『御用学者ではないと強調したドクター中川の最後』
東京大学医学部附属病院の中川恵一准教授は最早助からない末期がんなどの緩和ケアの専門家であるが、いまだ収束の気配すら見えない福島第1原発事故で大量に飛散した放射性物質の存在は人体や食物への影響が心配され多くの人々に不安を与え続けている中で、『被ばくによる発がんリスクより、飲酒や喫煙のほうが危険』と主張した為に、『悪質な御用学者である』と批判されていた。
中川准教授は、御用学者との批判には、
『よく(御用学者と)言われるが、東京電力をはじめ電力会社から寄付金をもらったことは全くない。ゼロです。それから政府との関係についても、内閣参与になれと言われたことがあるが、お断りしました。自由な情報発信が出来なくなるからです。』
自分が御用学者と呼ばれることは『なんとなく癪に障る』が、『どう言われても、正しいと思うことをお話しするしかないと思っている。』と平然と開き直る。
中川恵一の『被ばくによる発がんリスクより、飲酒や喫煙のほうが危険』が100%正しいとしても、小児甲状腺がんなど飲酒や喫煙とは無関係な未成年の悪性新生物(がん)には当て嵌まらないのである。(大勢の観客の面前で素早く本物と偽者を摩り替える、ほとんど詐欺とか手品の類である)
成長期で感受性の高い子供達にとっては福島第一原発由来の放射能被害は如何言い繕っても『恐ろしい』事実に変わりが無い。中川恵一ですが、紛れも無く立派な御用学者である。
『恐怖のDr.中川語録 100mSv以下の人体影響は「哲学」の領域』
御用学者ドクター中川の数々の驚愕の発言ですが、何といっても真打は『100mSv以下の人体影響は「哲学」の領域』とのトンデモ主張であろう。
中川准教授は100mSv以下の発がんリスクは『推論』と切り捨てる一方でストレスなど被曝以外の要因によって『がん患者は増えるのではないか』と無責任にも言い放つ。
『日本人の心が荒んでいる気がする。これはつらい』とか『不幸の積分値が多すぎる』とかいいながらも、『原発事故が多くの人々に不幸をもたらしている』事実は認識していた。
しかし全ての問題点は現実にメルトダウンして大量の放射性汚染物質を放出した東電の福島第一原発(放射能汚染)よりも、(唐突に)『心の問題である』など哲学の領域であると主張していた。
放射能などの物質世界なら科学者の受け持ち範囲であり普遍的で『同一』である。(違っていれば科学的な値打ちはゼロ)
しかし『心の問題』なら個人個人で『違いがある』方が値打ちがある。(オリジナリティこそが大事で、『同一』であると値打ちが低い)
『正しいと思うことをお話しするしかない』という東大の中川恵一准教授ですが病気を治して患者を救う医者の立場から、臨終を目前にして『死の恐怖』に怯える人の心を救済する立場(僧侶)に宗旨替えしているのですから恐ろしい。
『もう手遅れである』、『最早助からない』と医者が匙を投げれば、後は坊主しか引き受け手が無いのは、いかに理不尽でも非人道的でも(誰が何と言おうと)『間違いの無い事実』である。
『人間の死を見つめ続けたドクター中川の8年間の軌跡』
毎日新聞のDr.中川のコラムは8年前に始まっているが、当時のタイトルは今とは違い『ドクター中川のがんを知る』だったのである。中川恵一はコラムで喫煙など長年にわたる生活習慣が大きく影響し『がんは一種の老化現象である』ので日本の高齢化で2人に1人ががんがになる科学的な客観的事実を指摘していた。
コラムタイトルは最初の『がんを知る』から2009年には『がんから死生を見つめる』に変わっている。タイトルの変更ではドクター中川本人は『日本人の死生観に迫る』と言うが、医者から坊主に軸足を1歩分移しかけていた。
2011年に、コラムのタイトルが再度『がんの時代を暮らす』に変わるのですから恐ろしい。ほぼ医者を卒業して高邁な哲学を説く聖職者(坊主)に変身している。
世界で初めて4基の原子力発電所が同時に暴走する未曾有のメルトダウン事故を起こした東京電力福島第一原発事故が『がんと暮らす』へと、タイトルを変更した原因であることをドクター中川は正直に語っているのである。
3月20日の毎日紙面でのコラム終了に当たって中川恵一は、『この8年間で、日本人のがんに対する見解は大きく変った』と前置きした上で、
『がんを当たり前の病気ととらえ、付き合っていく時代、まさに「がんの時代」に私たちは生きています』と結論付けている。
