Happy go Lucky

美術館・ギャラリー・撮った写真や好きな絵、そしてひとりごと

ムンク展

2008-01-05 | 【アート】美術館・ギャラリー・レビュー
仕事帰りに上野まで、ムンク展を見に行きました。
夜に行くのは初めて。
国立西洋美術館、中庭をライトアップしてました。知らなかった~


今日は、15歳の私に再会してきました。
9年前、まだ千葉そごう美術館があったころ、夏に開催されたムンク展で全身の毛穴が引き締まるような体験をした高1のあたしに。


そのころから、ムンクといえば心理的・哲学的な画家だと思ってきたんですが、今回の企画展は、ムンクのデザイナーとしての部分、装飾画家としての活動が強調されています。

実際、今日あらためて「ムンクってこんなにたくさん色を使ってたのか」と驚きました。
記憶の中のイメージが版画だったのと、見たのがあまりに昔だったので印象がモノクロになっていたらしい。。

展示室をぐるっと見回すと…
「装飾」というよりも、むしろ複雑な物語を読むような連続性を感じました。

会場には生命のフリーズから労働者のフリーズ、途中にはオスロ大学講堂の壁画のための習作も並びます。

これらの絵は一枚ずつ見ても十分すぎるインパクトがあります。
ただ、こうして並べられ空間として構成されることによって、ムンクの心の動きが生々しく迫ってくる気がします。

死や不安というキーワードでくくられることが多いムンクですが、考えや価値観が少し揺らいでいる部分も感じられます。
一人の作家が探求し続けたテーマが、時間を超えて繰り返され複雑に絡みあい、形になっていました。


……
昔見たときはあんなに衝撃を受けたムンク、今日はほとんど痛くなかった……

私はもう、鈍い大人になったのかなぁ と思いました。


☆☆☆  ムンク展 @国立西洋美術館 ~1/6 日曜まで!


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (アイレ)
2008-01-06 02:26:15
ぱこさん、こんばんは
拙ブログへのTB&コメントありがとうございました。
ムンクの様々な側面をしっかりと見ていらっしゃいますね。
私もムンクのことを「生と死」をメインテーマにした画家とばかり思っていましたが、今回の装飾フリーズに物語性や色彩画家としてのムンクを見ることができたと思っています。
良い展覧会でした~
返信する
こんばんは! (ぱこ)
2008-01-07 21:55:04
わざわざ来ていただき、ありがとうございます

ムンク展、最後の方の大学講堂のための壁画など、イメージとは違う明るい絵も見られてよかったです。
「太陽」は、ひきつけられるものがありました。。

上野には、春にまたフェルメールが来ますね今から楽しみです。

よろしかったらまたいらしてください。
返信する

コメントを投稿