エゾ中村のブログ

「藤圭子」から「現代医学の功罪」まで、思いの丈を綴ります。 ・・・ From 北海道 ・・・

嬉・課外授業

2020-10-18 08:38:08 | 日記

我々の年代は、戦後 ベビーラッシュ(団塊の世代)でした。 北海道は 多少遅れて遣って来たものの、我が町も子供で溢れていました。 小学校も中学校も、生徒が多くパンク寸前だったと思います。 特に中学校は、教師不足が顕著でした。 明らかに、予定(時間割)どうりの授業が出来ない状態です。 そこで、苦肉の策が 課外授業 でした。 中学校から 500m程、500人以上収容できる古い“映画館”(椅子は木製のベンチシート)が、課外授業に使われ 月に数回 利用していました。 ほとんどは 映画鑑賞で、時折 演劇やショーもあり 生徒達には楽しい授業(研修)でした! 娯楽かも?

◎ 若き日の「寺内 タケシ」

ある日「3年生に限り、3時から(放課後)映画館で “バンド演奏” があります。希望者は放課後 各々 会場に向かって下さい」と、教師から報告がありました。 おそらく、素人バンドに違いない。 それでも、好奇心で映画館に向かいました。 舞台には「寺内 タケシブルージーンズ ショー」と垂れ幕があり、初めて“エレキギター”の演奏を 聴いたのです。 驚きました。 ♪ テケテケテケ・ジャジャン~  それまで、聞いた事のない迫力でした。 1時間ほどの演奏でしたが、皆 “エレキサウンド” に酔いしれました。「寺内 タケシ」が、日本一の “エレキギター奏者” と知ったのは、演奏を聴いた後に テレビで知った次第です。 なぜ「寺内 タケシとブルージーンズ」が、田舎町に来たのか? 未だに “謎” です! 
兎に角、“課外授業” は楽しかった。(嬉)

悲しい事に、古びた中学校は 我々の代で取り壊しになり、大きな新校舎は翌年 完成しました。 しかし、その後の生徒は 減る一方で、現在は より小さな校舎に移っています。 結局 北海道の教育委員会は、人口予測を誤ったのです。 “右肩上がり”は、永遠に続かない。「必要な時に無く、不要な時に有る」それは、無駄と言うものです。 その例は、炭鉱の街・夕張市財政破綻 した事実です。 炭鉱産業で採算が取れず 人口が激減しても、夕張は市として存続した結果が、“地方自治体”初の “財政破綻” です。 人口減で “” と化した夕張を、長年 “” として 国が援助して来た事が最大の問題です。 僅かな税収が 莫大な借財を、返済できる筈がありません。 北海道は、同じ様な問題が山積しています。 いや、日本中が同じかも知れません。 将来を予測できない “行政” が悲しい!

◎ 破綻した夕張市のキャラ「メロン熊」

 


『 ウラジミール・イリイチ・レーニン 』

2020-10-16 07:37:54 | 日記

高校2年(1968年)、世界史の授業で各国の偉人研究があり、私はソビエト連邦(現・ロシア)の「レーニン」を指定されました。 当時、東西(アメリカとソ連)冷戦時代で、まずい国が当たってしまったと思いました。 案の定、校内の図書館で「レーニン」を調べても、レポートを制作出来るだけの資料はありませんでした。 幸いにも、研究発表には 2か月程の時間があったので、思い切って札幌市の “ソビエト大使館” に「レーニンについて資料があれば送ってください・・・」と、葉書を書きました。 数日後、段ボール箱に大量の書籍が郵送されて来ました。 驚きました。 まさか「私が 共産主義に興味がある」と、勘違いされたら困ります。 すぐ「返却したい」と葉書を送ると、大使館から「我々には何の意図もありません。自由に使ってください」と、良心的な返事が来たので 使わせて貰いました。



日本向けに翻訳された書籍は、読み安くレポートの制作は 自分でも驚くほど順調に進みました。 研究発表の時、驚いたのは世界史の教師でした。 おそらく、先生も知らない“情報” が 多々あったと思います。「誰かに手伝って貰ったのか?」 そんな疑問を 持った様です。 しかし「レーニン」に関する質問に全て答えた事で、疑惑は払拭できました。 結果、クラス いや 学年で “トップ” でした。 利口だったのか 裏技だったのか?   
勿論、“ソビエト大使館” の資料を使った事は、私だけの秘密にしました。 あの当時は、偉人であっても ソ連共産党の初代指導者「ウラジーミル・イリイチ・レーニン」を、賛美するのは “タブー” とされる時代でした。 現在でも、“民主主義” を称賛するのは “good” で “共産主義” を称賛するのは “bad” ですから、似た様な 世の中かも知れません。

あれから 52年、“ロシア” は変わったのか? “ソビエト連邦” から “ロシア” に変わっても、“アメリカ合衆国” と “核爆弾” の数を競う “軍事大国” です。 世界の運命を、二か国が握っていると言っても 過言でありません。 “プーチン大統領” が危険か “トランプ大統領” が危険か、正直 分かりません。 分かっているのは「どちらか “核爆弾” のスイッチを押すと、一瞬で世界が “崩壊” すると言う事です」!  科学の恩恵でしょうか?

