いいなあ、日野正平。
スキンヘッド仲間だから親しみを覺えるのかな?
もちろん、それだけぢやないけど。
惡役も出來るし、人情派の役もこなすし、三枚目役すら出來る。
この幅廣さは貴重だと思ふ。
醫療刑務所の中で、重病懲役囚の浪岡が殺された。
主な登場人物は、重病懲役囚の江田、教戒師の佐野、介護士の井上洋子。
右京は、江田に目をつけ調べ始める。
ただし、江田は末期の膽嚢ガンで餘命いくばくもなく、車椅子でしか移動できない。
しかし、病室の中で車椅子の場所が變つてゐることから、右京さんは江田がひとりで車椅子に乘れることを知る。
あとは兇器を誰が江田に手渡したかが問題だが・・・
介護士の洋子は、江田が殺した被害者の娘だつた。
彼女は江田が死ぬまで介護したいといふ。
江田が死ぬのを見屆けるつもりなのだ。
江田は1週間前に、被害者遺族に手紙を書きたいと云ひ、教誨を希望した。
江田は、介護士の洋子が自分の殺した相手の娘だといふことに氣が付いてゐたのかもしれない。
浪岡のもとには、被害者遺族から手紙が屆いてゐた。
しかし、その手紙は被害者遺族からのものではなかつた。
その手紙には、鉛筆で「出處」「したら」「殺す」といふ部分に傍線がひかれ番號がふられてゐた。
檢閲の後でこんなことが出來るのは刑務所内の人間だけだ。
いつたい誰が?
洋子は浪岡のやうな男を出處させてはいけないと思ひ、浪岡を殺した。
江田はその場面を目撃してゐたのだつた。
江田は自分の病室で首をくくつて自殺をくはだてた。
浪岡を殺したのは自分だといふ手紙を殘して。
江田は教戒師の佐野に手紙を預けてゐた。
そこには、自分が介護士の洋子に殺されたら、情状酌量を願ふと書かれてゐた。
江田が自殺を企ててまで庇はうとしたのは、自分が殺した相手の娘である介護士の洋子だつたのだ。
しかし、なあ・・・
私には洋子が浪岡を殺した動機がいまひとつ理解出來なかつた。
人を殺すといふことは、そんな簡單なことではないだらうと思ふ。
ストーリーを複雜にして犯人の意外性を追及するあまり、無理やり動機を創り出したやうな氣がする。
「もがり笛」
冬の季語。
風が樹木や電線をとおる時にたてる甲高い音のこと。
それが轉じて、受刑者の叫びのことを云ふらしい。
ドラマの背景で、サッシの隙間から洩れる風の音が聞える。
これもまた「もがり笛」なのだらう、きつと。
<印象的なセリフ>
「人の罪をかぶるといふ償ひ方は絶對にあり得ないのだと」by 右京
「どうすればよかつたのだ・・・」by 江田
どうも、このところの右京さんは、自分の考へ方や信條を人に押付けるやうな發言が目につく。
このセリフも私には鼻についてしまふ。
右京さんに應へた江田の言葉にむしろ胸を衝かれた。
<ストーリー>
医療刑務所の重病懲役囚の浪岡が殺害された。
肝硬変から回復、元の刑務所に戻る矢先の出来事だったが、いったんは認められた仮釈放が取り消され、房で暴れることがあったとか。
そんな浪岡をあざ笑うなど、対立していた重病懲役囚の江田(火野正平)に疑惑を抱く右京(水谷豊)と尊(及川光博)。
1週間前になって被害者遺族に手紙を書きたいと言い出し、教誨を希望した江田に何があったのか?
教戒師の佐野(遠山俊也)によると、ベッドで苦しむ江田を、介護士の洋子(つみきみほ)が何もせず見下ろしているだけ、という騒動があったという。
洋子に確認すると、医師を呼ぼうとしたが、江田に制止されたらしい。
末期がんで車いすでしか移動できない江田が犯人なら凶器を用意した共犯者がいるはず。
職員を調べた右京と尊は、江田と洋子の意外な関係を知る。
2人の間には何が…!?
ゲスト:火野正平 つみきみほ 遠山俊也
脚本:櫻井武晴
監督:和泉聖治
(以上、 「相棒」公式HP より)
スキンヘッド仲間だから親しみを覺えるのかな?
