逝きし世の面影

政治、経済、社会、宗教などを脈絡無く語る

マレーシア機の撃墜、イスラエルの虐殺、世界は理不尽な不条理で溢れている

2014年07月20日 | 政治

『ウクライナ軍の対空ミサイルがロシア旅客機を撃墜』

『誰も報じない13年前の類似事件』
2001年10月4日、黒海上空のロシアのシベリア航空1812便(ツポレフTu-154M)の乗員乗客76人が、墜落現場から約240 km離れたクリミア半島での軍事演習での、地対空ミサイルの発射訓練中のミサイル誤射で撃墜され全員が死亡する。
ロシア政府は撃墜事件の2日後に『ウクライナ軍が発射したS-200地対空ミサイル(射程300 km)が命中した疑いがある』と発表する。
当初ウクライナ軍は、『演習に使用したミサイルは10 km前後の射程のもの』と全面否定、その後『事故の原因はなお不明である』『ウクライナ政府は墜落に対して法的に責任がなく、どんな義務からも拘束されない』としながらもウクライナが謝罪と補償をおこなっている。

『アメリカ軍による26年前のイラン航空655便撃墜事件』

1988年7月3日にアメリカ海軍の最新鋭ミサイル巡洋艦(イージス艦)ヴィンセンスはペルシャ湾内のホルムズ海峡のイラン領海内4kmに進入し、乗員乗客290人が乗っていたイラン航空のエアバスA300をミサイルで撃墜して全員が死亡している。
撃墜当初、アメリカ側はイランの旅客機が民間機であることを示す識別信号を発信していなかった、急降下して攻撃態勢を取っていたと弁明したが、バンダレ・アッバース発ドバイ行のイランのエアバス655便は離陸直後であり通常の巡航高度まで上昇を続けていた。民間機であることを示す識別信号も発信していた。
イランの定期旅客機撃墜では、アメリカ政府は被害者の個人補償は行ったが(総額6180万ドル乗客ひとりあたり約21万ドル)撃墜した機体の損害は支払いを拒む不誠実な態度で、現在まで撃墜の責任は認めず、一切謝罪もしていない。
ただし、誤射で民間機を撃墜しても絶対に謝罪しないのはアメリカ軍だけの対応では無くて、実はこれは世界共通の普通のことなのである。殺し殺される軍隊としてはこれがグローバルスタンダードなのですから恐ろしい。

『泥縄的で不可解な航空当局の対応の大失態』

2014年7月17日マレーシア航空機が撃墜された事件を受け、アメリカの航空当局はクリミヤ半島上空に設定していた飛行制限空域をウクライナの東部地域にも適用すると発表するが泥棒を捕まえて縄をなう以上の不手際である。
今までのクリミヤ半島では武力衝突もないし航空機の撃墜事件は一度も起きていないが『危険だから』と4月から民間機の飛行を制限していた。
ところがウクライナのポロシェンコ大統領による懲罰戦争で逆に戦闘が激化していたウクライナ東部ではヘリコブターだけではなく大型輸送機や戦闘機の撃墜事件が頻発していたのである。
ウクライナ軍による無差別空爆と、それに対抗する親ロシア派の武装勢力による航空機の撃墜が続く最も危険な地域に、今まで民間機の飛行制限が無い状態が続いていたが、気のゆるみによる『怠慢』にしても不思議すぎる。
今回撃墜されたマレーシア機は比較的安全な飛行禁止のクリミヤ半島上空を回避して、危険がいっぱいのウクライナ東部を飛行していて撃ち落とされている。