一人の科学者(医者)が完全に哲学者(坊主)にメタモルフォーゼするさまは恐ろしい。
『医者から坊主に完全に宗旨変えしたDr.中川の無残』
何が秘密であるかが秘密の特定秘密保護法が参議院で強行採決されていた同じ去年の2013年12月6日。
同じ日付で衆議院で誰にも知られること無くひっそりと、懲役二年の厳罰つきの『がん登録法』が可決していた事実を、(他の日本国のマスコミは報道していないのに)何と驚くことに中川ドクターはコラムに書いている。(懲役2年の事実は流石に書いていない)
がんは老化現象の一種であり本来は子供とは無縁である。
チェルノブイリ原発事故でIAEAやWHOなど国連が小児甲状腺がん以外は一切認めていないのは放射能被害が『急激な老化現象』だからなのです。(老化自体は、自然現象で誰でも普通に起きるので区別出来ない)
がん登録法と同時期に、がんとは無縁の筈の小学生に対して日本国の文部科学省が『がん教育』を創めている驚愕の事実も中川ドクターは、『安倍晋三首相が衆議院本会議の代表質問で「全国的に推進する」と明言しましたから、これらの動きもこの連載が少しは役に立ったのではと自負しています。』と自画自賛、自分の犯した悪事を自慢している。
何と、小学生を相手にして緊急にがん教育が必要な日本の絶望的な現実を中川恵一は熟知しているのである。
『WHOやIAEAが小児甲状腺がんを放射能被害と認定した理由』
国連の機関としてのWHOとかIAEAですが中立的な組織では無くて、これらは何れも原子力の推進するための機関なのです。この大事な部分を一時も忘れると痛い目に合います。(WHOは放射能被害ではIAEAの見解に従うとの秘密協定を結んでいたことが発覚している)
現在、原子力発電所の過酷事故でこれ等の国際機関が認めている被害とは、唯一『小児甲状腺がん』だけなのである。
他は一切放射能との因果関係を認めていない。
何故WHOやIAEAが小児甲状腺がんだけを認めたかとの理由ですが、チェルノブイリ原発事故当時に呼吸していたので放射性プルーム(放射能雲)と遭遇した子供達が発症した。
当時胎児だったので呼吸していなかった子供達では小児甲状腺がんの発症は無かったのです。
小児甲状腺がんだけを唯一認めた理由とは、この放射性プルームと小児甲状腺がんとの蓋然性なのですが、WHOにしろIAEAにしろ同じで放射能は恐ろしいと言う事実を基本的に何とか認めたくいない。今の日本政府と同じで『命よりも原発推進』の悪党なのです。
『日本の20キロの退避勧告は狭すぎたと認めた米原子力規制委員会元委員長』
中川ドクターのご臨終コラムの掲載された同じ3月20日。毎日新聞では『福島第1原発事故:2、3号機「悪化防げた」』とのヤツコ米NRC前委員長のインタビュー記事を掲載している。
グレゴリー・ヤツコは米原子力規制委員会(NRC)委員長として東京電力福島第1原発事故の対応に当たっていたが、炉心溶融(メルトダウン)した『1号機は直後から大きなダメージを受けていた』と老朽化していた1号機の地震直後の損壊を認めている。
しかし、もっと驚くのはその直後の言葉である。
東京電力の2、3号機の対応について、『2,3号機は数日かけて悪化した。できることはあったはずだ』と述べ、溶融を回避できた可能性があるとの見解を示した。
『1号機は駄目でも2,3号機は防げた』とのヤツコ米NRC前委員長発言の意味ですが、狭い日本では1箇所に複数の原発を密集して立地する『集中立地』で、1号機のメルトダウンで原発作業員は隣接する2号機3号機の制御が正常に行えなかったのである。
ヤツコ米NRC前委員長は、
『事故対応の為にも、出来れば集中は避けるべきだ。しかし日本は土地が狭く、解決策は無いだろう』と結論している。
メルトダウン直後に日本政府が出した退避勧告は半径20キロだが米政府は距離で4倍(面積では16倍)の80キロ(50マイル)だったが、ヤツコ米NRC前委員長は『振り返ってみれば』と断った上で(結果論として)『30~40マイル(48キロ~64キロ)程度が妥当だった』と語っているのですから恐ろしい。
福島第一原発から半径60キロ圏には30万都市の福島市や郡山市、いわき市など福島県内の全ての大都市が含まれているのである。
半径50海里(93キロ)圏外の太平洋上に短時間滞在しただけの原子力空母ロナルドレーガンの乗員の放射能被曝が裁判で争われているのである。米兵よりももっとメルトダウンした原発の近くに3年間も居住している日本人の一般市民の被曝は考えただけでも恐ろしい。
