東電がようやっとTV会議の映像を公開した。音声つきは「生々しい混乱の状況がわかる」。訓練がされてないことと、官邸の意向や原子力委員の的外れな意向を気にしている。システムを正常にするには、冷静で正確な情報伝達をしないとならない。情報伝達には、FAXやメールで正確にすべきである。電話で早口に情報・伝達をしている。これでは現場は混乱するばかりで、問題解決にならない。
システム管理(原発の運用)が適切にされていない。また非常時の対応もメチャメチャだ。システム管理はTopDownとBottomUPが重要であり、どんなに急いでいる場合でも、命令や指示は口頭ではダメです。現場や操作員は「てんやわんや状態」の中では、何をするかわかりません。むしろ危険な方向(炉心溶融)への作業をする確率が高いものです。文書(メモでも可)で適切に指示して、結果を記載した報告を受けるのが良いです。
音声を聞くと、吉田所長(吉田君と言われているが)が各所との電話対応に追われている。また現場指揮もしており、相当の修羅場だったと思われる。指揮命令系統の人材と責任体制を確立しないとだめです。 <<この事例は危機管理では最低のやり方です>>
YouTubeで、東電社内テレビ会議映像公開で映像(音声)を見ることができます。