久々に『郷愁』というものにどっぷり浸った気分は、Netflixで『舞妓さんちのまかないさん』を観たせいだ。
まかないさんが用意するイチイチ美味そうな料理シーンは、食い意地がきたない馬骨の舌を大いに逆なでしたが
何より、二人の『お母さん』と称するリーダーの下(もと)先輩舞妓と舞妓見習い等が共同生活する濃密な人間関係の『美しさ』に魅せられた。
前回奇しくも、山折哲雄氏が提唱する、教育における『美意識』の大切さ…について書いたが、このドラマを監督した是枝監督の狙いも
まさに同様の所にあることが彼へのインタビューの答えを聞いていてわかった。
昭和生まれの馬骨には『舞妓の生活スタイル』が昭和風に観えるが、実際はもっともっと古い歴史に基づく伝統文化にのっとっていて
現代社会が大騒ぎしている『AI』とか電脳社会とは一線を画する『生活スタイル』がとても新鮮に映る。
Netflix・・・というと、近未来から未来社会のおどろおどろしい物語、或いは逆にバイキングやローマ帝国軍の歴史物が跋扈している中
誰が観ても『郷愁』をそそるに違いない、この『舞妓物語』は輝いて観えた。
物語の室内シーンでチラリと『祇園の芸、舞妓の誓い』五則が書かれた板が見えたが、その内の3則を書き出してみる。
1・私達は常に美しく、優しく、親切にいたしましょう
2・私達は祇園の伝統を誇りとし、技芸の習得に励みましょう
3・私達は善良の風俗を乱さない様、清潔でありましょう ・・・ なるほどネ。
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