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コルトレーンの短い生涯を大急ぎで表面的になぞった予告編のような映画。深く掘り下げるという視点が皆無でこのレベルだと最早テレビ・ドキュメンタリーで充分。いや、BBCとかならもっと濃い番組作るのではないですか。
しかし底が浅い故に逆に流して観る事ができたのも事実で、来日中の長崎訪問の場面や「peace on earth」の演奏場面を通じてのコルトレーンの平和思想的側面というある意味、虚構も同様に深掘りしていないので、くどさが回避されており、ホッとした。更に例の著名な ‘自称、世界的コルトレーン研究家’も登場している事から例によってコルトレーンを黒人闘争史観に無理に収斂させて語る嫌な予感も杞憂に終わる。全てが底浅く描かれている事で逆に嫌な思いをせず音楽に身を任せて楽しむ事に徹する事ができました。これが唯一の感想ですかね。
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