ギターを弾きながら話し、唐突に歌い出だす三上寛さんのスタイルを私は昨年のイベントで認識していた。歌と話の境界線がなく延々と続く歌話にはブレイクが無い。嘗て観たパンク期の三上寛とは異なる個性、変貌がしかし同様のテンションで会場に鼓弾するのを感じた。私はいわゆる歌伴をやらせてもらった訳だが事前のやり取りで予習が無効である事を理解したのは三上さん自身が何をどう歌うか直前まで決めてないらしい事か判明したからで「自由にやって下さい」とはそれが自明であるという他に理由が無いからであった。私はもはや感覚任せの演奏となり、それはとてもスリルがあり楽しかった。ある程度、キーを追う意識はあったが、三上さんの自由度にこそ対応、拮抗すべきと心得た。三上さんはそれを包摂してくれた。
三上さんの弟子、岸田コーイチ氏の入魂の歌唱、無二&suddenly echoの無比のオルタナ・ロック、千代田彦の艶美と精神性の身体表現。Kenji Tsudaの仄かな灯りを表した映像。出演者全員の一体感も感じ、且つ満杯のお客さんからも沢山のヴァイブレーションを頂きました。
写真提供:高津吉則、能登恵子、中山肇
12/18(水)
LIVE 寺山修司を唄う 2024大阪・冬
staring
三上寛 (伴奏 ; 宮本隆)
岸田コーイチ
千代田彦
無二&suddenly echo (山本無二vo.g宮部らぐのb 能登恵子ds山脈晴朗per)
VJ : Kenji Tsuda
@ environment 0g [ zero-gauge ]
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