夕方、いつも見ているニュースの特集を見ていた。(毎日放送)
昔、学生寮だったところが、今は独居老人の住居として
うまく活用されている、という現代社会の問題を取り上げていた。
孤独死の心配もなく、和気あいあいと老人たちがコミュニティを
作って、楽しく生活している様子を流していた。
しかし、見ていると、見覚えがある・・・。
吹田市・・・。大学、校門・・・。
なんと40年以上前、2年間住んでいたところではないか。
今もまだ建っていたのか、と途中から食い入るように確認して見入った。
風呂や階段、部屋の中、玄関横の管理人室、、、
昔の面影が至る所にあふれていた。間違いなく当時住んでいた寮だ。
懐かしい思い出が、ついこの間の出来事のようによみがえる。
3回生の頃、学校から離れたアパートに引っ越ししてその寮から離れたが、
大学生活の最初はそこから始まった。
今、横で寝ているばあさんと付き合い始めて、離れた寮。
ばあさんもそこを知っている。
つい先週、一緒にその寮に住んでいた同級生と電話で話をしたところだった。
こちらも同じように年齢を重ね、まさか今老人が住んでいるとは思いもせず、
そのご老人たちとそんなに変わらない年齢になっている。
そして、夕方のニュースで、その様子を考えさせられながら見ている。
なんか不思議な感じがした。
40年以上も前に住んでいたその寮も来月取り壊しになると、
ニュースでは伝えていた。
近いうちに一度見に行ってみようか、と
夕食を取りながら、ばあさんと思い出話に花が咲いた。