こじらせ女子ですが、何か?

心臓外科医との婚約を解消して以後、恋愛に臆病になっていた理穂。そんな彼女の前に今度は耳鼻科医の先生が現れて!?

ぺリフェラル。-【接続された未来】-

2023年03月15日 | 日記

(※海外ドラマ『ぺリフェラル。~接続された未来~』に関して、重要なネタばれ☆があります。念のため、ご注意くださいませm(_ _)m)

 

 

 

『ぺリフェラル。-【接続(コネクト)された未来】-』を見ました♪(^^)

 

 現在S1のみ配信中で、S1は全8話です1話につき、大体1時間くらいだったと思うのですが、4話目以降はほぼ一気見して、現在軽くロス状態だったり(笑)。

 

 見たきっかけは、その時点でも評価が高かったというのもあるんですけど、「あ、たぶんこれ、(わたし的に)絶対アタリだ」と直感したことと、『ウエストワールド』の監督さんとスタッフさんが関わってたからだったりします(WW大好き)。

 

 なので、割と『ウエストワールド』と世界観被るところがあるものの……今回はVR世界ではなく、約70年後の世界にある<ぺリフェラル>という名前のアンドロイドに意識のみを飛ばして遠隔操作する――という設定が違うのかなって思います。

 

 あ、あと、このドラマ結構ややこしいというか、わかりにくいところがあるので、わたしの理解自体が間違ってる可能性もあるってことで、よろしくですm(_ _)m(他の方の感想記事なども読んで確認すればいいと思うんですけど、そこまでしてる時間もないので。すみません^^;)。

 

 現在が近未来の2032年で、主人公が未来に存在する<ぺリフェラル>に意識を飛ばして操作するのが2100年という設定(なのだと思う、たぶん)。

 

 最初、元軍人(海兵隊)の兄貴バートンから「金になるゲームがある」と言われ、ちょっと変わったヘッドセットを装着し、その試作品らしいゲームをフリン(名前ww)がやって見た時、それまで感じたこともない驚くべきリアルさに、フリンばブッ飛びます。

 

 つまり、最初はそれが70年後の未来とも知らず、それはバーチャルリアリティの世界くらいに思ってフリンはプレイしていたわけですが、何故彼女の兄貴の元にそんなゲームの試作品の仕事が回ってきたかといえば、そこには理由がありました。そして、ヤヴァかったのは2回目のダイブ(という言い方はしてないけど)の時。もちろん、ペリフェラルっていうのはそういう名前の人間そっくりのアンドロイドに意識のみ接続されてるっていう状態なので、本当の体ではない(フリンの本物の体は70年前に別に存在している)。けれど、ペリフェラルに打撃や殺傷、銃撃等が加えられれば、痛み自体はまるで本当に起きたことのように感じるわけで……その状態で、眼球をくり抜かれ、マリエル・ラファエルという女性の眼球と片目だけ入れ替えられるフリン。

 

 そのことにもフリンはどうにか耐えますが、そもそも何故そんなことを依頼主であるアリータという女性が行なったかといえば――リサーチ研究所という場所のある秘密を盗みだすのに、そこの研究所の職員であるマリエルの虹彩認証が必要だったからなんですよね。

 

 もちろん、フリンには訳がわかりません。そして、見てるこっちにしても訳がわからない(笑)。このあともペリフェラルに意識を潜入中のフリンは危険な目に遭い続ける。いくらペリフェラルが意識のみ接続して操作しているに過ぎなくても、相手が危険な武器その他によって襲ってきた場合、受けるダメージの痛みは感じ続け、それで「もうこれ以上は無理」となった時点で、本体のほうに戻ってくる……という、大体そんなことの繰り返しなわけです。

 

