『スコットランド独立の住民投票』『遥かなる琉球王国~南の島の失われた記憶~』
9月18日にスコットランドの300年ぶりの独立の是非を問う投票が行われたが、日本の様な出口調査も開票途中の中間発表も無い。翌日の29日昼過ぎの最終集計が出るまで、一切結果が判らない仕組みである。
スコットランドの投票はYESとNOの二択なのですが、賛否が拮抗している。
独立賛成のYESですが65年前の1945年にイギリス連邦を離脱したアイルランド共和国のようなイギリスからの完全独立では無いのである。もしも、中間的な『名目的な連邦制』(実質的な独立国)との3番目の選択肢があれば、圧倒的な多数で賛成(独立)が達成されるでしょう。
ところが、現在のスコットランドの独立派ですが、実は英ポンドの使用とか国家元首としてのエリザベス女王など、実質的には完全独立では無くて、名目的な連邦制の下での独立国を目指しているのです。 2年前にスコットランドの住民投票実施を決めているが、二者択一の投票方式とはイギリス政府による姑息な『スコットランド独立阻止』の思惑が考えられるのです。
基本的に日本でもイギリスでも同じで、首都周辺だけが繁栄して地方は切り捨てられる。(三大都市圏では地価が上昇しても、他の日本の8割では下落が止まらない。人口流出も止まらずシャッター街だけが増えていく)
人口が525万人程度のスコットランドの独立では経済的に成り立たないと反対する意見が出ているが、スコットランドよりも少ない人口450万人のアイルランドは独立時にはイギリスの極貧地域だったが現在では欧州でも豊かな国家に成長し国民一人当たりのGDP値では本国だったイギリスを凌いでいるのです。独立派ですが109年前にスウェーデンから独立した人口510万人のノルウェーが本国だったスウェーデンより個人一人当たり所得では倍近い。小国でも地理的な条件が良ければ豊かな国造りに成功している例を出して反論していた。
『沖縄を犠牲にし続ける日本政府の傲慢』
沖縄タイムス(2014年9月13日)によると、アメリカ政府は沖縄県のアメリカ軍海兵隊基地の撤去する方針だったが、反対したのは日本政府だったと報じている。
海兵隊の沖縄駐留「日本が要望」元駐日米大使
モンデール氏の発言は米国務省付属機関が2004年4月27日にインタビューした口述記録に記載。1995年の少女暴行事件について「県民の怒りは当然で私も共有していた」と述べ、「数日のうちに、問題は事件だけではなく、米兵は沖縄から撤退すべきかどうか、少なくともプレゼンスを大幅削減すべきかどうか、米兵の起訴に関するガイドラインを変更すべきかどうかといったものにまで及んでいった」と回顧している。
その上で「彼ら(日本政府)はわれわれ(在沖海兵隊)を沖縄から追い出したくなかった」と指摘し、沖縄の海兵隊を維持することを前提に協議し、「日本政府の希望通りの結果となった」と交渉過程を振り返った。交渉相手として橋本龍太郎首相(当時)と河野洋平外相(同)の名前を挙げているが、両氏の具体的な発言は入っていない。
当時、ペリー国防長官は米議会で「日本の全ての提案を検討する」と発言。ナイ国防次官補(当時)も「兵力の本土移転も含む」と述べるなど日本側が希望した場合は本土移転も検討する意向を示していた。
モンデール氏は、暴行事件で大田昌秀知事(同)に全面的に謝罪。河野氏との会談では加害者の米兵らを強く非難していた。
同氏は翌96年4月に橋本氏と普天間返還合意を発表。同年12月2日、「沖縄に関する特別行動委員会(SACO)」の最終報告で普天間飛行場を含む11施設の返還、県道104号越え実弾演習の本土移転、パラシュート降下訓練の伊江島移転、嘉手納基地の海軍駐機場の移転・遮音壁の設置などが公表された。(2014年9月13日 )沖縄タイムス
『日本本土と6日間も時差がある沖縄』
日本列島は東西に長く実質的に2時間もの時差が生まれている。正午12時に中天に太陽が昇るのは東経135度の子午線(日本標準時)の通る明石市付近の関西地方だけなのです。
しかも日本は南北にも長い。北緯27度線以南の沖縄と日本本土との間には情報伝達には6日間もの時差があったのですから驚きだ。アメリカ軍の海兵隊基地は、アメリカ政府の要望では無くて、日本政府が要望したものだった事実を明らかにしたモンデールアメリカ大使(元アメリカ副大統領)のアメリカ国務省の口実記録は、9月3日に沖縄県のマスコミが報じている。この驚愕の大ニュースは即座に金子勝慶応大学教授などがインターネットで発信していた。
