『バリー・リンドン』(1975年 アメリカ)![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/d6/01fce40d01a10400ba5e20f74b460fbb.jpg?1646437344)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/fb/9d53eab3cb60f92881c296a6f94ea481.jpg?1646437344)
これは昨年11月に記事にした『バリー・リンドン』だが、以前記事で紹介したのはチースタンズが演奏している既成曲の「アイルランドの女」で、今回こちらに紹介するのは、レナード・ローゼンマン指揮のナショナル・フィル演奏によるこの映画のメイン・タイトル、ヘンデル作曲「サラバンド」、パイジェルロ作曲「セヴィリアの理髪師」なんだ。このシングルのレーベルはワーナー・ブラザーズ
監督:スタンリー・キューブリック
音楽:レナード・ローゼンマン
演奏:レナード・ローゼンマン指揮ナショナル・フィルハーモニック・オーケストラ
出演:ライアン・オニール、マリサ・ベレンソン、パトリック・マギー、ハーディー・クリューガーほか
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これは昨年11月に記事にした『バリー・リンドン』だが、以前記事で紹介したのはチースタンズが演奏している既成曲の「アイルランドの女」で、今回こちらに紹介するのは、レナード・ローゼンマン指揮のナショナル・フィル演奏によるこの映画のメイン・タイトル、ヘンデル作曲「サラバンド」、パイジェルロ作曲「セヴィリアの理髪師」なんだ。このシングルのレーベルはワーナー・ブラザーズ
この「サラバンド」は映画の冒頭をはじめ、重要なシーンで流れてくるんだ!クーッ!!
ジェームズ・ディーンの親友だったレナード・ローゼンマンは、彼の出演した名作『エデンの東』で映画音楽の作曲家として知られるようになったが、まあもともとは現代音楽の作曲家で、無調音楽を得意とする音楽家ですな
ちなみに『エデンの東』はヴィクター・ヤングの作曲かと思われがちだが、ヴィクター・ヤング楽団がカバーしたもので、本当はレナード・ローゼンマンの作曲なんだ
この何ともノーブルなレナード・ローゼンマンの編曲を、また聞いてみようぜ!クーッ、クッ、クーッ!!
『バリー・リンドン』オリジナル・サウンドトラック
いやはや!実にカッコいい音楽たい♪
じゃあ、またね(=^ェ^=)♪
現代音楽の作曲家が映画音楽を担当することはモリコーネや武満徹、リチャード・ロドニー・ベネットをはじめとしてよくありますね。「バリー・リンドン」では特に現代的な書法や無調の技法は聞かれませんが、強いて挙げるならサラバンドのアレンジで低弦の脅しつけるような響きが特殊奏法風に聞こえる箇所がありました。ただ、実際の「バリー・リンドン」当時の演奏法(いわゆる古楽器奏法)と重なるとも言えるので「時代考証として正しい」と見る余地もありそうです。
またもやコメント返しが遅くなって、申し訳ないです。
『バリー・リンドン』の音楽は一部チーフタンズの曲を除き、すべて既成のバロック音楽等を。音楽担当のレナード・ローゼンマンがナショナル・フィルを振って、アレンジを加えた曲を演奏しておりますが、ローゼンマンも現代音楽の音楽家ですから、このようにバロック音楽を一種エレガントに使うのは、意外なのかも知れませんね。
ここではまったく無調音楽は現れませんね。他のローゼンマンの映画音楽には、サントラ盤を聞くとたいていは無調音楽も現れるのですけどね。
映画の内容及び歴史設定に見事に応えているのだと思います。
あの有名な『エデンの東』等もヴィクター・ヤングの名演で有名になりましたが、ローゼンマンのサントラでは結構無調音楽も出てきますから。
まあ、ヘンデルの『サラバンド』は、もともとリュートやギター一本で演奏されているのを聞きますが、確かにここでは大編成のオーケストラで低音の弦が響いていて、個人的にはこの重さが好きなのですけど。
ともあれ豪華なサントラ・アルバムですね。