『思い出したくない4ヶ月前のマレーシア機の神隠し』

7月17日に撃墜されたマレーシア航空17便に乗っていたオランダ人乗客が離陸する直前にフェイスブックに自分が搭乗するマレーシア機を写して、
『もしこれが消えたとしたらだけど、こんな飛行機だったんだよ』
と今年の3月に行方不明になったマレーシア航空370便の神隠しのこと示唆する笑えないブラックジョークを投稿していた。
マレーシア機撃墜と同じころ、イスラエル軍がガザに侵攻したが、無関係に見えるこの二つが連動している可能性も十分にある。
『世界中でわざと騒動を起こしている』としたらですが、フクシマを忘れたい日本の原発再稼動とか集団自衛権と同じで猫だましの赤いニシン( Red herring レッドへリング)で、それ自体には意味が無い。
たぶん世間が驚くこと(マスコミのニュース枠を独占する)だけが目的なのでしょう。
元マレーシア首相のドクターマハティールですが、マレーシア機の神隠しはアメリカが黒幕だと指摘しているのですが、TPP交渉とも関連するらしい。
現在のアメリカですが、2年前の2012年9月から実施しているQE3が、止めるに止められない。
掟破りの緊急処置であるQEは半年程度で中止しないと駄目なのです。
しかし今、止めるとアメリカ経済が失速して80年ぶりの経済恐慌が起きるが、止めないとドルそのものが崩壊する。いずれにしても破綻していることだけは確実なのです。(輪転機をフル回転させることで株価を吊り上げて、見かけ上だけは好景気を擬装しているのです)
今後の展開ですが、マレーシア機の墜落現場からロシア製ミサイルの破片を発見したとして、『ロシアが撃墜した』と断定。緊張を目いっぱい高めれるだけ高めて戦争前夜の雰囲気に否応なくもっていくでしょう。
数週間まえの、『ロシアの声』ではNATO加盟国の東欧諸国のロシア製兵器が大量にウクライナに運び込まれていると報道しています。旧ワルシャワ条約機構の国々には大量の中古のロシア製兵器の在庫が眠っているのです。

『何かを始めたいのでは無く、何かを隠したい』

世界では、パレスチナで一方的な虐殺が行われている。ハマスの手製のロケット弾などは玩具で誰も死亡者がない。
ところがイスラエル軍の空爆とかミサイルはハイテク兵器で正確に目標を破壊しているのです。
軍事対立とか紛争などと呼べるものではない一方的な殺戮で数百人が犠牲になっている。
ただ、イスラエルの空爆ですが、辻褄が合っているようで合っていない。
事前に空爆を予告してから目標を破壊しているのです。だから爆撃の回数の一桁低い犠牲者の数になる。(派手に建物を破壊しているが、10回爆撃して1人が死ぬ計算)
イスラエルは過激派のハマスの活動家を狙ってるのだというが、 事前に予告すればハマスなどの戦闘員の元気な若者は真っ先に逃げることが出来るが、体の弱い子供や年寄りが逃げ遅れて死んでいるらしいのですよ。
今のイスラエルですが、軍事力では解決出来ない問題なのにパレスチナ側に一方的に無理難題を吹っかけてわざと騒動を起こしているのです。
もっと不思議なのがウクライナの軍事衝突で、ウクライナ政府の発表を合計すればですが、すでに1000人以上が死んでいてパレスチナよりも一桁多い。
ところがニュースの量が圧倒的に少ない。
中東のパレスチナとは違い、ウクライナはEUの隣国なのに、何故か西側の報道機関が沈黙しているのですから、辻褄が合わない。
実はロシアのメディアも欧米よりは多少は多いが、それでも直接の当事者としては少なすぎるのです。

