拈華微笑 ネンゲ・ミショウ

我が琴線に触れる 森羅万象を
写・文で日記す。

”涙の連絡船” で号泣をこらえる

2009年12月22日 | インポート

 病気は人をして反省をうながすものだ。昨日まで足が不自由な人がいても何にも思わなかったが,自分の足が痺れたり,痛かったりすると他人の辛さに同情の思いを持ったりする。

 健康時はその事に感謝の念を持ちにくいものだ,それを失った時,本当にその有難味が身にしみてくる。

 今日,知り合いの日本人からクリスマスカードをもらった、彼はガンになって今年いっぱい入院,闘病して良くなり最近自宅療養ということになったと喜んでいた。時折人づてに彼についてのニュースが届いて,闘病の大変さを知らされていたので、彼からのハガキは嬉しかったし,心から良く頑張ったね!・・・と祝福した。どんなに辛いか・・などと思ってみても,ボクなどは想像も出来ることではないが、彼の闘病態度は何故かボクに侍を思わせ,以前にまして敬服している。

 パリから届いたもう一枚のカードの彼女もガンと戦っている人だ。彼女は数年前離婚してパリに移り住み,やっとパリに慣れたや先の今年、ガンになってしまった。アフリカ系フランス人で天性の楽天家、稀にみる,めったにいない楽天家である、が・・・やはり一人で何もかも頑張るのは辛いだろうなあ-、とニコルなどはよく電話して激励しようとするが本人はいたって元気でニコルは拍子抜けしたりしている。いつもニコルと出す結論は,アフリカ系は強いなあ-!!となる。

 病気は人をして,初心に立ち返らすもののようだ。
瓦を磨いても,鏡にはならない・・という話が、禅の本にあるが、確かにその通りと坐禅を怠っていた自分を反省して無意識に奢っている自分を常に叱咤激励を与えるのは生きている限り必要、健康面から考えても充実した下っ腹は大事であることを忘れていた。20分でもいい、背筋伸ばして鼻から息を吐く時、ゆったりと下腹が充実するように呼吸を続けると,肩の力が抜け心身がスッキリする。

 ニコルが彼女のブロクのための冬の日本の音楽何かないか?と尋ねてきたので、思わず都はるみの北の宿から・・・と答えていた。そんなわけで十何年かぶりでユーチューブで彼女の歌を何曲か聞いた。ニコルに見せるわけには行かないので,ジットこらえたが、”涙の連絡船”でぐわーっと泣けてきた!!! やっぱり演歌ってゴッツイすごい!!わずか数行歌っただけで人の心をぐっと捉える。はるみちゃんの熱唱力だ。それにボクは,江戸っ子と道産子のハーフやしなあー気持ちわかるわ。(それにしてもネットでこれが見られるなんて,いい時代になった。)


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