拈華微笑 ネンゲ・ミショウ

我が琴線に触れる 森羅万象を
写・文で日記す。

 バンザイ!スイス紙芝居

2012年11月10日 | ヨーロッパの風
  我がアパートのとなりが 市立の児童図書館になっていて 今日から一週間ほど「Kamisibai」特別プログラムが催される。

  今日がそのオープニングで 子供も大人も にわか仕立て(奥に屏風 表に紙芝居の木枠に見立てたセット)の紙芝居場
  の前に集まっていた。

  紙芝居で育ちました・・・と云っても過言ではない 紙芝居少年“一撮”は早速 我が日本文化が どのように紹介
  されるのか 紙芝居少年代表として ただ単に好奇心の塊として 見に行ってきた。
  
  紙芝居の読み手も 観る方も 前代未聞の「紙芝居」、 読み手のお姉さんも 沢山の大人の観客に緊張したのか 
  読む声も もう一つ張りがなく 子供達の気持ちを ぐっと引き込むことが出来ていなかつた感・・・。
  (長年紙芝居 観劇で鍛えた 紙芝居少年の眼での批評)

  その後 この企画を立てた人たちの 挨拶を兼ねた 紙芝居の紹介があり、
  「 日本のアニメ文化の源泉が この紙芝居にあります・・・」的な事を 言っていた。
  ボクは「紙芝居みたいな単純なものは 世界中どこでも ある、と思い込んでいたので 日本独自の文化
  であります・・・的紹介に 大いに日本文化を 尊重してもらえていることに 満足を覚えたのだ。

                                ⬋⬋ 上からぶら下がる折り鶴が 可愛い!
      

  ボクは小学校で 何が楽しみか と言って 「紙芝居」ほど 楽しみな物は なかったほど 紙芝居が大好きだった。
  小学校入学以前は 紙芝居のオジサンが 自転車に飴玉の入った紙芝居棚を乗せて 家の近所に来たのをよく観に行ったっけ。
  それは 確かにテレビが 普及する直前のことであったと思う。

  その辺のあたりの 事を絵本にした 外人さん「Allen Say」著の 絵本が この児童図書館にもあって
  日本の紙芝居おじさんの物語が 大変よく描かれていることに 感心させられた。

           
   
        写真は Allen Sayさんの 絵本(フランス語)

  それにしても このタイミングでアナグロ的「紙芝居」がヨーロッパで注目され始めていることに なにか大きな意義を感じる。
  「フクシマ」という出来事で 日本は何か重大な変化を余儀なくされている中 古くて忘れ去られていた文化が再評価される
  ところに 人間のあり方のうえで 暗示的な現象のように思う。

  ただ、この会場に この様に素晴らしい日本が 今現在 どんなに酷いことになっているか 知る人はほとんどいない・・・。
    

  

  


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