『頻発していたウクライナ軍によるロシア人ジャーナリストの拘束や殺害』

ウクライナですが7月17日までは、なぜか欧州のNATO諸国もロシアも双方がなるべく報道したく無かったらしいが、実に不思議である。
どんどん戦闘がエスカレートして行き極限まで危険が高まって、とうとう起きて仕舞った7月17日のマレーシア機の撃墜の悲劇で、やっと双方のマスコミ報道が過熱するが、そもそも今までが少なすぎるし遅すぎる(too little too late)のである。
報道が少ないといえば、パキスタン情勢で、今北部でイスラム過激派の掃討作戦の真っ最中なのですが、まったく報道されないが核保有国のパキスタンが、とんでもないことになっているらしいのです。
パキスタン政府ですが、イスラム過激派を軍事力で壊滅できない程度は知っているのですよ。(腐敗したアメリカよりの政治家に言われて嫌々軍が掃討作戦を実施している)
軍事的に叩けば叩くほど余計にイスラム教過激派武装勢力が反発して紛争が解決不能に陥るのです。
しかし、アフガンから今年中に撤退する米軍の要請で、仕方なく徹底的な空爆を行っているらしいのです。
ウクライナですが7月1日に期限が切れる停戦を当事者であるロシアやウクライナ、周辺国のポーランド、ドイツの外務大臣が電話で協議して延長で合意した。
ところがポロシャンコ大統領が延長を拒否したらしい。7月2日にはこれ等の4カ国外務大臣が直接会談して延長で一致するが、矢張り停戦は延長されず戦闘が再開、ウクライナ軍と親ロシア勢力双方の空爆と航空機の撃墜の応酬でとうとう民間機が撃墜される。
イスラエルにもいえるのですが、事情を知る当時者は武力解決が無理なことが分かっているのだが、たぶんアメリカが無理やり、わざと戦争を煽っているのですよ。
国家規模の猫だましで、世界で大騒動を起こして、何かを隠したいのです。

『猫だましの「赤いニシン」とカタルシス』

何が秘密かが秘密の半年前の特定機密保護法とか、今回の集団自衛権の閣議決定とか原発再稼動とか、すべてが姑息な猫だましの可能性が高い。
相手を脅かす(注意を他に逸らす)ことが目的であり、『猫だまし』自体にはそれ程大きな意味は無い。
安倍晋三の今のやり方ですが、そもそも余りにも拙速で、これでは政府の権威や信用が決定的に傷が付くのです。
国家にとっての最大の問題点とは、ドイツの社会学者マックス・ヴェーバーが指摘したように、まさに『権威』や『信用』などの『システムとしての正義』なのである。
これは、国家が正義や権威(信用)を持っているという意味で無くて、権威や正義をもっていると『人々に信じ込ませること』が出来るような組織(暴力装置)が、マックス・ヴェーバーの国家の定義なのです。
ところが、安倍晋三は率先して憲法を無視して暴走しているのですから、実は国家による自己否定の自殺行為なのですね。
正当性を失ったら、最早国家とは呼べ無いのです。
ところが何故か安倍晋三は、とんでもなく無茶苦茶に急いでいるのですよ。たぶんフクシマがとんでもないことになっていて、我が日本国ですが、もう残された時間が無いのです。
イスラエル軍のガザに地上侵攻したと思ったらウクライナでもマレーシア機が撃墜される。
世界で、何が何でも大騒動を起こしたいのでしょうね。たぶんアメリカも残された時間が無いのです。
経済が崩壊寸前、今までの様な正統な解決方法がどこにも無いのです。今の資本主義ですが、限界に来ているようなのです。
ロシア革命とか米騒動、第一次世界大戦を経験した私の父親は20世紀で資本主義は終わっていると確信していたのですが、今は21世紀の2014年です。
デフレの特効薬のケインズ政策で資本主義は延命し、最後には新自由主義と金融工学で最後の延命を図ったが、リーマンショックで致命的な欠陥が明らかになる。今は輪転機をグルグル回すことで辛うじてもっているのですが、・・・ほんの少しだけ先送りしているだけで、これでは最後の破綻(カタストロフィ)は避けれない。
日本政府もアメリカも同じで、これから何かを始める話では無くて、目の前に迫った避けれない究極的な破局を猫だましの大騒動で時間稼ぎを行って、何とかして誤魔化したいのでしょう。



