オーケストラが何の手も加えられず、何も表現せず、ただ単純にきれいな音を出したらこうだ、という十数秒の神聖なパフォーマンス…演奏前のA音のチューニング。
この意味を今日、再認識した。その後に演奏される音楽は、当然ながらこのチューニングを踏み台にするくらいの魅力があることが最低条件だ。
チューニングがもたらす、この心地好いプレッシャーを高笑いで易々と蹴散らしたのが、木下牧子氏の「ピアノ・コンチェルト」。
一方、チューニングを聴いただけで、まだ聴いた事も無い新作がチューブラベルで始まるような気がした。それは的中した。堀越氏の曲だ。
「オーケストラ・プロジェクト2012」指揮:大井剛史、ピアノ:永野光太郎、東京交響楽団/東京オペラシティコンサートホール
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