逝きし世の面影

政治、経済、社会、宗教などを脈絡無く語る

アメリカ大統領医師団Vsリベラルメディアの新コロ騒動

2020年10月05日 | 存在脅威管理理論
記者会見する医師団。アメリカ大統領主治医のショーン・コンリー医師(10月4日)
 
ホワイトハウスが公式に出したトランプ大統領の新型コロナウイルス感染症の診断書
 
 
ホワイトハウス担当CBS記者のツイート「医師団は大統領は良好に感じており、様態がこのまま続けば月曜日にも病院を出ることが出来る」
 
今日の動画:トランプ病院の前の支持者の前を車で通り、支持に対する感謝の意を表明。
 
四分間編集なしで喋りっぱなしで、どうやらホントに悪くなさそな。
 
トランプの首席補佐官で最側近のマーク・メドウズが、トランプの病状は安定していると記者会見した直後に全く正反対のコメント。 「昨日までの24時間は深刻な状態で、このあと2日間がヤマ。危機は脱していない」
 
「今夜がヤマだ」と板尾のコントみたいな話だが、これはさすがに医者のほうが信用できるような。 ここまで世界を相手に大芝居うたないだろ・・・。 それともなければ、トランプがあの性格だから、大袈裟に騒いで呼吸器だの抗体カクテルだの、オレが死んだらどうするんだ!と騒いでいるだけのような気も
 
しかし首席補佐官がドクターの記者会見の直後に、全く反対の情報をメディアに流してしまうとか、どういうガバナンスなのか、この政権。知ってたけど。
 

トランプ大統領の医師団、治療巡る矛盾する説明で混乱招く

 

トランプ米大統領の主治医は、大統領の酸素吸入について誤解を招く発言をしたことを認めた。トランプ氏の新型コロナウイルス感染を巡ってはつじつまが合わずに混乱を招く説明が相次いでいる。

主治医のショーン・コンリー氏は4日、大統領が2日に酸素補給を受けたと記者団に説明。3日には2日時点でそうした治療処置は行っていないと述べていた。当初、誤解を招きかねない情報を提供したのは、トランプ氏と医師団の「前向きな態度を反映」させるためだったと釈明した。

4日の会見では、一貫性がなく誤解を招くような返答が続いた。国民を安心させたいとのトランプ氏の望みを満たすことに重きを置いたためと見られるが、大統領の健康状態について、かえって不完全な情報を与える結果となっている。医師らは大統領の症状の回復が続いており、5日にも退院する可能性があると説明した。

4日には大統領の治療で新たにステロイド薬デキサメタゾンの投与を決めたことも公表された。この医薬品はより重症の新型コロナ患者に使用されることが多い。

トランプ大統領にステロイド薬投与、コロナ治療で医師団が判断

トランプ大統領は4日、入院先の病院の外に集まった支持者にあいさつするため、車で短い時間病院を出た。大統領はこれに先立ち、支持者に顔を見せると予告する動画をツイッターに掲載。実際に感染したことで新型コロナウイルス感染症(COVID19)について「多く」のことを学んだとした。

29日、米オハイオ州クリーブランドで開かれた大統領選候補者討論会で話すトランプ大統領(左)とバイデン前副大統領(AP=共同)

9月29日オハイオ州の大統領選直接対決は最初からヒートアップ

アメリカのオバマ民主党政権(クリントン国務長官)が直接関与したクーデターで成立したウクライナから何億円も貰っていたバイデン元副大統領の次男(ハンター)を繰り返し追及したトランプに対して、バイデン「私や彼の家族のことではなく、国民の家族のことについて話すべきだ」と討論を拒否してクリンチ作戦というか罵倒合戦で史上最低の大統領選直接対決を演じてしまう。

CNNなどリベラルメディアが「今から2日間が山」と報じたら、(意地と気力で)突然元気になるドナルド・トランプ大統領 (^_^;)