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情報戦が始まっている (宗純)
2014-07-21 09:21:54
今日の毎日新聞の朝刊の一面は記事は短いが見出しがとんでもなく過激な『マレーシア機撃墜:収容遺体、親露派が略奪』だった。
ネットの毎日新聞では見出しが、『マレーシア機撃墜:収容遺体、親露派が奪う』で、西日本版の見出しとは違っているが記事の内容は同じです。
記事では、
『ウクライナ当局の救助隊は20日までに墜落現場から犠牲者196人の遺体を収容した。親ロシア派武装集団がこの遺体すべてを奪い、保冷装置付きの貨車に運んだ。親露派は「国際調査団が来るまで保管している」と主張しているが、貨車がロシアとの国境方面へ向かうとの情報もある。』
とあるが、現場はウクライナ当局が親ロシア派武装集団の支配地域であるとしているのですから、
遺体の略奪もなにも『20日までに墜落現場から犠牲者196人の遺体を収容した。救助隊』とは親ロシア派武装集団の方ですよ。
また、現在は真夏の真っ盛りで一年で一番気温が高い。
一回でもこのような遺体の収容作業を行った経験があるものなら、誰でもが知っていることですが出来る限り早く処置しないと腐敗による損傷が進むのです。氷点下の冬山の事故なら放置しても問題ではないが夏ではもってのほか。
『親ロシア派武装集団がこの遺体すべてを奪い、保冷装置付きの貨車に運んだ。』とあるが、
今回の場合は、これが最も適切な処置ですよ。
今のマスコミ報道ですが、余りにも政治的に『ロシア憎死』の姿勢で偏向しているのです。
これはもう報道の範疇ではなくて、戦時下の情報宣伝活動(大本営発表)ですね。
速やかな中立的な事故調査団の派遣が待ち望まれます。現在ですが、何が起きたかは不明な点が多すぎる。
可能性としては色々な場合が考えられるのですが、地対空ミサイル(射程300キロのBuk)だった場合には、ウクライナとロシアそして、その両国から譲渡・貸与または奪取したロシア派武装勢力とウクライナのネオナチの国家親衛隊の4者が考えられる。
発射場所の正確な特定が大事なのですが、アメリカは『親ロシアの支配地域だ』と言うだけで、場所については言葉を濁して語らない。
動機面で考察すれば、ミサイルで民間機を撃墜すれば、『激昂した世界は、ロシアにその責任を着せ、武装勢力一掃のためウクライナの強硬手段をに手を貸すことになる』
と考えたウクライナ側にはメリットがある。
逆にロシア側には動機がまったく無い。(リスクだけでメリットが無い)
ですからロシア派軍事組織の撃墜なら標的を間違った重大な過失か、それとも13年前のウクライナ軍のように、射程の長すぎるミサイルによって、はるか遠くの無関係な民間機を撃墜した事故ですね。
ウクライナ側だった場合は、シリアの毒ガスと同じで戦局転換を図ったのですよ。過失では無くて故意の殺害です。いずれかは不明だが、今のマスコミの動きが何とも胡散臭い。
『真実は何か』との姿勢が最初から欠如していて、悪意ある『結論ありき』で暴走しています。13年前の9・11事件を連想する嫌な事件ですね。
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ロシアはすでに証拠をつかんでいる?! (はなぶさ)
2014-07-21 01:56:55
ロシア・プーチン大統領は
全てが分かっていて、
なおかつ「証拠もつかんで」
おられるようです。
「いつカードを切るか」を
流れを読みながら伺っているようです。
(経済アナリスト藤原直哉さんからの情報です。)


◎ロシア政府からウクライナ政府への10の質問。
実に迫力ある質問である。
当然ロシアはすべてを知っている。

1、墜落直後にウクライナ政府が当然のように自衛勢力の仕業だと言ったのはどんな根拠によるものですか?

2、対空ミサイルシステムBUK発射装置をどのようにして紛争地域に設置したのか、ウクライナ政府は説明できますか?なぜそもそもこのシステムが最初からここにあったのですか?自衛勢力は飛行機を持っていないように見えますが?

3、なぜウクライナ政府は国際捜査委員会を設置するように動かないのですか?いつになったら国際捜査委員会の活動が始まりますか?

4、ウクライナ軍は国際捜査委員会に自分たちが持っている空対空、地対空ミサイルを見せるつもりがありますか?SAM発射装置も見せるつもりがありますか?

