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怖い絵展

2017-12-17 | 【アート】美術館・ギャラリー・レビュー
有休とって行ってきました「怖い絵展」。
朝から行ったのに中に入るまで1時間くらい並びました。寒い。



感想:みんな刺激を求めてるのね
たしかに、企画展ポスターの『レディ・ジェーン・グレイの処刑』とか、街中で見かけたら二度見します。

怖い絵というより、話を知ってると怖い絵/深い絵ということだったので、音声ガイドを借りてみました。
吉田羊さんだ。美人は声も美しい…

さて印象に残った作品を。
『夢魔』ヘンリー・フューズリ 1800〜10年頃
フランシス・リーマン ロブ アートセンター蔵
わかりやすく気味の悪い作品です。
絵が好きというより、描かれてるテーマが気になる。
個人的に「眠る」ことや「夢」にすごく興味があるのです。
子供の頃、目を閉じたときにみえる黒の世界や、そこにチラチラみえるチリみたいな光が怖いと思ったことないですか?
睡眠中の夢は、脳の記憶整理などというけれど、それにしては不思議な内容だったり、普段考えもしないようなシーンや風景が出てきたりしませんか?
よーく寝てハッと目が覚めたとき、自分がどこにいるのか何なのかわけわからなくなることないですか?
寝てる間の私はどこか違う世界に行ってるんじゃないかと、いまだにほんの少し、思っていて、
なのでこの絵は私にとってはダントツで「怖い絵」でした。


あとは、
『レディ・ジェーン・グレイの処刑』
ポール・ドラローシュ 1833年 ロンドン・ナショナル ギャラリー蔵 です。
すごーく大きな作品。
女王のドレスの白が発光してるみたいに見えます。
斧を振りおろす瞬間でもなく、処刑後の様子でもなく、目隠しされた女王が手探りで台に頭を置こうとする瞬間が描かれているのが怖い。
横にいる侍女の方が取り乱していて、女王本人は泣いてもないのもまた闇だ…

中野京子さんのファンの方は楽しめるのではないでしょうか。

怖い絵展@上野の森美術館
〜2017/12/17会期終了 1,600YEN