拈華微笑 ネンゲ・ミショウ

我が琴線に触れる 森羅万象を
写・文で日記す。

  寝正月 落語でこころ 暖めて : 一撮

2015年01月01日 | 還暦録

  別にしたくてしたわけじゃない 寝正月は 風邪で起きる元気がなかったのだ。
  しかし、寝床でアイパッドを使いYoutubeで落語それも『古今亭志ん朝』を朝9時位から~結局、元日中『落語三昧』になってしまった。
  
  昨日、たまたまタイムワープの言葉を使ったけれど 過去の出来事をことごとく見せてくれる『Youtube』こそは、ボクの生きるエポックにおける
  タイムワープだろう。
  古今亭志ん朝といえば、ボクが10歳ぐらい?のころNHK番組で見た『若い季節』に出演していた『志ん朝』(彼は24歳)しか知らないのだから、
  Youtubeでみる彼の落語の立派なのに ボクはビックラこいたのだ。
  その間 彼を見たことがなかった・・・という事実にも ビックラこいたけど!!
  そう言えば、12,3年前に 友人が『志ん朝は上手いね~・・・』って言っていたけど、ボクはその時『志ん生』と聞き間違えていたとずーっと
  思っていたのだけれど、そうではなかったのだと 今日2015年の元日にわかったのだ。

  古今亭志ん朝の落語のおかげで 元日を元日らしい雰囲気で過ごすことができた。
  正月というと海外に住んでいる者達は『正月ノスタルジー』におちいるものだと思う。おいしい故郷の料理、温泉、初詣の雰囲気など、など。
  特にボクなんかは『温泉』がなんとも言えない・・・そんな中、今日落語三昧を経験したが、そこには自分なりに新しい発見があったように思う。
  この『落語』こそ我が日本人にとっての『心の温泉』であることを。


                 

  この落語の冒頭7分ぐらいの所で、志ん朝は『買物なんかへ行った時、店員さんなんかが親切にしてくれると、なんかホットするんですよね・・・』
  てなことを言うんですが、ここなんですよ、僕らのようにヨーロッパに住んでいる者が『よう言ってくれた!』と合点するところは。
  日本にいても、そんな感想を志ん朝はもらすんですから、店員の親切心なんて期待しようものなら気持ちがボロボロになるであろうこと
  間違いないであろうこの地にいる現在、彼のこの一言に『心の温泉』を強烈に感じましたわけで・・・。
    (それにしても、志ん朝さん 2001年に63歳で逝かれたということで、確かに残念です。)


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