5、国際捜査委員会は墜落が起きた日のウクライナの軍用機の動きについて、信頼できる情報源に基づく航跡のデータを見ることができますか?

6、なぜウクライナの管制官は当該機を通常のコースを北にはずれて対テロ作戦が行われている空域に逸れることを許可したのですか?

7、なぜ戦争地域の民間航空路を閉鎖しなかったのですか?特にこの地域はレーダーによる管制システムが全体をカバーしていないのに。

8、ウクライナで働いているスペイン人の管制官が、ウクライナ領空でボーイング777に2機のウクライナの軍用機が寄り添って飛んでいたことをソーシャルメディアで報告していますが、ウクライナ政府の公式見解は?

9、なぜウクライナの治安機関は国際捜査委員会を待つことなく、ウクライナの航空管制官とボーイングの乗員の間の通信、そしてウクライナのレーダーシステムに蓄積されているデータの分析を始めたのですか?

10.ウクライナは2001年に起きた同じような事故から何を学びましたか?この時はロシアのツボレフ154が黒海に墜落しました。この時はウクライナ政府が言い逃れができない証拠を突きつけられるまで、ウクライナ軍の関与をウクライナ政府は否定していましたね。

http://rt.com/news/173976-mh17-crash-questions-ukraine/
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リビアのカダフィ殺害程度では隠せない不祥事 (宗純)
2014-07-20 15:55:28
十澄さん、コメント有難う御座います。

イラクのフセインがアメリカに殺されるさまを見てリビアのカダフィはすぐさま方針転換して欧米との協調路線に転換するが、フランスのサルコジなど欧米に因縁をつけられた殺害される。
今のリビアですが完璧な破綻国家になってしまっています。今後リビアが正常化されるのは何十年もかかるでしょう。
それにしても無茶苦茶です。
欧米の自由と民主主義の看板が今ほど色あせて見える時代もありません。
そもそもフランス革命のスローガンにもあるように、近代民主主義とは『自由と平等』ですよ。
ところが何時の間にかアメリカが都合よく、『自由と民主主義』の言葉に摩り替える。
ほとんどこれは手品ですよ。大勢の観客の見守る中で、本物と偽モノを素早く摩り替えるのです。
元々の民主主義のスローガンの中身とは『自由と平等』なのです。それならアメリカのスローガンの『自由と民主主義』とは『自由と自由と、ほんの少しの平等』との意味ですね。基本的にインチキなのです。金儲けの為には何でも自由なのですよ。
それにしてもマレーシア機の神隠しは、アメリカは如何する心算なのでしょうか。
知らぬ存ぜぬで突っぱねるのでしょうが、何時かは真実が出てきます。
ただ不思議なのですよ。
基本的に日本の自衛隊とは違い本物の殺し殺される軍隊では、アメリカのイージス艦の誤射のように、民間人を幾ら殺しても謝罪することは無いし、厳しく罰せられることも無い。
破壊と殺戮こそが軍隊の本来任務なのですね。イラク戦争では外交菅を殺害しても普通に発表して恥じることも罰せられることも無いのです。
アメリカ南部の田舎町バトンルージュでの日本人高校生の射殺事件でも正当防衛で無罪なのです。ましてやディエゴ・ガルシア基地の軍隊の行為なら完璧に無罪なのですよ。本来なら隠さないのですが、余程大きな不都合が起きてしまったのでしょう
返信する
芥川龍之介の「藪の中」以上の怪しさ (宗純)
2014-07-20 14:54:23
鳩と共生さん、コメント有難うございます。

