『セルピコ』(1973年 アメリカ合衆国)
こないだも雨続きだったのに、今度はいよいよ梅雨に入りおったわ~っ!
あんまりキレイな海ではないな
監督:シドニー・ルメット
音楽:ミキス・テオドラキス、ボブ・ジェームス
編曲・指揮:ボブ・ジェームス
出演:アル・パチーノ、ジョン・ランドルフ、バーバラ・イーダ・ヤング、コーネリア・シャープ、トニー・ロバーツほか
こないだも雨続きだったのに、今度はいよいよ梅雨に入りおったわ~っ!
俺は新聞奨学生をしたいたこともあり、雨の中を嫌でも大量の新聞をドリバーさせられたトラウマが疼いて、厭な気分になるんだ!
さて、今日は『セルピコ』のサントラのシングル盤を紹介させて頂こう
セルピコはかつてニューヨーク市警の刑事だったが、警察内部の腐敗を一人で告発した、実在の人物なんだ
やがてセルピコは狙撃され、ここから画面はフラッシュバックする
音楽はミキス・テオドラキスとボブ・ジェームスだ。といっても、ミキス・テオドラキスが過去に『戒厳令』の劇中で使った、自作の一曲のフォークソングを提供したのみで、それをボブ・ジェームスが全編にわたり都会的にアレンジしたんだぜ!クーッ!!
メイン・タイトルの「セルピコ愛のテーマ」は、セルピコがイタリア移民であることから、幾らか民族色のある旋律。この一曲のヴァリエーションをボブ・ジェームスは、まるで違う曲のようにアレンジを変えたりして、見事に音楽を付けている。このシングルには収録されてはいないが、「街路にて」は、スリリングなCTIサウンドが楽しめる
オーケストラは、ボブ・ジェームス指揮パラマウント・オーケストラだが、ボブ・ジェームスの素早いピアノ・タッチが素晴らしいでな!クーッ!!
では、サントラを聞いてみよう
これがサントラ全体の音楽なんだ。なかなかいいだろう!クーッ!!クヒッ!!クーーッ!!
最近行ってきたんだ、海芝浦
あんまりキレイな海ではないな
では、また逢う日まで!
1つ曲をあれこれアレンジして複数の曲を作り上げるやり方はよくあるものの、ここではそれがとてもうまくいっているので、元が同じメロディだとすぐには分からない曲もあるほどです。ただ、サントラ全体を聞いていくと、テーマが変容していく様に重い物語性らしきものも感じられてくるので、映画自体とは別に楽しめます(笑) 個人的にはイ・プーの「ロマン組曲」を連想させなくもありません(笑)
ここでも地中海のムード、ボブ・ジェームスがボルナさんの言われる通り、イ・プーの「地中海の伝説」を思わせるような美しいアレンジを聞かせてくれてますね。
ミキス・テオドラキスが提供した、たったの一曲でここまで幅広く、それこそ違う曲のようにアレンジして、しかもパラマウント・オーケストラを、自身のCTIのユニットのように自在に操った演奏。聴きごたえあるサントラの一枚ですね。