◎ “核爆弾” 投下のイメージ画像


『 江戸川 乱歩 』

2020-10-14 07:27:22 | 日記

私は、庶民派文学:“推理小説” のファンです。 横溝正史・松本清張・大藪晴彦・斎藤栄・森村誠一・清水一行・西村寿行・夏樹静子・・・ 著名な作家は大勢いますが、私の中では「江戸川 乱歩」がベストです。「乱歩」の遺した作品は、日本文学史で最高・最強ではないでしょうか? 推理(探偵)小説の数・映画化の数・テレビ化の数・漫画化の数・・・、どれを取っても日本一です!

◎「江戸川 乱歩」

子供の頃は、少年探偵団が活躍する「怪人二十面相」が好きでした。 主に、映画化された作品を観ていたので、作家が誰か分かりませんでした。(ただ面白かった) 本格的に推理小説を読みだしたのは、高校時代でした。 
「江戸川 乱歩」だけではなく様々な作家の作品を、寝る間も惜しんで読破したものです。 しかし「乱歩」の作品だけは別格でした。

多分「乱歩」作は、大半読んだと思います。「緑衣の鬼」「D坂の殺人事件」「人間椅子」「陰獣」「蜘蛛男」「一寸法師」・・・、そんな中で「孤島の鬼」がマイベストです。 何が良かったのか?  リズムがいい・メロディーがいい・ハーモニーがいい、まるで音楽の評価の様ですが「乱歩」の作品には、 音 色 味 もあります。 兎に角、推理小説の “ストーリー” 自体が、“奇想天外”で新鮮でした。

◎「怪人二十面相」「少年探偵団」

「江戸川 乱歩」は、1965年(70歳)で亡くなっています。 当時、“写真” も “テレビ” も 白黒 が主流でした。「乱歩」の作品は、色が無かったのか? とんでもありません。 他の小説家より、色彩描写が豊かでした! 海や山・街並み・遊園地・服装 etc  小説でありながら、“臨場感” が群を抜いていました。(あくまで、“独断” と “偏見” です) 
読み残した作品は、おそらく「怪人二十面相」「少年探偵団」だけです。 老後の楽しみとして、童心に帰って 読みたいと考えています。

さて、どこの本屋で買おうか? 田舎には、本屋がありません! 
ありました web「青空文庫」です。 図書館より便利で、本の数が豊富です。 早速、“タブレット”で 読み始めました。 ついでに「江戸川 乱歩」の全作品を、改めて読破したいと思います!


「電車」か「列車」か

2020-10-10 08:04:54 | 旅行・地域
都会では J R の車両を「電車」と、親しみを込めて呼ぶ様です。 当然かも知れません。 日本の鉄道車両は、全 6万両の内 5万両 が「電車」なのです。 「電車」の保有 “世界一” しかしながら、 我々(田舎者)は「電車」と呼ぶ事に、少々違和感を覚えます! なぜなら 田舎を走る “ローカル線”は、“電気・モーター” で駆動する車両は 全く走っていません。 殆どの車両は “ジーゼル・エンジン車”で、電気を供給する “電線” も “パンタグラフ” もありません。 ですから、誰も「電車」とは言いません。 呼び方は「列車」です。 昔は「汽車」でした。
都会から来たと思われる “観光客” が、列車を指差し「電車・電車」と叫ぶのは、如何なものでしょうか?  「列車にパンタグラフが付いていない」と、言いたくなります!(笑) 
今時、S Lの様に “石炭” を燃料に走る “蒸気機関車” はありませんが、電気軌道を持たないローカル線の大多数は、現在でも “軽油” を燃料に走るジーゼル車です。「電車」は、都会にあって田舎にない“乗り物”です!

◎ 私が 通学で利用した SL(蒸気機関車)


私は、SLの晩年期に通学で 3年間、遅く(特急・急行を譲る為)・臭く(石炭の硫黄臭)・汚い(廃止前で老朽化)蒸気機関車で、片道約40キロを 2時間近く乗り鬱陶しい思いをしました。 当時の若者(自分)にとって、何とも退屈な時間でした。「二度と国鉄には乗りたくない」そんな感情が芽生えたものです。 事実、JRには殆ど乗りません。 ただし、新幹線や特急列車は意に反し利用します。 やはり 列車は、速い方が good!

◎「北海道新幹線」

2016年 、北海道に新幹線が上陸しました。 当初は盛り上がりましたが、数ヶ月で 応援熱も冷めました。 何せ、終着駅は道産子にも馴染みが薄い 北斗駅 なのですから、観光客は戸惑うと思います? 北海道の玄関である 函館市街 へ向かうのは、“北斗駅”から列車やバスで 戻る 必要があります。 函館を目指す観光客は、さぞかし“不便”と察します!