関連記事
小学生相手にがん教育を始めた日本国の無残
2013年12月13日 | 放射能と情報操作
『本来なら癌は生活習慣病であり、年寄り限定の病気ですが、漫画で小さな子供に発症を宣伝しようとする日本政府の邪まな目論見』
安倍自民の擬似戒厳令布告(癌登録法は懲役2年の罰則付き)
2013年12月09日 | 政治
『特定秘密保護法で日本中が大騒ぎした隙を突いて、密かに可決していた驚愕の法案』
半径60kmにしても毎日観測ポストの値を見ていますが凄い量(私たちの地域と比較すると数十倍)の放射能です
もっと凄いのはそこの土地公示価格が二年連続で上昇というニュース
考えられないのですが・・・・
確かにいつも書かれている日本は終わっているを実感させられる記事です。
さて中川氏がおそらく熟知していると思われる福島・小児甲状腺がんの真相ですが、まあド素人の私でもスクリーニング効果だのチェルノブイリでは4・5年目から発生したから、原発事故とは関係ないというのは限りなく、その場しのぎの言い訳に近いというのが分かります。
こんな子供だましの声明で国民が納得するはずはないと思いますが、田母神のようなキ○ガイを支持する日本人が増えているようですし、そもそも全く関心がないかのような層が多くいるようです。
このままでは言われている通り、諸問題も加わり日本は衰亡するでしょう。
福島第一原発の未曾有のメルトダウン事故から3年目の3月11日に毎日テレビ系の古舘伊知郎キャスターの報道ステーションのでは33人が小児甲状腺がんで全摘出手術であると報道。
今の日本ですが、小児甲状腺がんの発症を全摘出の『確定』と手術前の『疑い』分けているのですが、こんな小手先のインチキでは誤魔化せるのは数ヶ月程度ですよ。
残念ですが今の安倍自民党政府の行っている擬装は寝小便の布団隠す幼稚園児レベルなのです。
小学生でももう少し賢い。
隠すと、ばれた時に余計に叱られるのです。だから隠さない程度の知恵がある。
ところが出来の悪い幼稚園児程度の知恵しかもっていない安倍自民党の日本政府ですが1年以上も寝小便布団を隠し続けたので、今では山のように積み重なっているのです。もう駄目ですね。ソフトランディングは無理で、あとは致命的な破滅(カタストロフィ)だけなのです。
『逝きし世の面影』ですがタイトルが微妙変わるのは記事を書き換えているからですね。自分では正しく書いている心算なので誤字脱字あっても脳内で自動的に正しく読み替えるので間違いに気が付かない。翌日に訂正しているのですが、このときに書き加えるので勝手に自己増殖する。誰も止めないと1万字以上に増えていくのです。
毎日新聞は書くに事欠いて、今日27日の東京本社版夕刊社会面(13面)に7段抜き写真つきで大きく
セシウム凍らせ1/25
という愉快な?記事(中西拓司記者)を載せていました。
http://mainichi.jp/select/news/20140327k0000e040218000c.html
日本原子力学界がまともな学会でないことは、以前から知っていましたが、こんな氷作り実験を新聞記事に学会発表そのままを載せるなどどは、印象操作の目的以外何者でもないでしょう。
水を凍らせれば水分以外は濃縮するなどということは、濃縮還元飲料をつくる原理であって新しくもなにもない。これを新しい「学会発表の」すばらしい技術だと毎日新聞に宣伝させたいなにかの力があるのでしょう。
記事では東電の放射能汚染水の処理に利用出来るとしているが、
この話は逆さまで、福島県などでは道路上に斑に黒く変色した超高濃度の斑点ようの、放射能汚染物質が見つかっているのですが、多分この霜柱が原因しているのでしょうね。
放射能汚染物質が自然界で、とんでもなく濃縮されているとの、恐ろしすぎる話です。
この、『汚染水:凍らせ氷柱…セシウム濃度が25分の1に 富山大』
毎日新聞 2014年03月27日
記事は残念ながら、西日本に配られている毎日新聞大阪本社版には掲載されていません。
恐ろしすぎる笑い話なら、『如何だ。!参ったか!』と言うようなもっと凄いのを見つけました。
毎日の同じ27日記事ですが、2020年東京オリンピック組織委員会の初の理事会が26日、東京都内で開かれたことが報道されているが、その記事のタイトルが何と、
『そんな悪くない未来へ』だったので思わずのけぞった。
毎日新聞ですが、目の前のカタストロフィを誰よりも知っているのですよ。