拈華微笑 ネンゲ・ミショウ

我が琴線に触れる 森羅万象を
写・文で日記す。

 木枯しのビエンヌ

2011年12月03日 | 瑞西考
 
  打ち寄せる 波の如きの 枯葉道  妻と踏みわけ こがらしの中  :一撮 

 そんな感じの 寒く どんよりと曇っている天気の土曜

  ローザンヌから電車で一時間の街 ビエンヌへ行ってきた。 人口約5万人で ドイツ語圏 3分の2,
 残りフランス語圏となっている。 
 この街に住む 友人の人形作家典子さんの 人形展があり見に出かけた。
 ギャラリーの住所も フランス語で Rue de la Source と云い ドイツ語で Quellgasse と云う。同じ住所で
 名前が違う・・・呆れた。  自分はフランス語圏に住んでいて 良かったと 変な所でホッとした。

 展示は人形が 7体ほど それに 糸と裂いた布で編んだ掛けもの5,6点 小さな額に入った布と絵の具で描かれた抽象画
 が数点 白壁と光のよく入る窓の一室での展示であった。

 ボクが勝手に名付けた「拈華微笑」人形と再開できた。 7月17日のボクのブログ、カテゴリーは「西洋の中の和風」
 に 創作中の彼女の写真がある ボクの大変気に入った女性。 それが 昨日 買い手が決まったそうだ。

 作者もそうだろうが ボクも なんだか 他の人に嫁にだすような 気分。

                 

  それはそうと、 こんなヨーロッパの片田舎 ギャラリーで 堂々たる 和の心 の表現を 見せる典子さんは いかなる運命で?
  それを観ている ボクもいかなる運命で 今日 ここに いるのだろうか? と危うく 魔境の境を さまよいそうになった。

  来る時 電車の中で 詠んだ一句は 偶然ではなかったのか。  深いとは 考え過ぎの 形容で  さらりと生きる 智慧に及ばず :一撮

  


 


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