拈華微笑 ネンゲ・ミショウ

我が琴線に触れる 森羅万象を
写・文で日記す。

 つぶやきが 叫びに変わる 日に生きて :一撮

2011年10月28日 | マトリックス・J
  一年のうち3~4ヶ月ごとにスイスと日本を行き来している Aさんが日本からスイスに来る時 毎回のように
  40Kgの機内持ち込みが できるから何か欲しいものがあったら 遠慮無く云ってくれれば日本から 好きなものを
  もってきてあげる・・・とご親切にも言ってくれる。
  そういわれても いつも日本茶と 梅干しの少量を お願いする程度なのだが、 この10月の来瑞のときは
  彼女の方から 「もしかして 放射能汚染を気にしている人もいるけど あなたはどう?」と 聞いてくれたので
     ボクは 食料品は 今回は結構です・・・と 塗り薬を4本お願いするのに とどめた。

     彼女自身は ぜんぜん気にせずに 「何でも食べるのよ~」と言っているので、 ボクが日本からの食料品の
     持ち込みを 断ったことを 「不可解」に思っているだろうなぁ~とボクは想像した。

     6月だったか7月だったか? 彼女が日本に帰国する少し前 娘さんの子供たちの話がでて 放射能は大丈夫だろうか?・・・
     というような話になりAさんも 東京に住む孫たちのことを 気にしている様子が ボクにはよくわかった。 

     その後 互いに連絡し合うこともなく 過ごしていて、来瑞が近づいていたので 上記の質問となったわけだ。

     いつもだと スイスに着いたらすぐに 我が家にきてお茶をするのだが 彼女から連絡もなくなんだかいつもと
     少し違うと感じ始めていた。 
     そのAさんから 彼女のアパートに夕食のお誘いがあった。彼女とルームメイトの 外人女性とが 我々を暖かく
     迎い入れてくれ ご馳走してくれる。その間 ボクは放射能汚染の話をしないように 気をつけていた。

     そのうち話が スマートフォンになり、それがどんなに素晴らしいか 画期的なことであるかを ニコルと
     一緒にコマーシャルをするような感じで話しが 弾んでいくうち ボクの好きな”ツイター”の話になってしまった。
     そこで脱原発の話が少し出たものの、話題を変えて 横浜の議員の海外視察が問題になっている事をざっと話した
     時に Aさんの顔が突然引き締まり 世の中 清濁併せ呑む的・・なことを話し、何でもかんでも批判ばっかり
     するもんではない・・・みたいなことを 一くさり話し始めた。ホクはいよいよ出たなぁ、と口をつぐみ、
     彼女が話している間、キング牧師のあの言葉
     「後世に残るこの世界最大の悲劇は、悪しき人の暴言や暴力ではなく、善意の人の沈黙と無関心だ。」を考えていた。

       

     
  

  


最新の画像もっと見る

コメントを投稿