ルート:大同心雲稜ルート
日時:2021年 2月12日
参加メンバー:O石、U山
飛び石連休間の平日に休みをとって大同心に行ってきました。
<ドームの登攀>
<ドームの登攀>
この日は朝の2時にルームでO石さんをピックアップ。美濃戸の林道は幸いチェーン無しで上がれました。
買ったばかりのチェーンアイゼンを装着して歩き出したものの、登山道は近年のスケートリンクのような状態とは打って変わって歩きやすい雪道で、チェーンアイゼンは全く必要なし。せっかく買って来たのにと少しがっかりしたのと同時に、かつてのような冬らしい雪道を歩くことができて嬉しくもありました。
大同心稜は樹林帯はしっかりとトレースが残っていましたが、森林限界から上はトレースがなくなり、時折現れるモナカ雪のツボ足ラッセルに息があがる。
見上げる大同心は雪が少なく、特に傾斜の強い下部はしっかり岩が出ていてほぼ無雪期状態。準備を済ませ、7時半過ぎに登攀開始。
<大同心と小同心>
<大同心と小同心>
1P目 着雪少なく、ガバホールドつかんで快調に登る。ハングは時間節約のためにA0優先でアブミは1ポイント使用。ここをドラツーでフリーで超えられたら充実するんでしょうね。
<1P目 ほぼ夏壁>
<一応、雪は付いています>
<1P目 ほぼ夏壁>
<一応、雪は付いています>
2P目 1P目同様、着雪少ない。アブミは2ポイント使用。もうすぐ終了点というところで今まで外れたことがなかった左足のアイゼンが外れて少し慌てたが、幸いすぐ上が両手を離せるテラスで大事に至らず、ラッキー。
<2P目 実質的に夏壁>
<でも一応雪は付いています>
3P目 傾斜が無い分着雪が多く、技術的にはこの日一番難しかったような気がする。
<3P目>
4P目 ドーム基部のバンドに上がる手前が岩に雪が付いて少しランナウトするのでこの日一番怖かった。
5P目 バンドのトラバース。簡単とはいえ高度感があるので、この日何番目かの怖さ。
<5P目 ドーム基部のトラバース>
6P目 ドームの登攀。ここを冬に登ったのは、かれこれ30年ぐらい前のこと。アブミのかけ替えをしたぐらいの記憶しか残っていなかったので、”俺、前登っているし楽勝だから” とO石さんにリードを押し付ける。
が、O石さん、結構苦労しながら、そこそこ時間をかけて抜けていった。フォローしてみればピンがかなり遠いところがあって、けして楽勝ではない。(帰宅後、当時はアブミを持っていくときは必ずチョンボ棒も持っていったことを思い出し、30年前はそういう秘密兵器で楽をしたかもしれないことに思い当たったが・・・)。さらに、上がっていくと2箇所ほどカラビナが通らないピンがあって、自分はアブミにつけてあるフイフイでそのピンに乗ったが、O石さんはその近くの岩にスリングをタイオフしてそれにアブミをかけた模様。さては、O石さんのアブミにはフイフイがついていないに違いないと思い、終了点で確認してみたら立派なフィフィがついているじゃありませんか。なんでフィフィ使わなかったのと聞いたら、”そういう使い方ができるんですね!”と感心されてしまった!!??。
<6P目>
と、最終ピッチはジタバタしてしまったが、13時半に大同心の頭に到着して無事終了。
ここまでの登りはそれなりに寒く、昼食は鉱泉に下ってからと考えていたが、我々が頭に着くころから薄日が差し出しポカポカ陽気になったので大同心の頭で昼食をとりながらゆっくりくつろぐ。
<大同心の頭>
<大同心からの下り>
その後、大同心稜を下って美濃戸に15:30着。帰りがけに駐車場代を払いに赤岳山荘に寄ったら、年末はギブスをして松葉杖をついていたおつたさんが、元気に厨房に立っていて何よりでした。
以上
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます