拈華微笑 ネンゲ・ミショウ

我が琴線に触れる 森羅万象を
写・文で日記す。

ヒトモ・ディープラーニング

2017年08月08日 | オレ的アングル
  7月16日に『蜘蛛の巣』というタイトルで映画『スノーデン』について、ブログに少し書いたが
  その後、以前買った電子書籍『暴露:スノーデンが私に託したファイル』グレン・グリーンウォルド著を読み直してみた。

  読みながら映画の場面がよみがえり、以前読んだときには味合えなかった緊迫感にどっぷりと浸ることができた。
  そして、スノーデンという今年34歳の青年にあらためて敬意の念を抱いた。

  この本でボクが最も印象に残ったのは、

  著者の質問: みずからの自由を犠牲にし、残りの人生のすべてをなげうってまでして告白に至ったのは何故か?
  スノーデン: 『人間のほんとうの価値は、その人が言ったことや信じるものによって測られるべきではありません。
          ほんとうの尺度になるのは行動です。自らの信念を守るために何をするか。もし自分の信念のために
          行動しないなら、その信念は恐らく本物ではありません。』
    著者:  その信条をどのように身につけたのか?
  スノーデン: ギリシャ神話からの影響『われわれ自身が自らの行動を通して人生に意味を与え、物語を紡いていく』
         ビデオゲームに熱中する中で学んだこと。
         『たとえ大いなる不正がはびこっていても、たったひとりの人間でもそれを正すことができる。
          ゲームの主人公というのは、えてして普通の人間ですが、大きな力を持つ巨悪に立ち向かうことになります。
          恐怖に怯えて逃げるか、信念のために戦うかを選ぶことになるのです。そして、正義のために立ち上がった
          一見普通の人間が恐るべき敵にさえ勝利できる。これは歴史をみても明らかです。』

   著者の感想: スノーデンの世代の人間は、文学やテレビ、映画と同じように、ゲームを通じて政治意識やモラルを養い
          この世界における自らの居場所を見出している。彼等はゲームの中で複雑な道徳上のジレンマに直面し、
          物事を深く考えるようになるのだ。特に、それまで教えられてきたことに疑問を抱きはじめる年頃の
          若者たちに与える影響は大きい。

   ・・・このあたりを読んだ時、ボクは『人工知能のディープラーニング』が頭に浮かんだ。
   人間だってテクノロジーがもたらすビデオゲームやインターネットによって、想像を絶するほど『ディープラーニング』
   しているのだと・・・。
    
   ノンポリ!!!どころかポリ・ヘイトだった自分が ここまで政治に眼が向いている今の自分を省みるに、
   2011年の3・11という出来事とその3ヶ月後に手にいれたスマホによる情報入手は深く繋がっている。

         
                                                スノーデンを讃えて
  


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