逝きし世の面影

政治、経済、社会、宗教などを脈絡無く語る

3・11原発事故発生時のオバマと管直人

2011年04月04日 | 放射能と情報操作

『事実を隠蔽する日本の原発村(政官産学報複合体)』

日本の原発が生み出す巨額の利権に群がるギルド的な内向きの利益集団『政官学産報複合体』(原子力ムラ)の闇は深い。
第二次世界大戦の英雄で連合国欧州軍総司令官からアメリカ大統領に転進したアイゼンハワー元帥が2期8年の大統領任期を終えて1961年1月17日に歴史的な退任演説を行う。
この時の演説で初めてアメリカを蝕む癌(国家の中の国家)としての『軍産複合体』の悪弊を告発したが、アメリカではそれ以降も一度出来上がった利権構造『軍産複合体』は無くなる気配はなく、『力』が弱まるどころか益々強大になり猛威をふるっている。
巨大な軍事利権に群がる『軍産複合体』は産業、軍、官僚、政府、マスコミなど大勢が複雑に結びつきながら国家の根幹を牛耳り私利私欲で政治、外交、軍事や経済を支配し続けている。

『ギルド的な内向きの利益集団』

アメリカが世界的に悪名を轟かす軍産複合体なら、日本国では政財官+学会と報道の鉄の五角形『利益構造』なのですが、これが原発では過疎の僻地にある限界集落のように、その所帯が小さくて関係している人数も限られている。
日本の原子力村のギルド的な内向きの利益集団は、所帯の人数が小さい分アメリカの巨大な軍産複合体以上に、もっと仲間内の結びつきが強い特殊『ムラ』集団なのです。
原子力学会と電力会社と通産省などの官僚とのずぶずぶのギルド的な関係にある。
原子力の政官産学報複合体は全ての情報を管理、独占して自分達に不都合な情報は決して外に出さない。
アメリカの軍産複合体も悪いが、この原発の日本の政官産学報の複合体も小さいが強力な結束を誇り、今のように未曾有の災害を引き起こしても『自分の利益の追求』は微動だにしない。
毎日系のテレビで大震災以来連日『原発は大丈夫。安心だ』と念仏くりかえしていて、近頃は『放射能は健康には影響は無い』『放射能は安全だ』とやっぱり念仏を唱えている原子力専門家、諸葛宗雄東大特任教授ですが、この人物はあの爆発炎上した福島第一原発のメーカー東芝が育てた人材(東芝原子力開発営業部長)で、東芝(原子力業界)から東大(原子力学会)に出向して教授になった。
東京電力からは東大に対して莫大な研究費の委託や講演依頼がありずぶずぶの親密すぎる関係である。
科学者を名乗っているが、そもそも政官産学報複合体の原発村の住人なので、段々事故が深刻化しているのに不思議なことに『安全だ』『安全だ』とテレビなどで念仏を唱えていたのは当たり前である。
外国の報道機関ですが、『原発は安全で無い』との正しい判断の学者を絶対に出さず、『原発は安全』『想定外だった』と自己矛盾を平気で言えるもろクズ教授(日本原子力学会の広報情報委員会委員)のような原発メーカーの幇間(広報・宣伝マン)だけしか放送に出さない日本よりも早く事態を掴んでいた可能性がある。

