お盆真っ只中、神奈川県立近代美術館 葉山へ行ってきました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/95/689d451e9ca4e75b2b748afc2f663599.jpg)
見に行ったのは「画家の眼差し、レンズの眼 ―近代日本の写真と絵画― 」。
写真技術が日本に伝えられ、ひとつの表現手段として様々な広がりをみせていく様子がわかりました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/23/5e6f6d42865f619a039ae3030c81f46b.jpg)
まず現れるのは、ガラスや湿版、鶏卵紙に焼かれた肖像や風景。
どれもぼんやりしていて、ほのかにかすかにその当時の空気を閉じ込めている感じがします。
・・・初めて写真に出会った人々はどれだけ驚いただろう。
だって目の前にある様子がそのまま切り取られるようなものだし!!
面白いと思う人、怖いと思う人、いろんな人がいただろうなぁ
私だったら、間違いなく気味悪がってるだろうなぁ と思いました。
同じ第1展示室を進むと、倉田弟次郎の絵が並んでいます。
これは紙にコンテで何気ない風景を描いたもの。
一見して写真かと思うほど、丹念に丁寧に描かれています。
それはまるで写真に対抗しているかのよう。
写真の目的を「正確な記録」とするなら、彼の描いたような絵なら十分その用を足しています。写真を撮るよりも時間はかかるけど。。
でもその当時は写真も時間がかかったんだろうし、そうするとどちらでもよかったということになるのかな。。
ところが第2展示室に入ると、写真の様子も絵の様子も変わります。
ブロムオイル印刷による写真は、まるでコンテで描いたような素朴で温かい味わいのある写真。
一方水彩画の普及によって、まるでピントをはずした写真のような絵が登場。
写真は絵に、絵は写真に近付こうとしているように見えました。
この対比はとても面白かったです。
そして福田平八郎の「漣」・岡本東洋の「漣」。
水面に光が当たる調子を、モノクロ写真を日本画で。
それぞれに光のゆらめきがイメージできて、違う味わい。
表現方法の異なる作者同士が影響を受けている様子が興味深いです。
この日は浜辺で海の家が賑わっていました(^-^)
青空と、きらきら光る海を見ながらオランジュブルー(併設のレストラン)で食事をして、帰りました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/90/29f7a578c82e4885f4c4d3ecca53bf4d.jpg)
今まで15分くらいだったバスの乗車時間が、今回は45分!! 海で遊んだ人たちで大渋滞でした。
お天気に恵まれ、企画展の面白さにも恵まれ、とても良い休日でした。
☆☆☆ 画家の眼差し、レンズの眼 @神奈川県立近代美術館 葉山 09/8/3にて会期終了
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見に行ったのは「画家の眼差し、レンズの眼 ―近代日本の写真と絵画― 」。
写真技術が日本に伝えられ、ひとつの表現手段として様々な広がりをみせていく様子がわかりました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/23/5e6f6d42865f619a039ae3030c81f46b.jpg)
まず現れるのは、ガラスや湿版、鶏卵紙に焼かれた肖像や風景。
どれもぼんやりしていて、ほのかにかすかにその当時の空気を閉じ込めている感じがします。
・・・初めて写真に出会った人々はどれだけ驚いただろう。
だって目の前にある様子がそのまま切り取られるようなものだし!!
面白いと思う人、怖いと思う人、いろんな人がいただろうなぁ
私だったら、間違いなく気味悪がってるだろうなぁ と思いました。
同じ第1展示室を進むと、倉田弟次郎の絵が並んでいます。
これは紙にコンテで何気ない風景を描いたもの。
一見して写真かと思うほど、丹念に丁寧に描かれています。
それはまるで写真に対抗しているかのよう。
写真の目的を「正確な記録」とするなら、彼の描いたような絵なら十分その用を足しています。写真を撮るよりも時間はかかるけど。。
でもその当時は写真も時間がかかったんだろうし、そうするとどちらでもよかったということになるのかな。。
ところが第2展示室に入ると、写真の様子も絵の様子も変わります。
ブロムオイル印刷による写真は、まるでコンテで描いたような素朴で温かい味わいのある写真。
一方水彩画の普及によって、まるでピントをはずした写真のような絵が登場。
写真は絵に、絵は写真に近付こうとしているように見えました。
この対比はとても面白かったです。
そして福田平八郎の「漣」・岡本東洋の「漣」。
水面に光が当たる調子を、モノクロ写真を日本画で。
それぞれに光のゆらめきがイメージできて、違う味わい。
表現方法の異なる作者同士が影響を受けている様子が興味深いです。
この日は浜辺で海の家が賑わっていました(^-^)
青空と、きらきら光る海を見ながらオランジュブルー(併設のレストラン)で食事をして、帰りました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/90/29f7a578c82e4885f4c4d3ecca53bf4d.jpg)
今まで15分くらいだったバスの乗車時間が、今回は45分!! 海で遊んだ人たちで大渋滞でした。
お天気に恵まれ、企画展の面白さにも恵まれ、とても良い休日でした。
☆☆☆ 画家の眼差し、レンズの眼 @神奈川県立近代美術館 葉山 09/8/3にて会期終了