『愛するあなた、恋するわたし』の中に、萩尾先生が映画の「ザ・セル」を見た……みたいに書いてあったので、見てみました(笑)。
いえ、前から「あなたにおススメの映画」的によく出てくることが多くて、「見ようかな~。う゛~ん、どうしよう……」みたいに思ってて。でも、特に見なくても何も問題なかったような気も(^^;)
簡単にいうと、ある科学技術によって主人公の女性(ジェニファー・ロペス)が異常殺人犯の<夢>の中に入っていき、監禁されている女性の場所を聞きだそうとする……といったあらすじなんですけど、自分的に話の筋のほうはどっちかっていうと「ああ、ハイハイ☆」みたいな感じで見てて、夢を彩る無意識的描写の美しさとか、そっちのほうに感心してました。
最初の砂漠の描写とか、黒い馬が動いてたのが彫刻みたいになるところとか……なんとなくエンデの『はてしない物語』を思い出したり。これはたまたま偶然なんですけど、この映画見るちょっと前にペギー・グッゲンハイムのドキュメンタリーを見てて。それで、その中に出てくるマックス・エルンストやジョルジュ・デ・キリコやマグリットの描いた絵のことを思い出したり……いえ、ドキュメンタリーと比較してどないすんねん!という話かもしれないのですが、こっちの『ペギー・グッゲンハイム(アートに恋した大富豪)』のほうがわたし的にはよっぽど面白かったです(^^;)
【通りの神秘と憂愁】(ジョルジュ・デ・キリコ)
【恋人たち】(ルネ・マグリット)
それはさておき、よく考えたら「相手の夢の中に入る」設定の映画っていうと、クリストファー・ノーランの『インセプション』もあるなあ……とあとから思いだしたんですけど、わたし、『インセプション』は設定自体はすごくいいような気がしたものの――そんなにストーリー的にはうまくいってないような印象でした(いや、だから面白くなかったって言ってるわけでもないんだけど)。
こう考えてくると、これからも誰かが「相手の夢の中に入る」系の映画や漫画や小説を描いたとしても……「ストーリーとしてすごくよく出来てる」ものさえ描ければ、パクリ☆ということもなく、「今までにも似た設定のものとしては、『ザ・セル』や『インセプション』などもあるが、こちらのほうがよほどうまくこの設定を料理している」的なことになるんじゃないかなあ、と。まあ、それがなかなか思い浮かばないってことでもあるとは思うんですけどね(笑)。
そんで、割と最近『アーカイヴ』という映画を見ました
こちらも「あなたにおススメの……」という関連項目でよく出てきていて、無料で見られる期限が迫っていたので見ました。でも、自分的には同じアンドロイド系でいったら、『エクス・マキナ』のほうがずっと面白かった気がします。
んで、お話として「何が悪い」っていうこともなく、わたし自身最後のどんでん返し(?)に、本当に最後のほうになるまで気づかなかったので――「脚本的には全然悪くないというか、むしろいいと思うのに、内容的にすぐ忘れちゃいそう」とか自分が思うのはなんでなのかなと思ったりして(^^;)
こちらも実は割と最近『パシフィック・リム:アップライジング』を見たんですけど……1のほうを見たのは結構前で、こっちの1を見た時、日本の漫画やアニメをあちこちパクリまくって完成した……みたいな印象だったので、「すごくお金のかかってる大作」と思いつつも、たとえば庵野監督とか、『パシフィック・リム』を見たらどういった印象を持つんだろうなって思ったりしました。
そんで、『アーカイヴ』ももろ、「エヴァンゲリオンが大好き」なスタッフさんが作ったんだろうなっていう感じで(笑)。簡単にあらすじ説明すると、日本のヤマナシ(笑)の人里離れた山奥で、主人公のジョージはアンドロイドの研究をしてるのですが、会社の極秘事項ということで、彼ひとりでアンドロイドを造ってるんですよね。
プロトタイプといった感じの第一号と第二号は、アンドロイドというよりも間違いなくロボットなのですが、第三号がかなり本格的なアンドロイドで、ジョージはそこに死んだ奥さんの保存されている意識データを入れようとします。
ただ、このアンドロイドの第三号、ものっそ出来がチープなんですよね(^^;)顔とか、濃い白塗りにただボールペンで線引いただけみたいな??そんで、なんとなく自分的にフリーザのガールフレンドっぽく見えて仕方ないわけですww
J3:「なんでこんなことするの?」
ジョージ:「すまない。悪いが君にはこれから、フリーザと結婚してもらう」
J3:「いやああ~っ!!そんなの絶対イヤァァッ!あんな奴と結婚してセックスするくらいなら、今すぐ自殺してやるうぅっ!!」(失神☆)
みたいに感じるシーンが自分的にあって、大爆笑しました
いえ、そこと映画の出来とはまったく関係ないはずなんですけど……アンドロイドの第三号さんの見た目が雑な感じでも、お話のほうが最後のほうまでわかってみると、「そりゃチープでもしゃあないわな☆」と、その点については一応納得します。。。
あと、自分的に一番印象に残ったエピソードは、第二号のロボットちゃんが、第三号に嫉妬して自分から水中に入って自殺しちゃうシーンだったかもしれません。。。
まだ他にも何本か映画見たんですけど、他の映画については感想書きはじめると長くなってしまいそうなので、今回はこのへんで!
それではまた~!!
↓「フリーザが失恋した時にカラオケで歌う曲No,1」と聞いて以来……大江千里さんの歌う曲がすべてフリーザの声で聴こえるという病気が、わたしの中で流行しています