『隠蔽機関化する日本の報道機関』

産経ですが、この新聞社の報道姿勢には最初から一定の政治的な思惑が優先していて不正確で扇情的。民主党政権打倒が目的であると見られても仕方ない不思議な記事が散見される。
まあ、産経に限らず日本のメディアや政府の発表は、外国メディアからは胡散臭いと見られています。
政府は風評被害を防ぐことを最大の目的にして、出来る限り悪いニュースを出さない様に出さないようにと、それだけを優先している。
日本が悪いニュースを隠すので外国のメディアは『何故日本人は怒らないのか』と不思議がっているらしい。
特に酷いのは産経で、何とかして管直人の足を引っ張ろうとそればかりを専念しているとしか思えない記事を書いている。
例えば、1号機の爆発原因は産経によれば『管直人が震災翌日に福島第一原発視察のパフォーマンスのために6時間以上ベントが遅れたため』など悪質なものも含まれる。
ベントの遅れは東電が、ベントでは外部に放射性物質が流出するので原発のイメージダウンを嫌がって時間が無くなったのが原因らしいと、他のそれ以外の多くのメディアや政府が主張している。
(12日朝には原子炉内にしかないテルル132が原発から6キロ離れた地点で検出されているので、何れもベント以前に1号基がメルトダウンして大量の放射能を撒き散らしていた事実を隠蔽)
造血幹細胞骨髄採取でも、作業員の命を守る見地からの記事ではなくて、矢張り管直人民主党政権の怠慢非難の姿勢で一貫している。
まあしかし、日本のマスコミは似たり寄ったりですが、あえて違いを探せば、NHKは徹底した原発事故隠蔽工作で出来る限り小さく見せようと努力しいる。
産経は火事場泥棒的に、何でもかんでも民主党政権敵視で凝り固まって悪意ある記事を書いている。
面白いことに政治的な姿勢では何時もなら産経と共同歩調をとる読売が、今度は大きく違っている。
産経は自民党の中でも最も腐敗しているレジームチェンジ(歴史修正主義)の安倍晋三等『作る会』の機関紙的な存在なのですが、読売はその昔の正力オーナーの時代から売国的でアメリカの利益代表部機関紙的な動きをしているのです。
そしてアメリカですが今度の原発事故では肝心の東電や日本政府よりも最も動きが早い。
何と地震当日の11日には米原子力規制委員会(NRC)の技術担当者を東京に送って首相官邸に常駐しいるらしいのです。
派遣人員も16日までには11人にも増員している手際の良さは目が覚めるよう。
日本側報道では、寝ているオバマが早朝4時に主席補佐官に起こされて日本の地震発生を聞かされた、とされているがウソ臭い。
これは地震発生ではなくて『原発の電源喪失トラブルを知らされた』としないと、時間的に可笑しいのです。
日本では中学生でも12時前には寝ないのですから、アメリカのオバマ大統領が12時前に寝ていたとは考え難い。
それなら大震災発生を聞いて自ら原子力規制委員会の担当技術者を東京に派遣して、しかも『メルトダウンなど重大事故に発展しそうだったら、何時でも良いから叩き起こせ!』と主席補佐官に厳命していたと解釈するほうが、時系列的に辻褄が合う。

『管直人の電撃視察はオバマ大統領との電話会談の6時間後』

オバマ大統領は11日の超早朝午前4時という、人間が最も眠い時期にデーリー大統領主席補佐官から就寝中を叩き起こされて大震災原発の電源が喪失した恐るべき事実を聞かされている。
日本の報道では各社が例外なく、大震災発生の一報を受けたと書いているが、事実で無い可能性(意識的な誤報による印象操作)の方が遥かに高い。
報告を入れたのは、何とホワイトハウスのトップである首席補佐官なのですよ。
しかも時間が寝入りばなに近い午前四時(日本時間では午後6時)の常識はずれの時間帯である。
大地震と津波だけであるなら日米は8000キロも離れていて時間的余裕が有り、報告を遅らして数時間後でも何ら問題では無いのである。
ワシントンの早朝4時とは、地震発生から3時間半後であり、この時には原発の非常用電源が失われている危機的状況が判明していたのである。
既にメルトダウンが始まっていた可能性が高い。
それなら『早朝4時の報告』の意味とは大統領が就寝時に、すでに日本の3・11東日本大震災の事実を確認していて、『日本の原発に何かあれば、時間に関係なく報告せよ』とオバマが主席補佐官に厳命していたと推測できる。
大統領が何時に寝たかの記述が無いが、東日本大震災は日本標準時14時46分発生なので、ワシントンとは14時間の時差があり、アメリカでは夜の0時46分である。
これなら、まだまだ時間的には早くて、寝ていない(日本の大震災発生を聞いた)可能性が非常に高い。
大統領は就寝直前であったかも知れないが、多分起きていた。
この3・11大震災の早朝4時に大統領を叩き起した報告事件に近い事例なら、日本の大震災よりも12分早く14時34分に発生した韓国延坪島砲撃事件でオバマ大統領を5分早い、早朝の3時55分に叩き起こして知らせた阿呆な補佐官がいたらしいが、この時にオバマは激怒している。
これは当たり前すぎる話である。
それほど大事でもない話で、人間が一番眠い寝入りばなを叩き起されたらオバマでなくとも誰でも怒る。