もちろん、それだけぢやないけど。
惡役も出來るし、人情派の役もこなすし、三枚目役すら出來る。
この幅廣さは貴重だと思ふ。
醫療刑務所の中で、重病懲役囚の浪岡が殺された。
主な登場人物は、重病懲役囚の江田、教戒師の佐野、介護士の井上洋子。
右京は、江田に目をつけ調べ始める。
ただし、江田は末期の膽嚢ガンで餘命いくばくもなく、車椅子でしか移動できない。
しかし、病室の中で車椅子の場所が變つてゐることから、右京さんは江田がひとりで車椅子に乘れることを知る。
あとは兇器を誰が江田に手渡したかが問題だが・・・
介護士の洋子は、江田が殺した被害者の娘だつた。
彼女は江田が死ぬまで介護したいといふ。
江田が死ぬのを見屆けるつもりなのだ。
江田は1週間前に、被害者遺族に手紙を書きたいと云ひ、教誨を希望した。
江田は、介護士の洋子が自分の殺した相手の娘だといふことに氣が付いてゐたのかもしれない。
浪岡のもとには、被害者遺族から手紙が屆いてゐた。
しかし、その手紙は被害者遺族からのものではなかつた。
その手紙には、鉛筆で「出處」「したら」「殺す」といふ部分に傍線がひかれ番號がふられてゐた。
檢閲の後でこんなことが出來るのは刑務所内の人間だけだ。
いつたい誰が?
洋子は浪岡のやうな男を出處させてはいけないと思ひ、浪岡を殺した。
江田はその場面を目撃してゐたのだつた。
江田は自分の病室で首をくくつて自殺をくはだてた。
浪岡を殺したのは自分だといふ手紙を殘して。
江田は教戒師の佐野に手紙を預けてゐた。
そこには、自分が介護士の洋子に殺されたら、情状酌量を願ふと書かれてゐた。
江田が自殺を企ててまで庇はうとしたのは、自分が殺した相手の娘である介護士の洋子だつたのだ。
しかし、なあ・・・
私には洋子が浪岡を殺した動機がいまひとつ理解出來なかつた。
人を殺すといふことは、そんな簡單なことではないだらうと思ふ。
ストーリーを複雜にして犯人の意外性を追及するあまり、無理やり動機を創り出したやうな氣がする。
「もがり笛」
冬の季語。
風が樹木や電線をとおる時にたてる甲高い音のこと。
それが轉じて、受刑者の叫びのことを云ふらしい。
ドラマの背景で、サッシの隙間から洩れる風の音が聞える。
これもまた「もがり笛」なのだらう、きつと。
<印象的なセリフ>
「人の罪をかぶるといふ償ひ方は絶對にあり得ないのだと」by 右京
「どうすればよかつたのだ・・・」by 江田
どうも、このところの右京さんは、自分の考へ方や信條を人に押付けるやうな發言が目につく。
このセリフも私には鼻についてしまふ。
右京さんに應へた江田の言葉にむしろ胸を衝かれた。
<ストーリー>
医療刑務所の重病懲役囚の浪岡が殺害された。
肝硬変から回復、元の刑務所に戻る矢先の出来事だったが、いったんは認められた仮釈放が取り消され、房で暴れることがあったとか。
そんな浪岡をあざ笑うなど、対立していた重病懲役囚の江田(火野正平)に疑惑を抱く右京(水谷豊)と尊(及川光博)。
1週間前になって被害者遺族に手紙を書きたいと言い出し、教誨を希望した江田に何があったのか?
教戒師の佐野(遠山俊也)によると、ベッドで苦しむ江田を、介護士の洋子(つみきみほ)が何もせず見下ろしているだけ、という騒動があったという。
洋子に確認すると、医師を呼ぼうとしたが、江田に制止されたらしい。
末期がんで車いすでしか移動できない江田が犯人なら凶器を用意した共犯者がいるはず。
職員を調べた右京と尊は、江田と洋子の意外な関係を知る。
2人の間には何が…!?
ゲスト:火野正平 つみきみほ 遠山俊也
脚本:櫻井武晴
監督:和泉聖治
(以上、 「相棒」公式HP より)
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