づれづれ気儘日記です

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新緑の勢いとスミレ

2018年05月05日 22時30分31秒 | 日記

 すっかり新緑の季節になった。

春の花たちも緑の勢いに押されて、すっかり景色も変わってきた。

生命力あふれる季節、なのかな。
     

 今日は今年初めてドクダミの花が咲いているのを見た。

たくましい野草。これから長く咲く顔なじみの花になる。
     

 この間書いたハハコグサも、健気に道の片隅に咲いている。

野草は強いな、と散歩道では新鮮なことが多い。
     



 実は、この1カ月ほど、スミレの具合があまりよくなかった。

食事が進まず、体重が落ちてしまって、家の中が暗くなっていた。

クルミのように亡くなってしまうのか、と悲壮な思いすら抱いていた。


 そこに、近所の犬仲間さんたちとの会話で、ペットショップさんの情報を聞いた。

2週間前、早速行ってみた。そのペットショップは、案外近くにあった。

1時間ほど店主さんと話をして、酵素を進められて、

おすすめの食事、食べ物やお水のやり方を聞いた。

藁をもつかむ思いで、早速やってみて2週間。

ようやくスミレの食欲が戻ってきた。


 そして、この数日のスミレは、散歩の歩き方も以前の感じに戻って、

ドッグフードも完食するようになった。一安心、胸をなでおろして安堵している。

    


 スミレが元気ないと、僕もばあさんも元気がなくなる。

スミレがご飯を食べないと、二人とも食が進まない。

年寄りを不健康にするのは簡単やな、と思う。


 近所の犬仲間さんとの会話が、スミレの元気を取り戻すきっかけになって、

ホントに感謝しかない。

お医者さんへ行けば、と思ったりもしたが、

案外お医者さんより、古くからやっているペットショップの店主さんの方が

愛犬の健康には詳しかったりするもんなんだな、と思い知らされた。

愛犬仲間の情報網、恐るべし。そして、有難いと感謝することしきり。

散歩道での愛犬の飼い主さんたちとの何気ない会話、

コミュニティと呼ぶほどではないが、お互いの犬への愛情は

案外深くて、真剣だと思った。

            





半分、青い。

2018年05月04日 21時28分47秒 | 日記

 朝の連続テレビ小説、『半分、青い。』

いつも通り、我が家の習慣で、毎週末に1週間分を一気に見ている。

今回は脚本家の北田さんのオリジナルだそうで、

片耳が聴こえないという境遇はご自身のことらしい。


 このドラマ、どうも客観的に感想を語ることができない。

うちで観ていて、ばあさんと話をするのも、どうも難しい。

というのは、多分僕自身も同じように片耳が聴こえないから、だろう。


 ただ、このドラマとは違うのは、

僕の場合、ものごころついた頃には既に片耳が全く聴こえなかったので、

両耳が聴こえるという感覚を知らないところ、かな。

 つまり両耳が聴こえる体験がないということで、

このドラマとは少し事情が違うのかもしれない。

なので、半分、青い。ということを知らない。



 とはいっても、片耳が聴こえないのは同じなので、

なんだか他人ごとではなくて、

冷静に感想を言えない、ということに繋がるのかもしれない。


 それと、当時(50年以上前だが)、

地元の耳鼻科では手に負えず、泊りがけで他県の大学病院に親父に連れていかれた。

そこで、原因はペニシリンや筋肉注射とかによるもの、と医者から言われ、

片耳だけでも聴こえてよかったですね、で終わったこと。

結局、治りません、そんなことが暗い記憶として刻まれた。

今でも大学病院の薄暗い廊下で、親父が元気なくうなだれていたのを思い出す。



 ドラマの方は、今のところ、聴こえなくなった耳のことが明るく取り上げられている。

主人公を演じる永野芽郁さんの個性が際立っている面も大きいと思うが、

その描かれたたくましさや健気さには、心底ひきつけられる。

有望な女優さんだし、段々面白くなってくる予感がする。



 ただ、僕の場合は、聴こえる右耳の方で、ずいぶん苦しんだ。

大人になってから、聴こえる耳を酷使しているせいか、調子が悪くなった時、

情けないくらい気弱になって、辛かった。

 グァーングァーンという耳鳴りが始まると、生活自体がかなりしんどい。

会話自体ができにくくなるのはもちろん、精神的にもきつかった。

暗澹たる思い、とはこういうことなんだろうと思っていた。

他人とかかわらずに居たい、心底そう思って、静かなところに一人になると、ホッとした。

就職するときも、耳のことを一番に考えざるを得なくて、結局事務職を選択した。

ところが、電話の応対とか会議、出張、そして宴会・・・。

職場でうまくいかないことが多々あった。


 今にして思うと、職人という選択も良かったかな、

と思うものの、今更過去に戻れるわけもない。





 そんなこんなで、自分は、その境遇で、多少自虐になるが、

ろくなこともできず、もう人生の終盤。



 多分このドラマの主人公は、頑張ってくれるんだろう。

ちょっと眩しく思うんだろうな。


 歩んできた人生にそんなに悔いはないけど、

耳が聴こえないと分かった時の親の気持ちについては、

今回のドラマで、思い知らされた気がする。

親は、きっと狼狽して、辛い思いをしたんだろう。

でも、世の中には両耳が聴こえない人も多いし、

いろんな障害を抱えている人もいる。

片耳でも聴こえているというのは、有難いことなのかもしれないと、

今になって、改めてそう思ったりもする。



 こういう小さな障害を持って生きている人がいるんだという

社会的な認知が、少しでも広まることは、なんとなく面はゆいけど、

良かったのかな、と思ったりしている。

 そして、改めて自分の持つ境遇を考えさせられただけでも、

このドラマは有難い存在になるのかな、とも思っている。



 知っている限りでも片耳が聴こえない人は、結構な人数いる。

その人たちもきっと同じように感じているんじゃないだろうか。




 さて、この朝ドラ、これからどんな展開を見せてくれるのか。

同じ境遇を経験した人が描いたドラマだ。楽しく見せてもらおうと思う。