こじらせ女子ですが、何か?

心臓外科医との婚約を解消して以後、恋愛に臆病になっていた理穂。そんな彼女の前に今度は耳鼻科医の先生が現れて!?

愛するあなた、恋するわたし。

2023年02月18日 | 日記

 

 今回は、萩尾先生の対談集を購入してみました♪

 

 他にも数冊対談集が出ている中で、こちらを手に取ることにしたのは、よしながふみ先生の『きのう何食べた?』を読んで、よしながふみ先生に興味を持ったこと、&清水玲子先生や庵野監督、ヤマザキマリ先生との対談も収録されているから……かな、と思います

 

 ええと、まず第一に、私よしながふみ先生の作品は、『きのう何食べた?』を10巻まで読んだに過ぎないのですが(汗)、面白かったので、他にどんな作品を描いておられるのか気になったんですよね。そしたら、あくまで表紙とか見た印象に過ぎないんですけど……やっぱりBLがお好きなのかな~と思ったりしたので、そのあたりで萩尾先生とどんなこと話されてるのかなと思ったのです(笑)。

 

 なので、まずはそちらから。。。

 

 萩尾先生がご両親になかなか漫画家としての仕事を理解してもらえず、軋轢があった……みたいな話は有名エピソードと思うのですが、わたし、今まで色々な本にそんなふうに書いてあるのを読んで――「ああ、これは確かにおかしなお母さんだ(^^;)」ということで結論が出ました。

 

 いえ、家族関係の場合、「実際はそれほどでもないのに、あの子はちょっと大袈裟に言ってるんでなあい?」的に思われがちなわけですけど……これはもう、萩尾先生が何度も繰り返し言及しても当然みたいな話と思います。それで、よしながふみ先生もお母さんとの間に色々あったりされたみたいで、そのあたりの会話が結構長かったり(いえ、面白いので全然いいのです・笑)。

 

 それで、よしながふみ先生はたぶんもともとBL系のお話を描いておられた方なんだなあ……と萩尾先生とのお話の中からわかるの同時、いわゆる『24年組』の漫画作品を読んでいたから、今の漫画家としての自分がある=やっぱりその中でBL漫画の元祖を描いておられるのが竹宮先生なので、『風と木の詩』にはきっとよしながふみ先生は相当「萌える」ものがあったのだろうと想像されるわけです

 

 あとは、山岸涼子先生の『舞姫テレプシコーラ』のことでも盛り上がっておられて、わたしも『テレプシコーラ』好きなので、面白く読んだんですけど、わたし、『NANA』は途中までしか読んでないものの、「女は男性に同志的なものを求めてる」とか、「男性読者の中には『NANA』が苦手が人がいる」とか、「あ~、それはなんかわかるなあ」と思いながら読んだり。。。

 

 他には、そうですね。男性のゲイの方が読んだりした場合、確かに『残酷な神が支配する』は、自分がグレッグの立場に立って、ジェルミくんのような美青年をレイプしてみたいとか、そうした読み方っていうのは確かにありえるなあ……と思ったり(多くの方にとって『残酷な神が支配する』は、「ジェルミ、可哀想。早く誰か助けてあげて」という感じの場合が多いと思うわけですけど、わたしに最初5巻まで貸してくださった方も「美少年がいたぶられるのが好き」という方でしたし、どんな読み方をするにしても確かにそれは読者の自由だ、と思ったりしたわけです)。

 

 ええと、ここだけ読むと「なんのこっちゃら☆」という書き方で申し訳ないのですが、わたし個人の自己満足的メモみたいなものですので、まあお気になさらず(笑)。

 

 そんで、恩田陸先生はわたし、作品読んだことないっていうのと(汗)、わたしが萩尾先生が「好きっ!」と思うポイントと、色々外れてるもので飛ばします(すみません。でも、色々な方が色々な読み方をしているからこその、面白い萩尾望都漫画ということで^^;)。

 

 そしてこの次が、佐藤嗣麻子×庵野秀明×萩尾望都先生。

 

 いえ、読んでてすごく面白かったのですが、とりあえず対談の文章だけ読んでると、「なんか噛み合ってないような?」といった印象でした。でも、最後に載ってる写真見ると、とても楽しそうな雰囲気なので、たぶん実際の鼎談のほうは和やかで素敵な雰囲気の中進んでいったのかなと思ったりします

