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中間貯蔵施設とは別に????
<福島・廃棄物最終処分場稼働>11月17日 毎日新聞夕刊
環境省は17日、東京電力福島第1原発事故で発生した福島県内の指定廃棄物(1キロ当たりの放射性セシウム濃度が8000ベクレル超10万ベクレル以下)などを埋め立てる同県富岡町の最終処分場に、廃棄物の搬入を始めた。
指定廃棄物の最終処分場稼働は全国で初めて。
フレコンバッグに包まれた放射性廃棄物を積んだトラックは17日午前、楢葉町北部の田園地帯に設けられた新たな搬入路を通り、最終処分場に到着。1キロ当たり10万ベクレル以下であることを確認した後、露天掘りの埋め立て地に下ろしていった。
環境省は2013年12月に富岡、楢葉両町に処分場受け入れを要請。福島県や両町から了承を得たが、処分場隣接の両町の4行政区のうち、楢葉町の1行政区とは一部住民の反対で安全協定が未締結になっている。
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一方、県内の除染で出た汚染度や1キロ当たり10万ベクレルを超える廃棄物は、福島第一原発の周辺に建設中の中間貯蔵施設に保管される。
指定廃棄物をめぐっては、11都県のうち福島以外で保管量が多い栃木、千葉、茨城、宮城、群馬の5県でも処分場の建設が検討されたが、栃木と千葉は、地元の反対で調査入りすらできなかった。
茨城や群馬では現状のまま保管を続ける。宮城、栃木、千葉では同省と地元自治体の協議が続き、見通しは立っていない。
【乾達】11月17日 毎日新聞夕刊
『物事の順番が完璧に狂っている日本』
★注、
2011年、レベル7のフクシマの核事故の発生で民主党の管直人首相は日本で一番危ない原発だと言われている中部電力の浜岡県発の稼働停止を行ったのですが、これが与野党やマスコミ総がかり、挙国一致の『管おろし』の原因だったらしい。
その管直人首相が辞任する当日(フクシマの核事故発生から半年後)に福島県を訪れ、放射能汚染で『しばらく、帰れない』と真実の断片をやっと語った。
ところが今まで政府に『除染して全員帰還』と聞かされていた地元が『約束が違う』と猛反発。有耶無耶になる。それ以後の日本国では『放射能汚染で、帰りたくても帰れない』(疎開する必要がある)はタブーとして封印して現在に至っている。
本来は、まず高濃度放射能汚染地域からの『全住民の疎開』が先であるが、人口過密で狭い日本列島はこれが絶対に不可能なのである。仕方なく、その次が汚染地域への永久処分地なる摩訶不思議な話が先になって仕舞った。
今回の最終処分地の近くでは今でも普通に住民が生活しているなど基本的に無茶苦茶で支離滅裂。日本政府が何を目指しているのかが不明なのである。
『汚染水を希釈して廃棄する方針の原子力規制委員会とは真逆の日本政府(環境省)の発想』
そもそも『最終処分場』なら放射能汚染物質は今の場所から永久に動かない。今回の福島県内の廃棄物最終処分場稼働ではもう永久的に人間は住めないのである。(キロ当たり10万ベクレル以下でも大量に集めれば放射能の総量が危険レベルを超えるのは明らか)
この毎日新聞社の【乾達】の署名入り記事ですが複数存在し、しかもWeb上の記事と紙の記事とが微妙に齟齬かあるなど、なんとも怪しい書き方になっているが、実は何故か、毎日新聞以外の他の全国紙が報じていないらしいのである。
調べた限りでは毎日新聞の【乾達】の署名入り記事以外で見つけたのはNHKニュース&スポーツだけだった。
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(資料)
原発事故の指定廃棄物 最終処分場へ搬入始まる 福島 富岡町11月17日 17:38NHKニュース&スポーツ
東京電力福島第一原発事故により出た放射性物質を含む指定廃棄物などの最終処分場が、全国で唯一設けられている福島県富岡町で、17日、指定廃棄物を埋め立てるための搬入作業が始まりました。
搬入作業は17日朝から始まり、原発周辺で出たがれきなどを燃やした焼却灰を積んだトラックが富岡町の処分場へ入りました。
ここで最終処分されるのは、放射性物質の濃度が1キロ当たり8000ベクレルより高く10万ベクレル以下の廃棄物で、17日は廃棄物の入った容器がクレーンで埋め立て地に置かれていきました。
環境省は、放射性物質の流出を防ぐため専用の容器に入れたりセメントで固めたりして埋め立てる計画で、その後も地下水や周辺の河川などの調査を続けることにしています。