 フリンはこの謎を探るため、その後もペリフェラルと意識を接続して「何故なのか」を探り続けるわけですが――というのも、この時点で彼女が危険を犯す、大きな理由がふたつありました。理由ひとつ目、70年後の未来から、秘密を知っている彼女たちを殺すために、刺客が送られてくるんですよね。それで、相当本気の殺し屋(笑)がやって来るため、そもそもの根本を断つためには未来で何がどういうことになっているからなのかの「Why?」の部分を知る必要がある。理由ふたつ目、フリンに対して、殺し屋が来るといった警告をしてくれたウィルフという黒人の男性がいて、彼がフリンの母親のグリオーマを治療するための未来に存在する薬の処方箋を教えてくれたということ。フリンの母親はこのままいったら余命いくばくか……というくらい病状が悪く、目も見えなくなっているのですが、その薬のお陰で劇的に回復します。また、この薬のためにフリンは協力せざるをえなかったりもするわけですが、何より彼女自身が「何故なの?」、「なんでこんな目に遭うの?」、「70年後の未来とかってマジ?」――という、このあたりのことを知りたい気持ちが強かったというのがあって。

 

 それで、ウィルフにより、彼女がペリフェラルにダイブしてるのは、本当に70年後の未来だという証明をしてもらうことによって、フリンも彼女の兄のバートン、あるいは彼らの友人たちも、「それが本当のことだ」ということがわかります(宝くじの番号を教えてもらってそれが当たるとか・笑)。

 

 でも、『ペリフェラル。-【接続された未来】-』という海ドラの設定がややこしいのは、未来から接触があると、「それが本来ならばこうだった時間軸」から枝分かれしたもうひとつの未来とも言うべきものが出来てしまう……という、何よりもこの点だと思うんですよね。

 

 つまり、アリータが未来から接触してきた時、フリンに「あなたは十年後には死んでる」みたいに言うんですけど、これは「本来の時間軸」では確かにそうなることらしい。核の爆発があって、フリンも彼女の兄も友人たちもみんな死ぬ。でもその十年の間に、フリンは保安官のトミーという男性と結婚し、ふたりの子供を設けるという人生であったようででも、この<今>の時間軸では、フリンはトミーに片想いしているだけで、彼は医者の女性と結婚することが決まっていて……このトミーについても書きたいこと色々あるものの(笑)、ややこしくなるので、とりあえず飛ばそう。

 

 他に、フリンはのちにロンドン警視庁の、女シャーロック・ホームズといった雰囲気のロービアという警部補に、「こちらの未来ではこうなってる」ということを教えてもらいます。自分が片想いしていたトミーと本来の時間軸上では結婚してたことも驚きだったでしょうが、フリンにとっても友達で、バートンの海兵隊仲間にコナーという両足と片腕のない黒人の男性がいます。で、彼は海兵隊の任務に就いていた時、時限爆弾の仕掛けられた犬を助けようとして、そうした体になってしまったのですが(このエピソードが判明した途端、全世界の愛犬家がコナーの味方に!!)、それは「わたしたちの時間軸では起きていないことだ」とロービアは言います。

 

 それで、未来の人間が過去に干渉してくるのが何故かというと、フリンは何度も<ペリフェラル>を通して70年後の未来へやって来ているわけですが、人が少ないことに気づくと、彼女はそれが何故なのかとウィルフに聞きます。こちらの世界の人々はその災厄をジャックポットと呼んでいるらしいのですが、大きな災厄が起きたことによって未来では人口が激減している。その理由を探るため、さらには過去の何を変えれば災厄(ジャックポット)を避けることが出来たのか――といった原因を探るために、量子トンネルを開いて過去に干渉してきていたわけです(この量子トンネルを開くことが、ようするに作中でスタブを開くと言われていることなのだと思います。たぶん)。

 

 でも、これって「本来の時間軸ではない、未来の人間がスタブを開いたから枝分かれして出来た時間軸を生きることになった」人々にとって……わたし自身が思うに、かなりのところメーワクなことだと思うんですよね。なんでって、ドラマ見ててわたし的にトミーっていう保安官が全然魅力的に感じないせいもあり(唯一トミーの良かったところは、自分のブタ上司をブッ殺したところだけだったと思う・笑)、フリンが片想いしてる相手と結ばれなかったのは、はっきり言って「他にもっといい男いるぜ、フリン」で話は終わる。でも、コナーは?時限爆弾仕込まれたワンちゃんを助けようとして、両足と片腕を失ったコナーは……本来の時間軸ではそんな目に遭っていないのです。これは完全完璧、未来からの干渉があって起きた出来事だった。そして、このコナーもまた、70年後の未来でペリフェラルを造ってもらい、再び五体満足だった頃の体を使う感覚を取り戻し――ずっと向こう(未来)へ行っていたいと考えるように。