2030年を目標に、新幹線を 札幌市 まで延伸する予定ですが、それまで 北斗駅 で持ち堪える事が出来るか疑問です。 十数年後には、函館観光の “下車駅”・札幌に向かう “通過駅” に過ぎません。 “レンタカー会社” や “喫茶店” 程度が、客を迎える設備として限界です。 何もないのは、“殺風景・寂しい” の 極みです。 また JR 北海道が、今後平穏無事に会社経営を続けられるのか、事故や不祥事が余りにも多過ぎるので心配です。 何十年も続いた赤字経営を、“新幹線延伸” で 挽回できるのか? 甚だ 疑問です!

4年前、函館へドライブ&花見に向かいました。 幹線道路の渋滞を避け、多少遠回りでしたが山越えの道を選び、スムーズに函館に到着しました。 北海道新幹線の開通と桜の満開が重なって、函館は想像以上の賑わいでした。 函館山の麓の老舗すき焼き店「あさり」で弁当を買い、五稜郭で花見をしようと向かいましたが、大渋滞に遭遇し止む無く目的地を変更しました。 遠目に見る、五稜郭の桜は最高でした。 その後、北海道新幹線の終着・北斗駅に立ち寄りましたが、案の定 レンタカー会社があるだけで、観光客を受け入れる施設は全くありませんでした。 単に函館に向かう為の、乗り継ぎ駅・中継駅に過ぎないと感じた次第です。 帰り道、森町の地熱発電所を見学し、往復約 500キロのドライブを終えました。

JR は、都会の「電車」で “黒字”・田舎の「列車」で “赤字”、いずれ「電車」&「新幹線」以外は “廃止” になると思います。 一民間企業(JR)が “赤字覚悟” で、儲からないローカル線を維持できる筈がありません。 “打開策” は 只一つ、皆が “JR” を 積極的に利用する事です! 無理でしょうか?

フォルクスワーゲン「ビートル」

2020-10-08 07:38:27 | 趣味

ドイツ車 フォルクスワーゲンビートル」を、ご存知でしょうか? 第2次世界大戦当時、ドイツの首相で悪名高き「アドルフ・ヒトラー」の号令の下、完成したのが大衆車「ビートル」でした!「ビートル」の設計理念は、“フォルクスワーゲン”だけではなく“ポルシェ” や “アウディ”など、全てのドイツ車いや世界中の車の“基本”になっています。 車高が高いアメリカの“フォード”と違い 高速走行に適した機能・外観が特徴で、戦後 世界各国に販売され 現在の車の “先駆け”になった様です!  
それから70年、過去の名声に驕ったのでしょうか? 数年前 フォルクスワーゲン社が、自動車販売で優位に立つ為、不正を侵しました! 厳しい排気ガス規制を逃れる為、点検や車検の時にだけ排ガス(CO2)を抑制するソフトを、事前にジーゼルエンジン車に搭載していたと言うのです。 この失態は、どんな弁解も謝罪も通用しません。 フォルクスワーゲン社は、メーカーとして“モラル”を逸脱したしたのです!

◎ フォルクスワーゲン「ビートル」

私は、20年以上 三菱の 4WD(ジーゼル車)に乗っていました。 ジーゼルエンジンの利点は、燃料がガソリンに比べ安い一点だけです。 それを、フォルクスワーゲン社は勘違いしたと思います。 質が悪く安い燃料を、伝統の技術で排ガスをクリーンに出来ると過信した様です。 ジーゼル車(バス・トラック・重機・列車・船舶 etc )が排出する窒素酸化物の量が、地球環境をどれ程悪化させたのか? 私は 10年前、ジーゼル車に乗る事を止めました。 勿論、排気ガス問題が理由です。 フォルクスワーゲン社は、今後 ジーゼルエンジン開発を、反省の意味で止める冪です!

隣町に住む従弟は、1970年製の  フォルクスワーゲン「ビートル」 のオーナーです。 他にも 稀少車を、3台保有する “車マニア” です。 時折、車庫に訪れて “車談義” を楽しんでいます。 興味があるのは “ビートル”で、時折 試乗もお願いしています。 正に、ドイツ車です。 外観も内装も“シンプル”そのもので、飾りは一切ありません。 一旦スターすれば、エンジン音は強烈です。(とにかく騒々しい) エンジンは後部搭載で、後輪駆動ですから “R R” になります。 性能は、最近の“軽四”(660㏄)と変わらないと思います。 しかし、魅力は現代の車に勝ります。  
この車の特徴は、設計上 海や川に落ちても沈まない事です。(防水車) 今の車は、確かに性能が向上しています。 しかし、水没しない車があるのでしょうか? 毎年の様に、河川反乱で車が水没し死亡者が出ています。 水害や津波が多い日本には、命を守る機能として防水車は、有意義な技術と思います! 

◎ 信頼を失った「フォルクスワーゲン社」


どうでしょうか? 時代は、“ハイブリッド車”~“電気自動車”です! 限りある化石燃料を使い、大気中に排ガス(CO2を撒き散らす車に 将来はあるのでしょうか? “ジーゼル車” & “ガソリン車”メーカーに、明るい未来はないと思います! 電気自動車 & 自動運転車で、地球に優しい走行を楽しみたいものです!