原発事故に伴って東北や関東で出た指定廃棄物は、国の方針でそれぞれの県で処分されることになっていますが、地元の反発から最終処分場が設けられているのは福島県だけです。
また、福島県内でも根強い反対があり、処分場への搬入路がある楢葉町の2つの行政区のうち1つでは国と地元の安全協定が結べていません。
環境省福島環境再生本部の小沢晴司本部長は「福島の復興再生のために地元自治体や県に事業を受け入れてもらい、搬入を始めることができた。引き続き地元の住民にしっかり向き合い、説明をしたい」と話しています。
【環境相「信頼関係構築に全力」】
東京電力福島第一原発事故に伴って出た放射性物質を含む指定廃棄物などの最終処分場への搬入が、福島県富岡町で始まったことを受けて、中川環境大臣は、17日の閣議のあとの記者会見で「福島県と、富岡町、楢葉町の思いを真摯(しんし)に受け止め、今後も安全確保を大前提に適切に事業を進めるとともに、地元住民の皆様との信頼関係の構築に全力で取り組んでいきたい」と述べました。
そのうえで、処分場への搬入路がある楢葉町の2つの行政区のうち1つでは、国と地元の安全協定が結べていないことについて、「今後も引き続き、事業の必要性や安全対策、環境対策のほか、進捗(しんちょく)状況などについて説明していく。そのうえで協定の締結について機会をいただけるのであれば適切に対応させていただきたい」と述べました。
11月17日 NHK
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ほぼ半年ぶりの国会だったのに、・・・『首相「高等教育の無償化」読み飛ばし 所信表明演説』2017年11月17日 朝日新聞デジタル
安倍晋三首相が17日の参院本会議で行った所信表明演説で、「高等教育の無償化」に関するくだりを読み飛ばす一幕があった。議場の拍手に気を取られたとみられる。参院に先立つ衆院本会議では原稿通り読んでいた。演説は閣議決定されており、読み飛ばしても内容に変更はない。
首相は参院本会議で、貧しくても進学できる環境づくりの重要性に触れ、「そういう日本に、皆さん、していこうではありませんか」と呼びかけた。議場から拍手が送られると「真に必要な子どもたちには高等教育を無償化します」とのくだりを読み忘れ、次の話題に移った。
安倍首相は第1次政権の2007年にも、参院の演説で、翌年の洞爺湖サミットへ向けて「引き続きリーダーシップを発揮していく」とのくだりを読み飛ばしたことがある。
首相が演説を読み飛ばすことは過去にもたびたびあった。議事録では実際の発言通りになる。参院事務局によると、読み飛ばした部分を後から議事録に追加することもできるが、実際に追加したのは1980年の鈴木善幸首相以来ないという。
(山岸一生)11月17日 朝日新聞
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『2005年郵政選挙大勝後の小泉純一郎以来の短さだった「国難突破』総選挙大勝後の安倍晋三の所信表明演説』
安倍晋三首相にとっては、ほぼ半年ぶりの国会での公式発言だったのに、・・・総選挙で大勝した晴れ舞台の『所信表明演説』は記録的な短さだった。そればかりか『高等教育の無償化』を読み飛ばす。(11月17日 朝日新聞Web)幾らやる気がないにしても、『手抜き』が過ぎるでしょう。
しかも、『手抜き』をしたのは不真面目な安倍晋三首相だけではなくて、報じるマスメディアの方も丸っきりの超ウルトラ『手抜き』だったのである。毎日新聞(大阪本社版)の18日朝刊を開いて驚いた。
3日前の毎日新聞(15日朝刊)と18日朝刊の第一面の見出しが同じ『日馬富士関が暴行』と丸々同一コピペだったのである。
しかも、見出しに使った活字の大きささえ二日前と同じなのですから『手抜き』が徹底している。(唯一の違いは、二日後の記事に『認める』と付け加えてあるが、そもそも日馬富士は一番最初から『暴行』した事実を認めて謝罪していた)本当に心底腹が立つ。
違うだろぉぉー!!違うだろぉぉー!! 鉄パイプで頭を砕いてやろうか。!!💢
巨大なムラ社会(運命共同体?)である我が日本国の場合には、脳みそが腐って極限まで劣化しているのは安倍晋三首相一人ではないのである。みんな仲良く挙国一致で極限まで劣化していた。これでは一般市民は助からない。
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東日本大震災の翌日に写真家の石川梵さんが空撮した福島第一原発。 鮮明な画像から、1号機の排気筒から猛烈な放射性物質を含むベントの白煙が確認できる。この約1時間後に1号機建屋は爆発した=2011年3月12日午後2時40分ごろ