 

 普通のドラマで、S1全8話だったら、もう大体のところあらすじや感想を書き終わってそうなものなんですけど(笑)、『ペリフェラル』はもっと細かく書かなきゃいけないことが色々起きてます。あと、登場人物についても全然説明しきれてないんですけど(汗)、アリータが盗んだものをリサーチ研究所のシェリス・ヌーランド博士っていう悪役っぽい感じの黒人女性が必死に取り返そうとするんですよね

 

 ヌーランド博士はそのためにどのような手段をも行使しようとするため、70年前の<今>を生きるフリンや彼女の家族は殺されそうになるわけですけど……わたし自身は実は彼女やアリータやロービア警部っていうのは、立場が違うというそれだけで、結構似てるところがあるんじゃないかなって見終わってから思いました(^^;)

 

 唯一、アリータとウィルフを引き取った義理の両親であるクレプトという一族は、金儲けのことしか頭にないマフィアといった印象ですが、ここに引き取られたことで、クレプトの一族がいかに腐っているかわかっていたことが、アリータがネオプリムになった理由なのかなって思ったり。。。

 

 それで、アリータやヌーランド博士やロービア警部が何故似てるかというと、これはフリンもそうだと思うんですけど、とにかく彼女たちは「真面目」なわけです。アリータは、ペリフェラルのフリンの眼球を引っこ抜いてマリエルのそれに替えるという、普通に考えたとすれば相当人非人なことをやってます。でも、「どのみち十年後に死ぬ人間に、未来が良くなるために悪いと思ったけど協力してもらった」という、アリータの理論としてはそうしたことだったのではないでしょうか(彼女は頭が良く、真面目な性格でもあるため<必要最低限>の犠牲としてそれを見積もったのだと思う)。

 

 一方ヌーランド博士も、フリンたちを殺そうとするところから、見てる側にとっては悪役っぽく見える。また、アリータの元恋人のグレイスが彼女にリサーチ研究所の秘密を教えたことから(あ、ちなみにアリータはレズビアンです)――残酷な方法によってグレイスを殺害してもいる。このあたりも手段を選ばない恐ろしい女性であるとわかるわけですが、これも「彼女の立場に立ってみると」理解できなくもない。

 

 何故かというと、量子トンネルを開く方法は、リサーチ研究所でも本当に極一部の人間の秘密なのでしょうし、とりあえず一般の人がそれを知って「オレのあの人生が転落するきっかけになった惨めな過去を変えてやるうぅぅっッ!!」みたいな使い方は出来ないわけですよね。その秘密が洩れたら大変なことでもある……そして、ヌーランド博士にはヌーランド博士の、「ジャックポットが避けられなかったのは何故か」を探るためという大義名分があってこんなことまでしてると思うわけです(ロービア警部もそうですが、その災厄さえなければ大切な誰かが死ななかったといった、彼女にもおそらくそうした悲しい過去があるのではないかと推察されます)。

 

 それでも、S1の最後のほうで、フリンがこのリサーチ研究所の量子トンネルを開くための装置(金時計みたいなやつ)をぶっ壊したのは、ドラマを見てるわたしたち側には「正しいこと」のようにしか見えません(まあこのあたり、展開雑とも思うけど、大筋ですごく面白いので、細かいことはどうでもいい・笑)。やっぱり、そう見てる側に納得させる材料として、コナーのエピソードは物凄く大きく生きていると思う。本来の時間軸では起きなかったはずの不幸を未来から干渉があったことで彼は背負いこむことになったわけだから。

 

 そして、ロービア警部は、法の守護者として、バランスを取らなければならないという立場でもあると思うわけです。また、フリンが最終的に70年後のペリフェラルの姿として復活し、彼女の元に身を寄せている――ところでS1は終わるわけですけど、ほんっと、出てくる登場人物、「みんな真面目やなあ~」と思う(^^;)

 

