エリザベス女王の治世は70年!
王政を理解し得ぬアホな子供時分の私はイギリスはいわば'女王政’と勘違いしていた節さえある。チャールズ一世やジョージ五世を知る事で「王もいたのか」とボケが醒めた。それくらいエリザベス女王の存在感は強かった。70年代、もしイギリスがやや存在感の薄い凡庸な王を頂いていたらJohnny RottenもBrian Mayも「God save the Queen(King)」を作らなかったかも?
sonic conference修了。
5組はしんどいかなーと少し危惧しましたが、楽しくて時間あっと言う間に過ぎました。
H. Wakabayashi
ラップトップ、リコーダー、ボイス、キーボードを駆使した微分音楽は独特の響き。変な和音が織り成すシンフォニーは別次元の美しさ。12音階のようなスノッブな(?)違和感はありません。
MILKLOTUS × 長野雅貴
鈴虫の鳴き声から即興。機材を床に広げまくった長野君の真骨頂がMILKLOTUSのオリジナルに代わるとアンビエントなギターに変身。と思いきや、忙しく機材をいじり出す。透明感とリアルな音の物質。この融合は見事!
石上加寿也×宮本隆×松元隆
演奏終わりました。事前に松ちゃんにフォービートやろうと打ち合わせ。石上くんは好き勝手に。後で「気持ち良かった」と。という事は結果良し !?
Wamei ×Kim Woohae
ハーディガーデイーとバイオリン。弦がぶつかり、離れ、寄り添いながら儀式の音響を奏でる。ブチブチ鳴るノイズリズムも心地よい。ハーディの旋律とボイスが重なり一挙にトランス状態に!
神田剛誌×菱沼カンタ×原口裕司
各自が音の響きに細心の注意を払いながら正三角形の音世界を作る。ドラム、生でエフェクティブな音響奏でる。ギターとベースの間合いセンスの塊。このトリオの繊細さに唸らされる。完全に好みですわ。
Kenji Tsuda:VJ
今夜もやってくれた。カラフルでポップ!
ディランの核心は当然ながら歌にあり、歌詩は表現の柱だろう。但しディランを聴いて良いと感じる時、そこに必ずバックの演奏やアレンジの善し悪しが、介在する事を痛感している。問題は当のディランがアレンジやプロデュースに関する意義を書く事や歌う事と同等には持ち得ず、寧ろその無頓着性を遺憾無く発揮している事なのだ。何が良くて何が良くないかが分かっていない。私がディランのブートレッグを買う時、67年から73年、80年から88年の時期は外す傾向にあった。
しかしこの10枚組オフィシャルブートからは
無差別な時期の細かい好不調が聴き取れ、時折、アレンジの壁、演奏の限界を突き破って
こちらに向かって来るディランのボイスが、新たな発見と感動を呼び覚ました。スタジオアルバムのみで判断する事の謝りを今更、実感。
「君はゴダールを観たか」
というフレーズで始まる大島渚の文章の記憶が最初にある。
ストーリーだけを作品単位で娯楽的に消費する対象でしかなかった映画というメディアの観かたが変わった。視覚メディアなのだから映像そのものの中に入るべきで監督の作家性がそこに浮かび上がってくる。
数ある作品の中でも90年の作品「Nouvelle vague」はストーリーは全く思い出せないにも関わらず場面の一瞬一瞬が全て絵画のように美しい画面の連続だった事で印象深い映画だった。大好きな監督とは言えないが、好みの作品や監督はゴダールの影響下にある場合が多い。