戦争で最初に犠牲になるのは『真実』であるとの言葉があるのですが、東部ウクライナは今まさに戦場なのですね。
戦争なら、およそ考えれれる事柄は何でも起きる可能性があります。
半年前にアメリカやNATO諸国がシリアが毒ガスを使用していると断定して空爆の寸前まで行っていたが、この危機を止めたのがロシアのプーチンだった。
シリアでは以前から小規模の毒ガス事件が反政府勢力の支配地域で頻発していた。国連の毒ガス査察団が首都のダマスカスに到着した途端に、調査団の眼前で大規模な毒ガスが使用されたが、誰が考えてもこの毒ガスの目的とは、劣勢に陥った反政府勢力による、アメリカ軍やNATO軍の空爆を誘導する為ですよ。
アメリカの諜報機関がヒズボラ幹部の電話を盗聴して、『アサド大統領は気が狂った』と話していたから、シリア軍が毒ガスを使ったと断定。マスコミで大宣伝するが、
ヒズボラの幹部でなくても誰が考えても、国連毒ガス査察団の目の前で本当にシリア政府軍が毒ガスを使ったなら、『気が狂った』としか表現出来ない。
シリア軍では絶対に有り得ないのです。そもそも反政府軍の主力であるISISは以前から頻繁に毒ガスを使用していたのですが、不都合な事実はイラクの北部を占領するまでは黙っていた。
この撃墜事件で最もありえないけれど、ありそうな「説」はたまたま同じ航路にプーチンを載せた飛行機があったのででてきた「プーチン暗殺未遂民間機誤爆」という「説」です。
もしもプーチンが殺されたらロシア世論が激高して収拾不能の大騒動に発展するのは必定です。
ウクライナですが、何とかしてロシアを怒らして、とりあえず大騒動に持ち込みたいとしが思えない、数々の不思議な成り行きなのですね。
そもそも2月21日には関係者全員で挙国一致の政府樹立で合意していた。
ところが翌日の22日には突如ネオナチが銃撃事件を引き起こして、大規模な流血事件で大統領が逃亡してしまう。
EU派が政権を掌握した途端、ロシア語の公用語を廃止して精鋭の治安部隊ベルクトを解散し隊員の多数を逮捕して拷問したらしい。ロシア語圏の住民が反発するのは当然なのです。ロシア系は少数派では無くて双方の勢力は拮抗しているのですから一方的な処置は何事でも上手くいくはずがない。
ところが何故か一方的な最強行処置がとられているのですから、ウクライナが揉めて当たり前です。如何考えてもわざと騒動を煽っているとしか見えない。
今度の撃墜ですが、そもそもアメリカなど航空当局がクリミヤ半島を飛行禁止にしていたことが原因ですよ。
仕方なくマレーシア機は一番危険なウクライナ東部の上空を飛行していたのですから、基本的に無茶苦茶なのです。
現実にウクライナ軍の軍用機が撃墜されている空域を飛行禁止にしなかった、手落ちをマスコミが誰も非難しないのは実に不思議ですね。
アメリカですがダブルスタンダードにしても酷すぎます。
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「また」マレーシア航空… (十澄)
2014-07-20 12:19:06
御難続きでお気の毒に…とは素直に言えないこの奇妙なさの連発。
神隠しにこの「わざとらしい」撃墜、これを不自然と思わないことこそ不可思議でしょう。
なんですかねえ、欧米の機体だと「寸止め」が利かずに本物の全面戦争、征露十字軍になってしまうので、アジアの航空会社を選んだということでしょうか。
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強引なやり方は破綻を早める (鳩と共生)
2014-07-20 01:39:58
マレーシア機の撃墜 今までの経緯から見てアメリカがキエフ政権に撃墜を指示したなど間接的に関与した自作自演の可能性が濃厚だと思います。

イスラエルの空爆・地上軍侵攻もそうですが確固たる証拠を示さず強引に介入するのはいつもの常套手段みたいですが最近工作が明らかに雑になっていて嘘がばれるのも早くなっています。

世界で紛争の種を蒔いているアメリカですが使い古された手法を続けていく事で自らの破綻を早めていると私は思いますし今後新たに新興諸国の台頭を象徴するBRICS銀行の設立なども アメリカの破綻を早めると思います。

一方 日本ですが安倍政権の支持率が45%位まで下がりましたが 福島の問題を放置して原発再稼動に漕ぎ着けようとしていますが この余りに物事の順序を無視した焦り具合は破滅が近い事を物語っているのだと思います。

アメリカも日本も同時敗戦かもしれません。

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