『早すぎる、管直人首相の機敏な動き』

また何時もなら亀並みに遅いことで知られている日本政府の首相(官直人)が、信じられないくらいに早く大震災翌日の12日朝7時に福島第一原発を視察した原因も、オバマ大統領からの指示(厳命)である可能性が高い。
オバマ大統領はまだ暗い時間である朝の4時に起きて日本の原発事故の報告を聞くなり即座に動いている。
ナポリターノ国家安全保障長官らと緊急協議を行い、日本時間で12日に日付が変わった直後の午前0時15分(アメリカ時間午前10時15分)には、管直人首相に電話(協議)しているのですよ。
政府からの東電に対するベント操作や海水注入等手際よい早い時期の指示が、原発の素人の管や枝野からでは無くて、専門家である米原子力規制委員会技術担当からの指示であった可能性が高い。
だから管直人首相本人が早くも、12日の朝7時にわざわざ福島第一原発まで出張っていったのですね。
日本人の生命の危機では動かなくても宗主国の指示なら即座に動くのですから、この政府がどちらを向いて仕事をしているかは明白である。
日本人の一人として何とも情け無い話ではありますが、日本の原発事故で地球の裏側で即座に反応するオバマ大統領の判断の確かさには脱帽するしかない。
巨大なエネルギーと可能性を秘めているが、原子炉が暴走した時には誰にも止められない未熟な技術であり、原子力発電とは営業運転できる様な代物とは程遠く今でも『巨大な実験装置』の域を一歩も出ていないことだけは確からしい。

『日本で公表されない気象庁の放射性物質拡散予測』
読売新聞 4月4日(月)

東京電力福島第一原子力発電所の事故で、気象庁が同原発から出た放射性物質の拡散予測を連日行っているにもかかわらず、政府が公開していないことが4日、明らかになった。
ドイツやノルウェーなど欧州の一部の国の気象機関は日本の気象庁などの観測データに基づいて独自に予測し、放射性物質が拡散する様子を連日、天気予報サイトで公開している。
日本政府が公開しないことについて内外の専門家からは批判が上がっており、政府の原発事故に関する情報開示の在り方が改めて問われている。
気象庁の予測は、国際原子力機関(IAEA)の要請に基づくもの。
国境を越える放射性物質汚染が心配されるときに、各国の気象機関が協力して拡散予測を行う。
同庁では、東日本大震災当日の3月11日から毎日1~2回、拡散予測を計算している。

日本政府は風評被害の防止以外の考え方は何も無いことに多くの市民が気が付き出したようです。
TBS系のJNN世論調査で83%もの圧倒的多数の市民が政府の情報開示が不十分であるとしています。
ただ誰の眼にも判るほど、これ程まで隠蔽工作が明らかに成ったにもかかわらず、未だに12%も政府やマスコミをを信じている市民がいるとは驚き以外の何ものでもない。


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沸き上がっている核武装論 (osakasenri)
2011-04-06 23:08:22
今回の原発事故で、反原発に世論が動いていると思いきや、そうでもないことを知り、愕然としています。核武装核自衛が有効であることが示された、と。
そして脱原発は夢物語に過ぎない、と。
そういっているのが右翼とか保守主義者ではない、普通の人というのがなんとも怖いです。

私も専門は物理ですが、先端の研究者で、脱原子力に関わる研究を続けていくことが日本の大学や研究機関で如何に難しいことか、よく聞きます。阪大に核融合を研究しておられる方がいますが、研究費は十分なのか?

むしろ今まで脱原子力の代替エネルギーへの研究を避けてきたのが真相ではないか、と思う。

20年前のPCと現在のもの。
20年前のTVと、現在の液晶デジタル。

格段の進歩なのに、原発は20年以上前のもの。

あと20年で代替エネルギーへの切り替えは不可能ではない、と考えますが、戯れ言と切り捨てられます。

なんか怖ろしい世の移り変わりを感じます。
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原発にこだわってきた一番の理由は、発電経費が安いから (もえおじ)
2011-04-06 23:49:49
現在、発電経費/1kWh(2002年)の値は、原子力が5.9円なのに対して 水力13.6円、LPG(液化天然ガス)6.4円、石炭6.5円、石油10.2円。 更に、参考数値として 太陽光18~66円、風力10~24円 です。

