1995年9月
『青森のキリスト』@シアターΧ
作者・演出は郡司正勝先生
この作品で京蔵さんは主役のマグダラの毬屋
俺はコロスの振付を担当して、出演もさせてもらった
そして
大倉くんも郡司先生の助手として参加していたんだ
歌舞伎、舞踏、パントマイム、演劇…
肉体のコラボレーションって言ってもいい作品だった
あれから20年が過ぎた
今、俺達が創りあげようとしている
パントマイムと歌舞伎のコラボレーションは
この出会いが
すべての始まりとなっている
先生の言葉に「初心ということ」がある
想は高く、眼は低くというのが、わがモットーである。
想は高すぎるということはなく、眼は低くすぎるということはない。
天使は高いところほど、低い地上がみえてくる。
舞台は、その象徴的空間といえよう。すべて演出の仕事は、幕が下りたところからはじまる。
つまり人世の裏側をめくるところからはじまるのである。
芸は初心に戻れと世阿弥がいったが、戻るほど遠く、高く揚らなければ、
戻るという行為の意味はあり得ない。
初心に問題があるのではない。いつまでも初心に止まっていては困るのである。
戻るほど来てみて、はじめて初心に戻る意味があるのである。
いつまでも初心ばかりでは戻るところがない。戻るという行為に深い意味が生じるのである。
肉体は盲目だから、初心が必要なのである。肉体を訓練するのは心なのである。
20年という時間…
新作『三國妖狐譚』の創作
初心に
戻るという行為の意味は
ある
写真は「キリストの墓」
青森県新郷村(旧・戸来村=へらいむら)にある、イエス・キリストの墓とされる墓所。
この地域の字「戸来(へらい)」は「ヘブライ」が転訛したものだという。
このパワースポットのご利益は…
恋愛らしいですよ (^^)
スーパーパントマイムシアターSOUKI
江ノ上陽一