ところが元気いっぱいだったトランプ大統領が10月2日には熱や咳など新型コロナウイルス感染症(COVID19)と発表され、しかも酸素補給やステロイド剤まで投与されるなど明らかに第二相の免疫暴走(サイトカイン・ストーム)に陥るも、CNNなどリベラルメディアが「これから2日間が山だ」と重病説を報じると、待ってましたとばかりに一転して元気に支持者の前で手を振るパフォーマンスを演じている。(★注、SARS2に関しては他の難病とは大きく違い、分からないことが多過ぎるというか、時間が経つほど「知見」が増えるほど余計に「分からない」ことが増えていくのですから不気味。まさに奇病である)

町山智浩さんがリツイート
 
トランプの件で改めて思ったけど、やはり一国のリーダーが疾病により職務遂行不可能となったなら、その病状を主治医が説明するのが民主主義国では普通だよな。
いまだに安倍ちゃんに関しては実施されていない(どころか、なんか治ってるらしい)けど。
 
 
しかも、日本の安倍晋三の場合は2007年と今年の2020年の2回ですよ。難病の潰瘍性大腸炎だと本人が主張しているだけで診断書の提示も無いし、もちろん医師の説明はもっとない。
 
アメリカの87歳のリベラル派最高裁判所判事が末期がんで死亡してトランプ大統領が任期中に3人目を指名すると、「保守派とリベラル派のバランスが崩す」と日本のマスコミまでが大騒ぎしているが我が日本国の最高裁長官を始め15人の最高裁の裁判官全員が破壊的カルト宗教「日本会議」(靖国史観)の安倍晋三が選んでいる。(★注、日本の最高裁の場合は裁判官は60代で選ばれ70歳が定年なので1人の首相が7年半も辞めずに務めると自動的に全員が安部晋三が選んだ裁判官になる仕組み)
 
 
元々は科学者による「公選制」だった日本学術会議。1984年度「推薦制」に改悪した元祖「新自由主義」の中曽根康弘
 
権謀術数とか焦りや怒り絶望感など目つきが俊寛僧都似の安倍後継の菅義偉首相が日本学術会議の推薦を拒否して大騒ぎになっているが、実は、前安倍内閣時代では学術会議側が政府側に推薦名簿の「お伺い」を出していた(推薦の人選を忖度したことが発覚)している。今回の騒動の方は日本学術会議側の忖度無しで発覚しただけなので、今までの「完全隠蔽」から少しだけ改善していることになる。(★注、テレビや新聞など既存メディアが報じる1983年の中曽根首相の国会答弁「政府の任命権は形式的」とは国鉄民営化の「ローカル線は維持される」と同じ真っ赤な嘘で野党や学術会議側を騙す詐欺行為)
 
権力からの「学問の独立」の大事さ
 
日本学術会議などの「学問の自由」との言い分も不思議で、これは「学問の権力からの独立」が正しい。
 
日本学術会議が禁止した「軍事研究」も一番の問題点は、軍事研究ではせっかくの貴重な研究成果(科学の進歩)が機密保護で一般に公開されないこと。(★注、科学の研究では全てを公開することが大原則だが軍事が絡むと逆になる。ほぼすべての研究成果は軍事機密とされ公開すると最悪なら国家反逆罪で死刑になる)
 
科学を飛躍的に進歩させてきた原動力とは
 
ただし、WW2時のアメリカの原爆とか日本の731部隊のの軍事研究のように普遍的な道徳や人道等、今までの平時の社会のすべての縛りが無くなるので「軍事研究」で科学は飛躍的に進歩する。今までの歴史を見れば明らかだが戦争時の軍事研究こそが科学進歩の最大の原動力だったのである。
 
古代ギリシャ・ローマなどの哲学や物理学、数学やなどを受け継いだのは中東のイスラム世界であり、中世ヨーロッパは長い間キリスト教のくびきの下で科学とは無縁の社会を営んでいた。しかも、ルターやカルビンなどの「宗教改革」(聖書原理主義)で未曾有の混乱に陥ってカトリックとプロテスタントとの血で血を洗う宗教戦争で社会が壊滅状態になった。
ところが、この最悪の戦争での社会の荒廃のによってルネッサンスや科学の飛躍的に進歩が起きている。
 
軍事(戦争)が近代科学を進歩させた最大原因
 
活版印刷や羅針盤、火薬や大砲などいわゆるルネッサンスの三大発明などは中国など先進地域では数百年から1000年も前にすでに実用化されている普遍的技術である。
人口を激減させるほどの深刻な宗教戦争で未曾有の危機に陥った西欧世界では「世界は聖書の記述の通りに出来ている」ことを証明するために世界中から博物を集めるなど必死で努力した結果、科学が飛躍的に進歩して仕舞い、逆に150年前のダーウィンの進化論により「宗教」の縛りを脱して「科学」は独立することに成功する。
★注、
因果は巡る糸車というか、人間万事塞翁が馬というか。西欧社会や人々の最初の目的「宗教的権威の確立」とはまったく別の「宗教的権威を否定する科学」との思わぬ結果になる。(ただし、そもそもの原因と結果の因果関係は最初の最初からほぼ確定的なのである)
 
 

新型コロナ感染で入院のトランプ大統領が退院

トランプ大統領は日本時間の6日午前、退院してホワイトハウスに戻り「私は危険を承知で指導者として最前線に立つ仕事に戻る」とウイルスとたたかう姿勢をアピールした。

アメリカのトランプ大統領は今月2日に新型コロナウイルスへの感染を明らかにして首都ワシントン近郊にある軍の病院に入院し、治療を受けていましたが、体調が回復したとして日本時間の6日午前7時40分頃、退院しました.
トランプ大統領は専用のヘリコプター「マリーン・ワン」でホワイトハウスに戻り、体調の回復ぶりを示すかのように、階段を上ってマスクをはずし親指を立てるポーズを取りました。

トランプ大統領は「私は危険を承知で指導者として最前線に立つ仕事に戻る」、「入院をして学んだことのひとつは、新型コロナウイルスに支配されたり、恐れたりしてはいけないということだ。アメリカには最新のすぐれた医療機器と薬があり、ウイルスを打ち負かすことができる。ワクチンもまもなくやってくる」とツイート。

医師団は、今後はホワイトハウスで24時間態勢で体調の経過を慎重に観察「症状が完全になくなったわけではない」と入院から4日目の完全に回復していないなかでの退院に懸念の声も出ています。

病院の前には大勢の大統領の支持者

病院の前にはトランプ大統領の退院を見届けようと、大勢の大統領の支持者が集まり、トランプ大統領が入院した今月2日から現場に寝泊まりしていた40歳の支持者の男性は「大統領が退院するのを見ることができて最高の気分です。来月の選挙では地滑り的大勝利をおさめると思います。トランプ大統領の健康が全く心配ないとは言えませんが、医師が『大丈夫』と言ったのなら問題ないと思います」。

民主党 バイデン前副大統領「新型コロナの危機 終わっていない」

 
民主党 バイデン前副大統領「新型コロナの危機 終わっていない」
民主党のバイデン前副大統領は5日、南部フロリダ州マイアミの会場で、「大統領にはぜひ、科学者の言うことや、全国でのマスクの義務化を支持するようにしてほしい」。「大統領が早期に回復するよう願っているが、この国の新型コロナウイルスの危機は、まだ終わっていない」と、新型コロナウイルスの感染対策に取り組むよう呼びかけました。

菅首相 「退院され安どしている」

菅総理大臣は、自民党役員会で「アメリカのトランプ大統領が退院され、安どしている」と述べた。
(抜粋)
10月6日 NHK
 
不死身のアメリカ大統領を演じるドナルド・トランプ
 
初めての直接対決での罵倒合戦直後、アメリカ大統領選挙の真っ最中の新型コロナウイルス感染と入院、ステロイド剤まで投与されてのまさかの電撃早期退院、ホワイトハウスに無事帰還するトランプ大統領ですが、良くも悪くも(わざわざ見に来ていただいた「観客を如何にして喜ばすか」を最優先する)まさにプロレス興行そのもの。それ以上でもそれ以下でもないのである。
 
プロレスとアマチュア・レスリングや柔道、相撲などそれ以外の格闘技との一番大きい違いとは何かというと、プロレスでは相手が「決め技」を仕掛けてきたときに外さずに100%自分の体で受けることらしい。(★注、競技スポーツとしての格闘技では相手の得意とする技を外すことが最優勢されるので、プロレスとは逆になる)

コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 思わず「へ~ぇ!」ほんまかいな | トップ | 新コロ「存在脅威管理理論」... »

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
大統領選 騒いでいるのは メディアだけ(字余り) (セコイアの娘)
2020-10-09 08:21:45
大統領選同日に行われる地方選、市議や教育委員会委員候補への支持を呼び掛ける看板があちこちあるのに、大統領候補への支持を呼び掛ける看板が一切無い。これがサイレントマジョリティの声。
トランプがコロナで亡くなっても、バイデンが認知症で執務続行できず、カマラハリスが大統領代行になっても、きっと大多数の有権者は屁とも思わない。
返信する
唐突に発病し、唐突に超短期間で重体化したが、もっと唐突に快方に向かい退院したトランプの新コロ (宗純)
2020-10-06 17:09:45
あの、マイケルムーアの、仮病説ですが、民主党バイデンとの9月29日の直接対決であれほど元気だったトランプ大統領が突然コロナの重症になるなど、展開があまりにも早すぎる。
この謎ですが、もちろん仮病も考えられるがホワイトハウスの主治医の発表は一番怪しい。
今のホワイトハウスではメディアや民主党に筒抜け状態。仮病を隠すなど無理過ぎる。到底成功しないでしょう

発表では10月1日に発熱や咳があり、翌10月2日に海軍病院にヘリコプターで緊急搬送されている。
主治医の説明によると、トランプ大統領は、リジェネロン社の未承認の抗体医薬(おそらくコロナ既感染者の血漿成分)で治療を受けたと発表されているが、この時期が未発表。この部分が一番の謎というか核心部分。
ホワイトハウスの主治医が熱が出た初日の1日に抗体血漿を打ったのか、
それとも重体化で搬送された海軍病院の担当医が打ったのかで意味が大きく違う。
そういえばケネディ暗殺で担ぎ込んだ海軍病院で前から撃たれたとの最初の発表を、オズワルド説に合わせて後ろから撃たれたに変更したが、ライフルによる銃創では入射孔はほぼ弾丸の大きさだが、射出孔は何倍にも大きくなるので素人でも間違わない。だからケネディの頭蓋骨など証拠品の開示が76年間封印されるが、そもそもの出発点は海軍病院による検視の意図的な間違い。ケネディ暗殺では海軍が一枚噛んでいたのですから恐ろしい。

トランプは今回重体化(サイトカインストーム)「免疫暴走」を抑えるための免疫抑制剤(ステロイド)を処方されて、直ぐに快方に向かうが、そもそもの重体化するにしてもコロナウイルス感染によるなら感染から1週間後。あまりにも早すぎて別の原因が考えられる。
それなら2018年にフィリッピンでのイギリス大手製薬会社のデング熱ワクチンで起きたワクチン抗体依存性増強(ADE)のようなことが起きた可能性が高い。なんと、重症化の原因とは治療に使って抗体血漿だったことになるが、
トランプ大統領に対して、あまりにも早い段階での危険な一か八かの賭博的治療を行ったのが本人の希望だったのか、それともホワイトハウスの主治医の判断か、それとも入院した海軍病院が主導したのかによって、大きく真相が変わってくる。
トランプが大急ぎで海軍病院からホワイトハウスに帰ったのは賢明な判断でしょう。今のアメリカですがほぼ戦国時代のような大統領暗殺も十分考えれられるほどの騒乱状態で、間違いなく1960年代のケネディ暗殺よりももっともっと比べられないほど危なくなっている。
返信する
コロナとトランププロレス! (ローレライ)
2020-10-06 12:37:49
マイケルムーアはいち早く、仮病説を拡散していたか。トランププロレスのコロナショーを世界は見せられ他、感じ!
返信する
北朝鮮より愛をこめて (セコイアの娘)
2020-10-06 02:33:09
一番印象に残ったのは、金正雲からの見舞電だった。
それにしても、ディベート直後っていうのは、何故?
返信する

コメントを投稿

存在脅威管理理論」カテゴリの最新記事