つまり、再生可能でクリーンな自然エネルギーや分散型エネルギー、(脱石油・脱原発)代替エネルギーは、原発よりもずっと割高なのです。 日本がウラン原発と燃料サイクル(プルサーマルと高速増殖炉)にこだわってきたのは、「原発は儲かる(利権も大きい)」、という単純な理屈からです。

同じ理由から、事故の危険性が低いと考えられる新世代の原子力とされるトリウム炉の研究も疎かにしてきました。
トリウム熔融塩炉 : http://homepage2.nifty.com/w-hydroplus/info00b2.htm
トリウムサイクル http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/shiroya-lb/ads.htm

トリウム炉は、ウラン原発と比較して以下のような大きな長所があります。

1. 炉心溶融や臨界事故の危険性がほとんどない
2. 核廃棄物の総量が比較的少なく、プルトニウムも排出しない
3. 燃料濃縮工程が不要である
4. トリウムは安価で、埋蔵量はウランの3倍以上ある

ただし、以下のような短所(課題)が存在します。

1. トリウム炉内の核反応の実績がなく、本格稼働までに安全性検証作業が必要
2. トリウム232→ウラン233核変換の中性子に耐える、減速材・冷却材開発が課題
3. 放射性廃棄物のタリウム208の半減期は3.053分だが、強烈なγ線を放つ
4. さらに、タリウム204等も含まれるために、廃棄物の移動・後処理がより困難・高コスト
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福島原発事故の情報隠蔽は、非常に悪質ではない (伯爵)
2011-04-06 23:53:42
核関連の官学産複合体の闇はおっしゃる通りですが、日本よりも、核保有国が行なった過去の情報隠蔽の方が遥かにひどいものがあります。 というより、極悪犯罪です。 現実には、1962年までの米国のネヴァダ核実験場、ロシアのセミパラチンスク核実験場、1980年までの中国のウイグル核実験場における大気圏内核実験によって、膨大な数の人々が放射能汚染で発症・死亡したと考えられます。 周辺の住民は、危険について何も知らされていなかったのです。

東電などの情報隠蔽があると言っても、今回は世界の衆知の眼下に晒されているので、何が起こっているか分からないという状態には決してならないと思います。 その意味で、世界で「日本は放射能汚染地域である」という風評が起きているのはめちゃくちゃ迷惑な話です。 過去の米国、ロシア、中国、(英国が核実験を行なった)オーストラリア、フレンチポリネシアの核実験場の方が比較にならないほど深刻な汚染でした。(当時の世界中の背景放射線量は、現在の日本よりも高い。)
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osakasenriさん、はじめまして (宗純)
2011-04-07 10:48:12
コメント有難う御座います。核武装論が湧き上がっているとの認識ですが、多分何かの誤解ですよ。

ネット空間とは不思議な世界で、およそ世間では絶対に出会えない奇人変人に出会える不思議世界なのです。
今の世の中で無視府主義者など、普通の社会生活では何十年間かかっても到底出会えない人とも遇う事が可能なのですね。
お馬鹿なネットウヨなんかも一般社会では見当たらない不思議なネットだけの生き物ですね。社会人で出合ったことは一度もありませんよ。
それ以外でも極左の過激派なの人と知り合うなど無理であると思うが、ブログ世界では左翼系ブログのほとんどは極左系なのです。
不思議なことに一般社会なら嫌と言うほど出会える創価学会などはほとんどありません。
逆に一般社会では珍しい反創価学会系のブログならいくらでも探せるのですね。
ネットウ空間は以前の民主党代表選での小沢対管の対決時の世間の評価の正反対判断と同じである場合が色々あるのですね。
世論の動きとは別に動いているのです。

原発ですが、基本的に将来的には役に立つだろうが商業的には成り立たない、いまだ巨大な実験装置に過ぎないことを今度の事故が証明してしまった。
今はまだ、それでも原発に依存している電力業界ですが、脱原発の流れは止めれないでしょう。
ドイツのように早急ではないが、徐々に縮小していく方向に動くはずです。
今度の事故ですが数ヶ月程度では終結せず最低でも数年の時間が必要で、その間中汚染物質は垂れ流されます。
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原発に拘った理由は経費ではなく、目先の利益 (宗純)
2011-04-07 11:40:08
もえおじさん、根本的な誤解ですよ。
経費と利益とは普通なら同じなのですが、独占企業である電気会社では違うのです。
独占企業である為に民間企業であっても非常に公的な性格が有り政府によって利益が3・5%以内に制限されている。
それなら利益を上げたければ無理やりにでも総額を増やす誘惑にかられたのでしょう。
総額を増やさないと利益増えないので必要も無い設備を大量に導入する。
その必要も無い無駄なものの一つが原発です。

