こじらせ女子ですが、何か?

心臓外科医との婚約を解消して以後、恋愛に臆病になっていた理穂。そんな彼女の前に今度は耳鼻科医の先生が現れて!?

エリジウム。

2023年03月01日 | 日記

(※映画『エリジウム』のネタばれ☆がありますので、ご注意くださいm(_ _)m)

 

 映画の『エリジウム』を見ました♪(^^)

 

 わたしが割と「SF映画も見よう!」みたいになったのは、自分でも書きたいものが出てきたからですけど(笑)、この『エリジウム』は公開時(2013年)にCMで予告をやってた時から「絶対見たい!!」と思ってました

 

 その映画を10年もしてから見とんのかいなwwという話なのですが、わたしが「見たい!!」と思ったのが実は、「内容的に面白そう♪」って思ったのもそうなんですけど、何よりもタイトルでした。エミリー・ディキンスンの詩に『極楽(エリジアム)』という言葉ではじまる、有名な詩があるのです。。。

 

 >>極楽は

 すぐ隣の部屋ほど近い

 もしその部屋に友が待ちうけていれば

 しあわせでも不幸でも

 

 魂は一体どんな強さをそなえているのか

 そんなにも耐えるとは

 近づく足音の高まりや

 戸の開かれるのに

 

(『ディキンスン詩集』新倉俊一先生訳編/思潮社より)

 

『Elysium』は、ギリシャ神話で死後に善人だけが住むという理想郷のことで、エリシオンとかエリシュオンとも呼ばれるところみたいです。

 

 それはさておき、映画の『エリジウム』。

 

 すごくわたし好みのいい映画でした

 

 いえ、天ぷら☆での評価が3.5くらいだったもので……実はそんなに期待せず見はじめたのです。というか、このくらいの評価の場合、「結構いいとこまでいってるのに、何かある」場合が多いと自分的に思ってるんですよね。だから、途中まで見てきて「最後のあたりが納得できないとか、そういうことなのかなあ」と思ってたら、自分的評価は4.5くらいでした。すごく好き

 

 もちろん、一応わかります。設定の細かいところに突っ込みどころが色々あるのは。それを順番に上げていったらわたしもたぶん、軽く10個以上は思い浮かぶと思う。たとえば、「致死量の放射線を被爆したらしいのに、おんどれ結構元気やんけww」とか、「その放射能まき散らしながら移動しとんのかいなww」とか、「白血病の子と接触とかして大丈夫なんスかww」などなど……あと、大体あのくらいの時間内に収めなきゃなんないってことで、カットされてしまったのかもしれませんが、フレイの過去話がもうちょっと欲しかった。マット・デイモン演じる主人公のマックスと将来一緒に<エリジウム>へ行くと約束していながら、次に会った時にはすでに娘がひとりいるとか……てっきりわたし、フレイはもともと<エリジウム>の住人で、でも親(たとえば、ジョディ・フォスター演じるデラコート長官)に反抗して地球へ戻ってきた(なんなら、結婚したのも親の強制だった)。でも、娘が白血病になり、再び<エリジウム>へ戻ろうとするとか、本人が「色々複雑なの」と言ってたとおり、本当に「複雑な」何かがあるのかなって思ってました(^^;)

 

 いえ、でもこのあたりも、出来ればもう少し説明が……マックスのためにも欲しかったかなと。「仕方なく結婚して子供も出来たけど、そいつのこと、本当は大して好きじゃなかった。でも子供は可愛い」的エピソードがあったら、もっと良かったかな~とかいうのは、まあ、どうでもいいっちゃどうでもいいか(だったら言うなよ・笑)・

 

 あと、ジョディ・フォスターという大女優を重要な役に起用していながら、彼女の演じるデラコート長官があまり活躍しないで終わるっていうのも、ファンにとっては下げポイントなのかもしれません(他に、マホーン捜査官……じゃない。ウィリアム・フィクナーさんもほとんど活躍せず、ただの嫌な奴として終わった気が^^;)。

 

 さらにもうちょっと書くと、「あんな雑な手術で神経接続されたらたまらんぜよww」とか、「お風呂とかどうやって入るの?その機械、防水仕様?でもまー、もう五日したら死ぬんだから、その瞬間死ぬほど不潔でもどーでもいっか☆」などなど、そんな細かいこともどうでもいいとは思う。それと、あの痛み止め的な薬……「アポリネールじゃないし、マルコポーロじゃないし、名前なんだっけ?」と思い出そうとするうち、ドロイド:「これにサインしろ。そしたら薬をやろう。マルボーロという薬だ」、マックス:「(放射能被爆のため、震えながらサイン)………」、ドロイド:「そら、これでも最後に食って死ね」、マックス:「いらねえよ、丸ぼうろなんかよ!!」とかいうシーンが思い浮かんできて、困った。。。(※丸ぼうろは美味しいお菓子です)。

 

 それはさておき、こうした小さい文句が軽く10個以上思い浮かぶかもしれなくても、ストーリーのほうは大筋においてとても面白く、アクションシーンも満載ですごく楽しめたと思います。一番の敵がただのサイコ野郎で、エリジウムの政府の大物ということもなく、生きた人間でない、アーマダイン社製のロボットがコンピューターを乗っ取って主導権を握ったとかいうわけでもない。このあたりの詰めが甘かったともわたしは全然思わないんだけど、そのあたり、評価の厳しい方が結構いらっしゃるということなのかもしれませんね。。。

 

 ええと、最初に『ネタばれ☆蟻』とか書いてても、なるべく決定的なネタばれは避けるように書きたいと思いつつも――最後、マックスは死んじゃうんですよねアーマダイン社の社長のジョン・カーライルはスペースコロニー『エリジウム』の設計者で、彼から『エリジウム』をリブートするためのプログラムを奪い、それは今はマックスの脳の中に……でも、リブートが終わった時、マックスは死ぬ。何故ならそれもまたそうプラグラムされていることによって……自分は死ぬけれども、そのお陰で地球にいる人々もまた、最高の医療を受ることが出来るようになる……と言ってもまあ、このあたりももしかしたら設定的に雑なのかもしれません。

 

 わたしが単にあんまし細かいこと気にしないってだけで、今まで地球の人たちは『エリジウム』にやって来れなかったけれど、これからは自由に行き来が出来るようになる。でも、今まで通りやって来た人間たちをシャトルごと宇宙空間で撃ち落とせばいいっていうことになるのか、それとも、そんなキリのないことは出来ないし、そのことを知った『エリジウム』の人々も、流石にそこらへんの人権的なことは気にするという人たちなのか(映画の中にそのあたりの描写はなかった気がするものの、政治家たちが政治的に気にするという場面はあった気がする)。

 

 まあ、わたしのこの感想自体ものっそ雑なものですが(いつも!笑)、なんにしても、わたし的にはすっごく好きな映画でした♪

 

 それではまた~!!

 

 

 

 


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