昨夜のNHK「プロフェッショナル・仕事の流儀」は、突然の引退宣言から2か月の宮崎監督の「宮崎駿 引退宣言 知られざる物語」でした。数々の名作を世に送り出してきた監督は、なぜ長編映画制作の幕を下ろすことにしたのか、「崖の上のポニョ」から「風立ちぬ」まで7年間に及ぶNHKの密着取材で、“人間・宮崎駿”の知られざる心の軌跡とその真相が解き明かされました。
70歳を越えても朝から晩まで机にへばりつき、鉛筆を握り続けるアニメーションの制作はまさに体力勝負で、「これが最後」と何度も言っていた監督でしたが、新作「風立ちぬ」の現場はかつてないほど過酷なものであったことが伝わってきました。「堪(たふ)る限りの力を尽くして生きる」と言う宮崎監督から、映画「風立ちぬ」の力を尽くして生きる主人公・堀越二郎の姿は、監督そのものでもあったのだと思いながら、私自身のこれまでの議員活動を重ねました。
このところ「市長表彰」のことで会う人ごとに、また市外からも「おめでとうございます」などと言われても、ちっともおめでたい気分ではなく苦笑いの心境でした。宮崎監督が言う「体力・集中力の限界」とは、よりよい仕事をしようと思えばそれも納得で私にも当てはまることで、堪(たふ)る限りの力を尽くした歳月の「市長表彰」を素直に喜び感謝し、そして自分自身への“ごほうび”と受け止めることにしました。
写真は裏の畑の垣根のつるバラと赤いローズヒップで、事情があって近いうちに伐採の運命です。四季咲きでしたが秋には一度も咲いたことがなかった“最後の楽園”を晴れた日に撮りました。
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