その数字は何とかして原発が安いと世間を誤魔化すためのインチキで、単なる悪質なプロパガンダです。
いま一番安いのは火力であると言われています。
そもそも原発ですが、根本的に技術体系が未完成であり、経費を算定したくて無理であり、絶対に出来無いのですよ。
今の日本の原発とは、蛸が自分の足を食って当面の栄養にするかに似ていて、直近の目の前の利益勘定だけなら、確かにもえおじさんの出している数字は正しいのです。
ところが原発では、運転すれば必ず出る汚染廃棄物の処理費用が計算されていない。
これは例えるなら水力で一番時間がかかり金もかかる建設用地の費用を計算していなのと同じであり馬鹿馬鹿しくて話にもなりません。
原発の営業運転では必ず核廃棄物が出る。ところが困ったことに石炭火力発電で運転すれば必ず出る残灰の処理費用を計上していないのです。
そもそも処理しようにも何も決めていないのですよ。
核汚染物質の廃棄も決められていないし、もっとも放射線量が高い使用済み核燃料棒の行き先も何処にも無いのですよ。
最終処理施設も無ければ、当面もっと緊急に必要な中間管理施設も何もなし。
まったく何も決めずに日本では運転されているんですね。
食べれば誰であれ必ず排泄物が出るが、これをまったく考えていない。
出せないのであれば、そもそも食べてはいけないのです
無責任すぎると思いませんか。
ただ無責任なのが日本1国だけではなくて、これは米国なども同じで核のゴミを自国内の砂漠に放棄されているらしい。
また年月が過ぎて使用済みになった原子炉本体の処理の仕方も実は不明なのです。
極々小型の研究炉では可能かもしれないが今の100万キロワット級の商業炉では未だに技術的に未定であり、誰もやった実績が無く、たとへ可能でも想像以上の莫大な経費がかかるでしょう。
どこにももって行き場が無いから危険極まりない原子炉の格納容器の直ぐそばの、剥き出しの簡易プールの原子炉内の何倍もの使用済み核燃料棒が保管されていて、これが高温になって水素爆発で巨大なビルが吹き飛んだのですよ。
ちゃんとした保管施設があれば福島第一原発の処理も今とは大違いで随分簡単で手間が省けるのです。
今度の事故の、最終処理には数兆円以上必要であるといわれている。
この経費の計算には廃棄物の永久処理費用も含まれていないが、それ以上に『原発は安全です』との安全神話に踊らされて、事故時の費用など度外視していた。
これらの本来営業運転するなら計算しなければならない経費を一切入れていない。入れれば原発は何桁も違う。
安いなどと今誰も言わないでしょう。
原発はトンデモナイ金食い虫ですね。
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他所の国の方が酷い (宗純)
2011-04-07 11:58:15
伯爵さん、コメント有難う御座います。

仰られている事はその通りであると思いますが、我々は日本に今住んでいるのであり、日本人なのですね。
ですから日本政府や日本の東電や日本の安全院の隠蔽やら無責任やら原発事故の不始末が大問題であるのですよ。
今度の話がフランスかイギリスで起きていれば話は別で有り、『アメリカのビキニの水爆の汚染やスリーマイルやソ連のチェルノブイリの事故隠しの方が酷い話である』と語ることが出来るでしょう。
日本のマスコミよりも北朝鮮の方が悪い(嘘ばかりで政府の宣伝広報)だと言うのと同じですよ。
確かにそれは事実であるが、北朝鮮のピョンヤン放送などマスコミの堕落は基本的には矢張り北朝鮮の人々が責任を持って対処するべき問題であり、いくら『悪い』『許せない』からといって日本人では言動には自ずから限度があるし、ブッシュ政権のイラク侵攻のように外部からの干渉は間違いです。
ところが北朝鮮よりは随分ましな日本のメディアであるが、『他の外国よりもよい』などは気休めにもなりませんよ。
日本の問題は、日本人には直接問題であるし、
それ以上にそれを批判して是正できるのも伯爵さんや私のような我々日本人だけであろうと思うのですよ。
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