 

 萩尾先生的にはおそらく、エヴァンゲリオンって主人公たちがそれぞれ親との関係で悩んでたりするので、庵野監督もまた家族関係で「何か」あってエヴァのような激しい物語が生まれた……少なくともそうした部分があったのではないだろうか……みたいに予測されてたんじゃないかなって思ったりするんですよね(^^;)

 

 でも対する庵野監督の答えというのは、「うちはいたってフツー」というもので、お父さんの足のほうが不自由だったというのは、某NKの『さようなら全てのエヴァンゲリオン~庵野秀明の1214日~』で見たんですけど……「それ以外ではやや貧乏だったってことくらいで、いたってフツー」っていうことだったんですよね。

 

 それで、むしろこれに続く庵野監督の言葉のほうが「嗚呼……」という感じのものだった気がします(笑)。オタクは気持ち悪いっていう意味で、庵野監督がオタクを嫌ってるとかっていうのは、他の別のインタビュー記事でも読んだ気がするのですが、こちらの本文では「オタクがキライっていうんじゃなくて、カッコ悪いと思うだけ」みたいに書いてあります。

 

 >>佐藤:「庵野さんは、オタクがキライって言ってましたよね?」

 

 庵野:「キライじゃないんです。かっこ悪いと思うだけ。もしくは、自分がかっこ悪いことに気がついてなかったり、あえてそれを隠蔽しているところに嫌悪感を覚えます」

 

 佐藤:「『マトリックス』は?カッコイイ「オタク」映画ではないですか?」

 

 庵野:「あれもかっこ悪いと思う」

 

 萩尾:「キアヌ・リーヴスはカッコイイのに」

 

 庵野:「キアヌはカッコイイんです。オタクじゃないから。オタクは監督のウォシャウスキー兄弟のほうです。オタクを内包しつつ外には出れないんです。たとえカッコイイ作品を作ったとしても、必ずオタク的なものに片足がついている。だからといって、それがイヤなことでもないんです。本当にイヤだったらオタクをやめてしまうと思いますから」

 

 その~、ウォシャウスキー兄弟は今、ウォシャウスキー姉妹になっておられますし、きっと色々あるんだろうなあ、でもあれだけの映画を作れてしまえる才能ってすごいなあ……なんて個人的に思うわけなんですけど、わたし、ここ読んでて、連想的に全然関係ないことを思ったんです。

 

 そういえば今って、「やおいや男同士の恋愛がキモい」って、口に出して言えない風潮が強いんじゃないかなって。わたし自身は自分がオタクなので、オタクのことをキモいとは思わないし、どっちかっていうと、自分に対して自虐的に「自分のオタクさ加減をマジキモいと思ったww」と言うことはあっても、誰か人に対して口にすることは絶対にない。あと、中学生くらいの頃からいわゆるやおい同人誌を読んできてるので、そのあたりも偏見ないというのか、「BL大好き」って方とも割と話してきたほうだとも思う。そして、「男同士の恋愛がキモい」って言うと、物凄く誤解を受けそうなんだけれど、これはあくまで現実のゲイの方のことではなくて、あくまで漫画の二次元世界のやおいっていう意味なんですよね。現実のゲイの方がどうこうということとは関係なく、BL漫画ばかり読み耽ってる方に対して「なんでこんなのがいいの?よくわかんない」、「モノによっては描写がすごく気持ち悪い」とか、「女の子同士の百合えろ漫画は理解できるけど、男の子同士の何がいいのかよくわかんない」っていう方は、今もたぶん少なからずいると思うわけです。

 

 ただ、わたしが十代の頃は「やおいが好き」っていうのは、今ほど当たり前みたいに流行ってなかったし、割と親に隠れてこっそり読む的傾向がまだ残ってました。ところが今、それが逆転しちゃったと思うんですよね。たとえば、『スラムダンク』の井上雄彦先生は「やさい本がキライらしい」と某ファン○ードで昔読んだ記憶があるんですけど(笑)、わたしが持ってたスラダン同人誌も「これは原作者様には絶対見せてはいけないww」系のものでした(^^;)

 