ところが肝心の日本本土のマスコミが報じたのは6日遅れの9月19日の共産党機関紙赤旗記事だけだった。
なんと、北緯27度線には、とんでもなく大きな秘密の時差が存在していのである。
『スコットランド独立阻止で懐柔に躍起のイギリス政府と、対照的な日本政府』
スコットランド独立派が勝ちそうな勢いに敏感にイギリス政府が反応して、『もしもスコットランド市民が9月18日の住民投票で独立に反対すれば、スコットランドにより広範な自治権を与える用意がある。』と9月7日(日)のBBC放送でオスボーン財務大臣が露骨に利益誘導のアメ発言を行う。ロンドンの政府庁舎には今までのユニオンジャックだけでなく投票の1週間前からはスコットランド旗も掲げる気の使いよう。何と、住民投票が成功すれば、スコットランドは2016年3月24日をもって独立国家となるらしいですよ。
スコットランド市民に気を使うイギリスと対照的なのが沖縄県民の思いを踏みにじる日本政府です。沖縄ですが400年前の薩摩藩の武力侵攻に始まり、日本軍の武力を背景にした135年前の廃藩置県、69年前の太平洋戦争の敗北では本土の捨石としての地獄の地上戦を強要される。日本軍の敗北後には1952年のサンフランシスコ条約での米軍の武力による日本本土からの切り離しと4回も苦汁を飲まされている。そして今回は辺野古の米軍海兵隊基地強制着工ですが、スコットランドとは違い頭から『踏んでも蹴っても、絶対に沖縄の独立は無い』と舐めているのですね。沖縄もスコットランドのように『もしかしたら』と中央政府が思ったら日本もイギリスを真似て少しは謙虚な態度になるでしょう。
『遥かなる琉球王国~南の島の失われた記憶~』NHK歴史秘話ヒストリア
後醍醐天皇の皇子の大塔宮護良親王ゆかりの大塔村も五条市になるなるなど、平成の大合併では歴史はあっても小さな自治体は存続出来ずに、なくなって仕舞う。
トンデモナイ田舎の村が何故か表記だけは『市』なのですが、行政効率だけなら向上したかもしれないが、大きな基礎自治体は少しも地元住民の利益とは成らない。
数年前の紀伊半島の大豪雨被害では、近くに役場が無くなった、これらの合併した元村や町の損害が大きい。
イギリスだけではなく日本にも言えるが中心にある首都だけは栄えるが、周辺部の東北地方とかスコットランドなど地方は衰退するばかりです。
9月3日放送のNHK歴史秘話ヒストリア『はるかなる琉球王国~南の島の失 われた記憶~』ですが、今のNHKの現状を思えば、にわかには信じられない内容だったのです。琉球ですが日本の外れの僻地であることを最大限利用して、中国や東南アジアとの交易で栄えていた。
本土のヤマトの王権とは別の文化を持つ琉球王国が500年間も存在していたが、135年前の違法な廃藩置県で日本軍が武力で合併してしまう。
しかも琉球処分で沖縄本島を日本領に編入するかわりに『尖閣諸島は日本固有の領土』どころか、琉球王国を勝手に二分割して石垣島や宮古島、西表島などの先島諸島全部をを中国に差し出そうとしたなど、明治政府の欺瞞(嘘八百の擬装)と言う、日本の偏狭な右翼が湯気を出して怒りそうな驚きの内容だったのです。(今の日本政府やマスコミの主張とは180度逆違っている、もう一つの琉球王国の歴史がNHKによって放送されていた)
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国土をぶんどらなくても、攻撃して破滅させるのは、簡単だと考えているでしょう。海岸に無防備な50基の原発がある。狙ってロケットを発射すればよい。日本を9条ないがしろにして、戦力増強して防衛するなんぞ、単なる国民だまし。また、税金を上げて防衛予算を増やすため。戦後我が国は、9条で信頼を勝ち得てきたことを忘れてはいけない。9条を堅持して、中国を含む周辺国と話し合い外交に徹してほしい。難しい道を選んでほしい。それが日本の生きる道だと思っています。
軍備の充実ぅ?っで、食料はどうする?
前回の負け戦と同じ様に餓死者続出だろうがっ!
原発を攻撃されたらどうするのだ?「敵」がおまぃさんの都合に合わせて攻撃して来ないとかか?
