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先週、KillingJokeのギタリスト、ジョーディ逝去。64歳は早すぎる。リアルタイムで追いかけたバンドの中でもKillingJokeに特に思いれが強かったのはpunk〜newwave勢の中でギターサウンドの拡がりによるロックのパワー的外形が顕著だった事だ。PIL、DAFと共に直角ビート御三家を拝命していたが、KillingJokeにはスタイルの革新というnew waveに課せられた使命よりもロック本来の陶酔感を前面に出す無頓着さがあった。そこにold waveという敵対的比較対象に対するnew waveの優位性を確信でき、いわば同じ土俵に立てる音楽的外観があった。則ちKillingJokeの3rdと4thアルバムによって全てのハード・ロック/ヘヴィメタルは軽音楽になった(と思った)。
しかし私のフェイバリットは6th「Brighter Than a Thousand Suns」(1986年)だ。ジョーディのギターの残音が美しく、ボーカリスト、ジャズ・コールマンの歌い回しはもはや、old wave的な感情過多に溢れKillingJokeが大きな器のロック音楽に至ったと感じた。
私は当時、馴染めないサラリーマン生活の中、どこか鬱屈した心でこのレコードに熱狂していた。Brighter Than a Thousand Suns。
"千の太陽より眩しく輝く"とはどんな世界か。このアルバムに勇気をもらったかどうかは定かではない。ただ、その美しさに毎日、浸っていたと思う。
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