昨5日は、ノーベル医学生理学賞に大村智(さとし)北里大特別栄誉教授(80)が受賞という嬉しいニュースです。大村氏はスキーの国体選手で、定時制高校の教師を経て、アカデミズムからは遠い世界から研究の道に入られ、手作業で採取した土から有用な化学物質を作り出す微生物を探す地道な研究に大きな光が当てられました。記者会見では「「泥にまみれる仕事」と表現しながら「微生物の力を借りているだけ」と謙虚な姿勢です。
また今日は、ノーベル物理学賞に梶田隆章(たかあき)東京大宇宙線研究所長(56)ら2人の受賞が発表されました。梶田氏は観測装置「スーパーカミオカンデ」(岐阜県神岡鉱山)で、宇宙から降り注ぐ宇宙線が地球の空気にぶつかって生じる大気のニュートリノ、その素粒子に質量があることを観測し、1998年の国際会議で発表し世界の研究者を驚かせたそうです。受賞決定後の記者会見では「人類の知の地平線を拡大するようなもの・・・」とハッとする言葉です。世界から日本の政治は三流と、その知的レベルが問われている中での嬉しいニュースが続きます。
一方では12ヶ国によるTPP(環太平洋経済連携協定)が大筋で合意で、聖域であるコメについては関税は据え置いたものの、新たに7万トンの輸入枠が設定され、農家への影響や食料自給率問題一つをとってもこれでよいはずがありません。今回の大筋合意で、アジア太平洋地域には世界の国内総生産(GDP)の約4割、貿易量の3分の1を占める巨大な自由貿易圏の誕生となります。
今朝は孫たちの小学校のマラソン大会で応援に出かけました、とはいっても家の近くの国道の信号を渡り松林を抜けると校庭です。少し早かったので児童たちの姿はまだ校庭には見えず、初秋の黒姫山を撮りました。青空の眩しい太陽の下で児童たちはみな元気に完走し、大人たちといえば時々海から吹く風でふるえ気味です。
10時過ぎに家に戻ってからは、朝晩すっかり肌寒くなってきたので押入れから毛布を出して干しました。このところ庭の鉢植えのムクゲは、真夏とカン違いしている訳でもなく晩生(おくて)の花が咲き続けています。
人もその成長に早生や晩生があっても不思議ではなく、マラソンなどの競走の度に亡き母が「一番もあれば、ビリもある」と言っていたことを思い出します。そんなことで国が「1億総国民」として扱うこと事態に危うさを感じますが、早くもマイナンバー制度を悪用した詐欺で現金を支払う被害が発生したと消費者庁が発表です。
ところで一年前の本日のブログでは、武器輸出解禁のことを綴っており、「“知らぬは国民ばかり”のようで、原発輸出とともにこんなに危うい政権を黙って見ていてよいはずがありません。」と打ち込んでいました。
コメントありがとうございます。
茶番劇という、そんな見方もあるのですね。
ちなみに2015年度のノーベル平和賞の発表は、
10月9日(金)18時(日本時間)です。