>これが平和を保つのである。
低能が平和とか?ふざけてるのか?(笑)
当分、この状態が続くようですが、何とも困った話である
今回のメインの主張は『はるかなる琉球王国~南の島の失 われた記憶~』で、これは地方自治、地方分権の話ですね、頭が空っぽで目が節穴のネットウョの子供達が大好きな軍事問題とは縁もゆかりもありません。
親露派が大量に出没したのは社会福祉・経済問題からでしたが・・・・、
仮に、沖縄県や北海道で分離主義運動が盛んに成るとすれば、「福島第一の放射能漏れが隠しきれなく成り、日本経済がクラッシュする」時でしょうか。
今は何だかんだで、日本国は金持ち国家ですから分離する意味が有りません。
独立されるという事は、一緒になっている事に得が無くて損であると思われているので自業自得。
地域エゴどころか正当な権利。政治の中枢がエゴ丸出しで目に余るので独立の機運が高まるのだ。
>日本国は金持ち国家ですから分離する意味が有りません。
消費税増税のような庶民を苦しめる政治を執り行い、一部の連中が好き勝手にして、懐を暖めている。
江戸城再建を目指す会に庶民から搾り取った税金を使う
なんざぁ言語道断。
下らない無駄使いをしている政府とは分離したくなるでしょう(笑)
まるで、肉屋を支持する家畜のように愚かしい。
低能なので、悪賢い老人連中の生贄になって、「原発」とか、「年金」とか、「スパコン」とか、
「リニアモータ新幹線」とか、「子宮がんワクチン接種」などという「負の遺産」を賜るのだから笑えない。
これを見ても沖縄の独立の現実性などはとても見えないでしょう。左派リベラル系知識人のいう沖縄の住民を「ウチナンチュ」という民族あるいはそれに類するアイデンティティを持たせるのは無理がありすぎるでしょう。沖縄の住民は紛れもなく過去の栄光に自惚れ、今の困難を前に事大主義しかない我々日本人にほかならないからです。
大田以前はともかくととして稲嶺、仲井真を見ればわかるように沖縄政財界の視点は日本政府からの補助金でしかないことを否定する人間はいないでしょう。在日米軍の横暴にあれほどあいながら沖縄の住民はこれを許している時点で一部の者の身勝手などというのは無理があるでしょう。フラストレーションのたまった住民のために政財界を代表する翁長という人物があらわれたように普天間から辺野古への基地移動の責任を仲井真に擦り付けるだけの禊で済まし、それを容認する沖縄世論に独立への意志など感じ取ることは無理でしょう。
まあ一言で表現すると、そういうことになります。
『結局は「お金」の問題』に尽きるのですよ。
本土復帰から20年間は知事選挙では革新左派が勝利していたが、後の20年間は左派は連戦連敗。一度も勝てていない。
左翼統一でも自民党に負け続けていたのですが、とうとう今回は自民党県連の幹事長で那覇市長の翁長を担ぐまでに落ちぶれている。
昔は那覇市長には瀬長亀次郎日本共産党副委員長( 当時は沖縄人民党委員長)を選ぶほど左翼が強かったのです。
本土が右傾化したのと同じで、沖縄も右傾化が進行して左翼は末期症状なのですが全ては石原慎太郎の小せがれの『金目』。
正しくは『金目当て』なのです。
薬物中毒とか、原発の導入で豊かになった過疎の自治体と同じで、一度でも補助金漬けになると、二度と抜け出せなくなるのです。
アメリカ国務省のケビン・メア日本部長の『ゆすりたかりは日本の文化』とは、実は真実であったて、少しも間違いでは無かったのです。
夢のような沖縄の独立問題ですが、もしも琉球国が150年ぶりに復活した場合を想定すると結構面白い。
今の米軍の基地だらけで、日本本土からの補助金漬けの沖縄県よりも悪くなるのか、それとも良くなるのか。
日本としては台頭する中国の影響力を排除する目的で、今の補助金以上に独立した琉球国に援助を行うでしょう。
もちろん中国だって負けてはいない。
非武装の琉球の支持を取り付ける目的で日本からの援助以上の莫大な経済支援を行う。もちろんアメリカも経済支援を行うので、沖縄としては二重取り3重取り以上のメリットがある。
マスコミが大宣伝した尖閣周辺の海底油田でも発見されたら中東の産油国以上の濡れ手に粟のぼろ儲け。
しかも沖縄県の地理的な東アジアの中心としての地政学的な意味は限りなく大きい。
世界最大の嘉手納空港は、今の韓国の仁川空港以上ハブ空港として価値があるし、海運基地としての沖縄の意味も大きい。実はこの夢の様な話は150年前までは可也の部分で琉球王国が実現していたのです。
欧州でもフィンランドとか記事にも書いたアイルランドやノルウェーなど、よく似た例は沢山あるのですね。
>沖縄県の地理的な東アジアの中心としての地政学的な意味は限りなく大きい
実は私が一番書きたかったのはコノ件でしたが、私の拙い文章から大意を見出して頂き、
恐悦至極に存じます。