手術の影響なのだとしたら、プレーをしながら治すなどといふことはせず、プレーから外れてきつちりと膝廻りを強化するトレーニングを積むべきだと思ふ。
そのはうが、本人の選手壽命のためにも良いのではないか。

けふ良かつたのは、なんと云つても新井良太の２點タイムリー。
３點差に差が擴がつて意氣消沈したところを１點差に引き戻して、私の應援する氣力を奮ひ立たせてくれた。
もうひとつ、檜山の代打ホームラン。
最後に意地を見せてくれた。
あとはリンくんの２ベースヒット。
もう久保の時だけぢやなく、リンくんをスタメンで使つて欲しい。


それで思ひ出した。
金本のお休みは、「金曜日」ではなく「久保の登板日」のやうだ。
ほんたうに、久保の契約條項のひとつに「金本を守らせない」といふのがあるのかな？
レフトに打たせないやうにするなんて要らぬことに意識を向けるのは、投手にとつては大變なことなのだらう。
ほかの投手はどう思つてゐるのだらうか。

これで借金４。
せめて明日は勝つてくれ。




勝利投手 [ 中日 ] チェン（1勝1敗0S）
敗戦投手 [ 阪神 ] 久保（2勝2敗0S）
セーブ [ 中日 ] 岩瀬（0勝0敗6S）

本塁打
[ 中日 ] ブランコ 4号(2回表ソロ) 、グスマン 2号(8回表ソロ)
[ 阪神 ] 桧山 1号(9回裏ソロ)


バッテリー
中日バッテリー チェン 、三瀬 、河原 、小林正 、浅尾 、岩瀬 - 谷繁
阪神バッテリー 久保 、榎田 、渡辺 、福原 - 城島


スコアプレー
2回表 ブランコ　1-1からレフトスタンドへのホームランで中日先制！ 神0-1中
神 0 - 1 中
7回表 堂上剛　1アウト2塁の3-2からセンターへタイムリーツーベース！ 神0-2中 2塁
神 0 - 3 中
7回表 榎田(投):暴投 神0-3中 2,3塁

7回裏 新井良　ランナーフルベースの1-0からレフトへのタイムリーヒット 神2-3中 1,2塁
神 2 - 3 中
8回表 グスマン　2-2からレフトスタンドへのホームラン 神2-4中
神 2 - 4 中
9回裏 桧山　1-2からライトスタンドへのホームラン 神3-4中
神 3 - 4 中