 それで、エヴァンゲリオンのエロ系の同人誌とかも、「これは関係者に見せてはいけないww」系のものが、たくさんあると思うんですよね。庵野監督はたぶんそこらへんのことも当然知ってるんだと思う。わたし自身、自分で自分をオタクだとは思うし、BLについても普通に当たり前みたいに読んでる感じだけど、それでもやっぱりあるわけです。「ここまで来ると流石にオタクはキモいと言わざるを得ないww」っていう、そうした限界線が(「これはもう原作レイプだろう」っていうくらいヒドいものが存在するという意味で)。

 

 なので、たぶん庵野監督のおっしゃってる「オタク・キライ」、「オタク・キモイ」系の発言が過去にあったとすれば、それは「同人世界の野放図な世界を見てみろよww」的なことなんじゃないかなあ、なんて個人的にちょっと思ったりしました。。。

 

 さて次!大和和紀先生。

 

 といってもわたし、大和和紀先生の漫画は『はいからさんが通る』と『あさきゆめみし』くらいしか読んだことないので……特に何か書けることもないんですけど(汗)、ただひとつだけ、例の問題に関して気になることが!!!

 

 たぶんこれ、『とってもしあわせモトちゃん』あたりに収録されてるんじゃないかな……なんて想像するんですけど(買わなきゃ!!笑)、ここにも萩尾先生が目を痛めてるエピソードが出てきて、>>「仕事のしすぎよ。お休みしたほうがいいわよ」>>「神経症よ」>>「すぐヒステリーおこすからよ」>>「栄養失調だぞな」>>「ねむらないから」>>「もうだめよ。再起不能よ」……などなど、例の大泉サロンを通して友人になった先生方(と思う)が心配してくださってるコマが掲載されていて。

 

 いえ、「当時漫画家として忙しかった」というエピソードに関連して、編集者さんのほうで選んだコマと思うし、「そんなふうに目を痛めてしまうくらい、当時は忙しくて大変だったんですよ」的な意味のことと思うものの――実際の真実は『一度きりの大泉の話』に書いてあることなんだろうなあ、という。。。

 

 自分的には、個人的にここが(例の問題に関して)一番収穫だったかもしれません

 

 さて次!清水玲子先生。

 

 あ、でも読んでてすごく面白かったんですけど、なんていうか、漫画家さん同士が「どんな漫画が好きか」とか、影響受けたかとか、美少年についてとか……喫茶店かどこかでほのぼの(?)話してるって感じのノリなので、そんなに書くことなかったり(いえ、面白いんですけどね、ほんと!!

 

 あと、清水先生が>>「竹宮惠子さんは、やっぱり、やっぱりすごいです」とおっしゃっていて、よしながふみ先生もそうと思うのですが、やっぱり『24年組』の漫画作品を十代の頃に読んで一番影響受けた……といった方にとって、竹宮先生はそうした存在なんだろうなあってあらためて思いました。

 

 それと、清水先生が『伊賀の影丸』と『伊賀のカバ丸』を間違えてるのが可愛い。あ、美少年関連で言うとわたしが好きだったのは『伊賀のカバ丸』のハヤテくんです(←どーでもいい情報☆笑)。

 

 そして、これで最後!ヤマザキマリ先生。

 

 と言ってもわたし、『テルマエロマエ』一度も読んだことがありません(殴☆)。

 

 ただ、『100分de名著』の萩尾先生の回の時にヤマザキマリさんが出演されていたり、他にその前にも2回くらい、テレビで見たことがあったのです確かひとつは映画の『テルマエロマエ』がヒットしていた頃、そのあたりのことに関連した番組で、もうひとつが『どうやって漫画描いてるか』的内容のテレビ番組だったように記憶してます(うろ覚え☆)。

 

 とにかく「裏表なく、すごく面白い方」といった印象で、こちらの萩尾先生との対談もすごく面白かったです

 

 ただわたし、「あ~面白かった!」という感じで読み終わってしまったので、特にそんなに内容についてピックアップしたいところがなくって……なんかそんな感じで終わります(すみませんm(_ _)m)。

 

 あ、あと萩尾先生の最後のあとがき的文章はとっても素敵です

 

 それではまた~!!

 

 

 

 


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