Happy go Lucky

美術館・ギャラリー・撮った写真や好きな絵、そしてひとりごと

藤田

2006-05-21 | 【アート】美術館・ギャラリー・レビュー
国立近代美術館で、藤田嗣治展を見てきました!
会期終了ギリギリだけあって、もう混みまくってました。

展示室は7つぐらいに分かれていて、藤田の人生を順にたどるように絵を見ていきます。
展示室によってどんどん変わる雰囲気に驚かされました。
最初の部屋はパリに渡った初期のもの。
なんとなく重く鈍い感じ。
続く裸婦像で、陶器のような肌や輪郭線を細く縁取るあの独特の絵が登場
きれいだぁ~
中南米との出会いによって生まれたらしい色鮮やかな絵や、日本の暮らしを描いた絵は、
繊細で儚い藤田のイメージを裏切ってくれたような印象でした。
そして、戦争画。
周りの人はその迫力に見入っていたけれど、私はあまり興味がわかず足早に通過しました。
ああいう絵は、ある程度絵を描ける人ならみんな描けるような気がして好きじゃない…
(えらそうなこといってすいません)
その後の展示室、ふたたびパリにもどった藤田の心穏やかで素直な美しさを感じる作品が並びました
やっぱステキ!

今回はじめて美術館内のレストラン「クイーンアリス」でランチしました☆
いやいや高かった…でもおいしかった…

更新

2006-05-07 | 【アート】美術館・ギャラリー・レビュー
去年の六月の記事ですが……川村記念美術館の写真を追加しました。
シャガール見に行ったついでに撮ってきたものです。
ちなみに文章は変えておりません。よかったらご覧ください!

川村記念美術館 (2005年6月13日)

美術館カテゴリにアップしてない美術館がいくつかあるので、少しずつ書いていく予定…☆
気が付けばあと少しで、Happy go Luckyに美術に関する独り言を書いて一年になります

近代日本洋画の名作展

2006-05-07 | 【アート】美術館・ギャラリー・レビュー
神奈川県立近代美術館 鎌倉 で、「近代日本洋画の名作展」を見ました。

3つに分かれた展示室を、イサムノグチなどの作品を見ながら移動します。

1920年ごろの作品が多く、日本で油彩の技法が使われるようになって50年経った頃のもの…?(←自信無し)
感想を一言で言えば、「美術の教科書!」て感じでした。
油彩という手段は使っているけど、何をテーマにしたいのかわからない感じ

見たものをそのままに写し取りたいのか、画面をきれいに飾り立てたいのか、絵の中に物語を描きたいのか、、、なんだかよくわからず。

美術の教科書に載ってる「生徒による作品」みたいな、
確かに上手なんだけど、すぐに忘れてしまいそうな絵 という印象でした……単にあたしの好みの問題かもだけど。。

近代における国内の美術史について、私がもっと理解してれば違う見方が出来たのかもしれません。

追伸
高橋由一の「墨水桜花輝耀の景」は、花びらに立体感があって、本当にちりばめられているようでした



☆☆☆  近代日本洋画の名作展 @神奈川県立近代美術館 鎌倉 鶴岡八幡宮境内  
~5月28日まで 大人700円

ベルギー近代の美

2006-05-04 | 【アート】美術館・ギャラリー・レビュー
ベルギーの作家ばかりを集めた企画展があると知って、その中の一人の絵をお目当てに出かけました。
そいつはレオン・スピリアールト!!
ベルギーの画家ってなんか独特の暗さ(病んでる感じ)があります…
みんな独特で個性的だけど、根暗なのかな

展示は、1800年代後半の、印象派から始まります。
パンフレットの表に印刷されてる作品が一発目。
エミールクラウスの絵は、人は丹念に描かれていて、
木や葉っぱや花を大胆に描くやり方。純粋に「絵が明るいわぁ!ステキだわぁ!」って感じます。
でも、その後すぐに独特~な感じになっていきます。
ヤコブ・スミッツの「休戦」「小さな村」、絵の具塗りすぎでは…?
光を追求していたとは思えないほどの重苦しい感じ。むーーん

で、お目当てのスピリアールト!
「係船柱に座る漁師のいる波止場」は、海の色の緑がかった青とグレーのみ。
前にも書いたけど、
く ら い 
座ってる男の人は、海の方を見てるようにも見えるし、軽くうつむいて足元に視線を落としてるようにも見える。
キーワードは孤独、静、宇宙
ってところでどうでしょうか、ミスター スピリアールト?

1920年ごろから、まるでスーラやシニャックのような絵や、
ピカソを思わせるような、もはや何がなんだかわからない系の絵が並びます。
アンソールの絵が普通のもので、「ふーーん」なんて思ってたら、その横に3枚、
着実に気味悪くなってく絵が並んでました。
うーーー

☆☆☆  ベルギー 近代の美
佐倉市美術館 ~6/4まで 大人800円
 

マルク・シャガール ラ・フォンテーヌの「寓話」

2006-05-03 | 【アート】美術館・ギャラリー・レビュー
シャガールを見てきました!
いい天気で、ツツジの散策ロも気分よく歩いてきました

展示は一階にモネ、レンブラント、ブラック、マルコなどの所蔵作品、
企画展は2階でした。


まず所蔵作品のシャガールにテンション
シャガールの大きな絵、自分のものにしたい……
展示室で見てるだけじゃ嫌です 毎日眺めたーーい!!!
そのほかに、シーガルの石膏は展示の仕方が面白かったです。
マルコの部屋はかなり照明が落とされ暗くて、一瞬ぎょっとなるけど、悪くない感じ。

企画展の方は、絵本の挿絵だけあって小さな作品ばかりでしたが、
鋭く細かな線がやわらかく見える感じ&ポイント的に使われるシャガールらしい赤や青や緑の色使い はさすが~って感じでした◎


☆☆☆  マルク・シャガール  ラ・フォンテーヌの「寓話」
川村記念美術館 (JR・京成各線佐倉駅から無料送迎バスで20分くらい)
~6/11まで  大人1000円

田淵安一

2006-05-01 | 【アート】美術館・ギャラリー・レビュー
遠く逗子は葉山までおでかけしてまいりました
行って来たのは神奈川県立近代美術館 葉山。
田淵安一 ーかたちの始まり、あふれる光ー を見てきました。

この企画展を見るまで、「田淵安一」のことは知りませんでした。
なので、年代順に並べられた作品を順に見ながら、
田淵がどんな人間だったのか、どんなこと考えてた人なのか、
自分なりに想像してました。

作品を一通りみてまず感じたことは、その変化の激しさ!!
50年とちょっとの間に、数回がらりと雰囲気が変わります。
初期の作品で印象に残ったのは
芽をふく岩 (1957)
いろんな調子の緑が、いろんな調子の茶やベージュに混じってます。
いびつな形とは裏腹に、色合いが完璧なほどにきれい

その後の、一つの絵の中で分割する作風は、映像を思わせました。
ズーム!ズーム!!って感じで。
田淵って映像はやらなかったんですかね??

そして、私が一番いいなと思ったのは最近10年の明るい絵でした。
彩度の高い黄・緑・ピンク+やわらかい白がとってもまぶしかったです。
絵の中に光がありました

……きれいにまとまったあたりでレビューおしまい(笑


☆☆☆   田淵安一 -かたちの始まり、あふれる光-
神奈川県立近代美術館 葉山 ~5/21