拈華微笑 ネンゲ・ミショウ

我が琴線に触れる 森羅万象を
写・文で日記す。

  ナイーヴ(素朴で純真)

2012年01月23日 | 瑞西考
  スイスは多様な顔を持っている。

  代表的なイメージは ナイーヴ(素朴で純真)なイメージで それはアルプスの少女ハイジ・・・から来ているのだろう。

  ボクがスイスに来て 写真を再開してから テーマにしている祭りシリーズの一つに 「サン・シルベスト」という
  旧暦の正月(毎年1月13日)を祝う スイスの一地方 ウルネッシュ村の祭りがある。

  下の写真に見られるように 頭部に大きな村の生活をテーマにした 立体模型の帽子をかぶり カウベルを振り分けにして胸側、背側に付け
  歩くたびに ガラン・ガラン・・・と音をさせて村の一軒一軒を訪ね歩き 家の前に来ると 5,6人一組のグループによるヨーデルの合唱。

  ボクは 彼等の ヨーデルを聞いた時 初めてヨーデルの 意味がすこし理解できたような気がした。歌の意味はぜんぜんわからないが
  村人の健康を祈り 神への(よろずの神)感謝を 歌っているのでは ないかと。 

  まさに ナイーヴ(素朴で純真)であるが、資源の少ない山で生活する上での 様々な厳しさを受け入れた上での ナイーヴさなのだと思う。

  ボク自身は道産子で 東京と神戸には住んだことがあるが 東北地方はいつも通りすがるだけで よく知らない。が、 下のような写真を見ると
  いま世界中の人が その名前を知っている「フクシマ」の 3・11以前は こんなナイーヴさが 沢山ある地方だったのではないかと・・・想像するのだ。

  今回の日本の出来事で ボクにとって 何が一番 悲しいか? というと 
  このナイーヴさを あざ笑うかのような 政府や東電の 対応だ。 相手がナイーヴなことを いいことに 徹底的に 人間性を踏みにじる行為
  をして 恥じない  同じ人間として これほど悲しい事は ない。

  ナイーヴさ だけでは これら厚顔無恥・人種には 対抗できないのだろうか・・・。
  例えば 山本太郎さんを ヒーローに祭り上げるのではなく 一人ひとりが立ち上がって 戦わなければ・・・。

  子供たちに ナイーヴな心を 大切にしてもらいたいならば 我々大人ひとり ひとりが・・・傷つくことも怖れずに 戦わなければ・・・。

            


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