毎年、地味に咲くタイサンボク。
日本的には、泰山木、大山木。高さは数メートルにはなる。
つやのある濃い緑色の葉っぱの樹木。旧家の庭木に多いかな。
ハナミズキやオリーブ、サルスベリ、シマトネリコとかのように
存在感を主張する木ではない。
クロガネモチやキンモクセイ、サザンカのように
庭木として、目立たずにそっと佇んでいる感じの樹木。
その木に花が咲くのがなんとも不思議な感じがして、毎年気になる。
葉が立派な分、花があまり目立たず、うっかりすると見過ごしてしまうほど。
今年は昨日、近所で花が開いてるのを見た。
大きめの立派な緑緑した葉っぱに隠れて、花は目立たない。
そして、雨が降ったりすると、白い花が錆色に変わって花があっという間に汚くなる。
花が落ちるのも早い。なんとなく仏教的な花の感じがして、有難みがあるんだが、
その分潔いのか、気づくと根性なく、花弁が地面に落ちてたりする。
庭木として葉が綺麗についているので、それで十分役割を果たしているんだろうけど、
せっかくの短い間の白い花、愛でてあげたいなと思う。
気が付かなかっただけかもしれないが、
去年はこのタイサンボクの花を見た記憶がない。
咲かなかったのか、あるいは気づかなかったのか、
気が付かなかったわけはないと思うんだが、、、。
咲いたのを気づかない、そんな年もあるのかもしれへんな。
山野草も目立たずにそっと咲いているこの時期。
アップにして写真を撮ると、案外綺麗で、趣があって癒される。
名前が分からなくても、しばらく立ち止まって見るのもいいかも。