 もちろん、「真面目にならざるをえない」理由がそれぞれあるわけですけど、フリンはヌーランド博士に「ロービア警部側にやられた」と見せかけるため、コナーに遠くから自分を撃たせて死んでいます。何故なら、自分の元の体が存在する時間軸に彼女が居続ける限り、フリンの家族も仲間も命を狙われ続け、さらにはそれが彼女ごと吹き飛ばすためだけに核爆発へと繋がり、関係のないたくさんの人々まで巻き込んで死亡する大惨事にまで繋がることだから……。

 

 アリータは<ある秘密>をペリフェラルであるフリンの脳内へ保存したわけですが、そのせいで彼女は危険にさらされ続け、またその秘密を知ってる人間を全員消そうとヌーランド博士はずっと動いていた――ということだと思うのですが、S2は一体どういう展開になるのか、さっぱり読めませんww

 

 とりあえず、わたしが一視聴者としてわかってるのは、フリンがもう70年前の本来いた過去へは戻れないだろうということだけ……でも、こちらにはこちらで「その後これ、どうなるんだろう」という問題が残ってるので、おそらくフリンの肉体が死亡し、葬式が行われたであろうその後についても、平行して語られることになるんだろうなって思う(たぶん)。

 

「あ~面白かった!!」というドラマであるのと同時に、自分的に残念なところが少しだけなくもなかったり。。。いえ、あくまでもこれはわたしの主観的なことなんですけど、出来れば吹替じゃなく、字幕版で見たかったんですよ(^^;)

 

 わたし、普段は基本的に字幕で見つつも、吹替は吹替で「面白ければどっちでもいいや」というタイプではあります。ただ、たまたま『ペリフェラル』は珍しく「絶対字幕が良かった」と感じるタイプのドラマだったというか。

 

 あと、フリン役のクロエ・グレース・モレッツさんが出演してるドラマ、わたしこれが初めてだったんですけど……なんとな~くあんまり好きじゃなかったんですよね。他の映画とか見て、その映画のキャラクターが好きとか、そういうのがあったらまた違ったのかもしれないんですけど……『ウエストワールド』でアンドロイドの主人公やってるエヴァン・レイチェル・ウッドさんは、ほんっっと大好きで、彼女のこと見るためだけにS3まで見たといっても過言でなかったと思う。

 

 そんで、フリンの兄のバートン役やってる人も、実はわたしあんまし好きじゃないっていうのがあって。こういうパターン、わたしほとんど経験したことないんですよ。主人公の正義側(被害者側ともいう)っぽい役どころの兄妹ふたりとも「な~んか、あんまし好きくないなあ」って、なんかありえなくない?みたいに思ったりもして(^^;)

 

 兄貴役のバートンに関してはですね、普段正義を気取ってそういう行動も取っているものの――最終的にギリギリ追い詰められると裏切るタイプっていうイメージがどうしても拭いきれない(それとは逆に、コナーは最後まで裏切らない男というイメージ)。

 

 そして、フリンも「自分が正しいと思うことを突き詰めて行う」という真面目なタイプで……普通、こうしたタイプの兄妹が主人公に据えられていた場合、視聴者側は絶対好感持つはずなのに、なんかわたし的には最後まで違和感が残る感じでした(あ、これはあくまでドラマの内容関係なく、わたしの主観的なことですので、お気になさらず^^;)。

 

 他は、ヌーランド博士もロービア警部も、その他脇を固めるキャストさんは、みんな魅力的だし、さらに言うなら悪役のコーベルピケット氏とレヴズボフ氏とボブ氏はまったくもって素晴らしいとしか言いようがなく(笑)。

 

 なんにしても、ウィキぺディアによれば、S2の製作決定が2023年の2月だってよー!!あ~もう、早く続き見た~い!!あと、ウエストワールドのS4がすでに配信になってたとついさっき知ったので、またU-NEXTと契約しなきゃあ~!!とか思っております。。。(そして、S4で打ち切りで、S5はないとも同時に知りました。か、悲しい)。

 

『ウエストワールド』のS4見るのは、今から超楽しみです♪こちらは絶対絶対(もし面白くなくても)見終わったら感想書こうと思ってます(^^

 

 それではまた~!!

 

 

 


この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« エスパイ+スキャナーズ。~... | トップ | 少女革命ウテナ。 »
最新の画像もっと見る

日記」カテゴリの最新記事