『放射能汚染地域から逃げなければ体が壊れる。ところが逃げれば生活が壊れるので結果的に心が壊れる』小出裕章元助教
火山学者の早川由紀夫群馬大教授は2011年の3・11で政府やマスコミが3時間後にはメルトダウンして大量の放射能を撒き散らしている時に、いち早く火山灰の被害予測の手法を用いてフクシマの放射能汚染予測図を公開して、その科学的な手法は絶賛されている。
ところが、その後勇み足?で『福島県での農産物の生産流通はオウム真理教がサリンを撒き散らした無差別テロと同じ』と発信して、大論争を巻き起こす。ネット世界でも放射能被害で数多くの論争を繰り返していた。
ところが、相手は福島医大副学長の山下俊一が憑依したらしい現職医師か医学関係者とおぼしき御用学者(ネット工作員)である。早川由紀夫は火山には詳しくても医学では素人だった。
心配していた通り、その後あの早川由紀夫は丸め込まれて『安全・安心。放射能は何の心配も無い』と言い出して現在に至っている。(転向して『放射能は怖くない』と言いながら、その後徐々に疑いだして、ガッツ石松的に360度、ブーメランのように元々の位置に戻ってきそうである)
『早川由紀夫の火山ブログ』ふくしま放射能汚染の誤解2017/11/18(土)
誤解1
× ふくしまの放射能汚染はチェルノブイリほどひどくない。ふくしまはチェルノブイリと違う。
○ ふくしまの放射能汚染はチェルノブイリと同じだけひどい。ふくしまはチェルノブイリと同じ。
ふくしま原発事故で出た放射性物質はチェルノブイリの10分の1だが、人口密度が10倍なので集団被ばく線量は同じになる(2016年12月7日エントリ)。したがって、放射能による人体への健康被害の出現率は同じになるはず。日本に伝えられるチェルノブイリの健康被害は再評価が必要。
誤解2
× 3月12日と14日の水素爆発のときに放射性物質が出た。
× 放射性物質は事故後3月末までの2週のあいだずっと出続けた。
○ 放射性物質は、東電のベント操作のたびに出た。1回の放出時間は30分程度だった。
放射性物質がずっと出続けたわけではなかったことを示す最もわかりやすい観察事実は汚染軸が原発を通らないことだ。放出時に風向きが大きく変化したことを反映して南に4キロずれる(2013年10月15日エントリ)。ずっと出続けたとして計算したSPEEDIの結果が実際と大きく違う(2013年10月26日エントリ)。
★注、
『ふくしま原発事故で出た放射性物質はチェルノブイリの10分の1』とは長い間信じられていた話だが、人口密度や汚染した範囲が大きく違っているのですから日本のフクシマの方が人的な被害は大きいが、最近になって、なんと日本医師会はフクシマとチェルノブイリと外部環境に放出された放射性汚染物質の総量が『同じ』だったとの驚愕的な事実を『環境による健康リスク』2017年10月15日 第146巻・特別号(2) で会員の現役医師向けに通達している。
(資料)
放出された総量に差がなかったフクシマとチェルノブイリ
2017年10月19日 | 放射能と情報操作
しかし、自身の専門技術を専門外の分野に活用して公開した時点で、彼はプロではなくアマチュアになったことを意識していませんでした。原子力、医学の分野では素人であることを十分に理解していませんでした。それは「知性主義」の白い巨塔たる医学界や原子力ムラにとってみれば、素人による勝手な振る舞いに映ったのでした。これは既に科学の話ではなくなっていました。早川教授は政治・権力の場に踏み入れてしまったのです。早川教授は「王様は裸だ」と発した子供(あるいは黒人)扱いをされたのです。つまり、早川教授は自身の発言がどのような事に向かうのか理解できていなかったのだと思います。今ほど「知識人」とは誰かが問われている時代はないのかも知れません。
福島への帰還政策と最終処分場化は全く一体化した政策だと言わざるを得ません。この放射能地獄で誰をモルモットにすべきかを問えば賊軍の子孫が良い、と決定したのでしょう。既に311で傷ついた人々を骨の髄までしゃぶり尽くそうというその人外の所業、まさに棄民国家の面目躍如と言えましょう。思えば明治維新以降の(足尾銅山事件に連なる)北海道強制移住作業、海外移民政策、これらはいずれも棄民に等しいものでありましょう。そしてそれは戦後においても引き継がれて続けている、そう私は確信しています。
果たして、福島に対するその所業、他の地域に住む人々はどう受け取るのでしょう。「自分には関係ないことに興味なし」、というアイヒマンとサナギマンが蔓延する社会ですから、特に気にならないでしょうね。