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逝きし世の面影

政治、経済、社会、宗教などを脈絡無く語る

アパルトヘイト「負の連鎖」イスラエル

2018年06月06日 | 宗教
イスラム教を揶揄したフランスのシャルリ・エブドの風刺画を原因とした大規模テロの発生で騒然とする中で先進国首脳として初めて中東4カ国を訪問し、イスラエルではダビデの星の前で演説した安倍晋三首相。あらかじめISIS(イスラム国)が殺害を予告していた湯川遥菜氏や後藤健二JOGO(城後)氏など日本人2名の首を切って殺す脅迫ビデオがネットで公開されたのは、その3時間後である。


負傷者の救護中にイスラエル軍の狙撃兵に撃たれて死亡したパレスチナ人女性看護師ラザン・アルナジャルさん(21歳)

『ガザでイスラエル軍に撃たれ看護師が死亡』6月4日 CNN 

6月1日パレスチナ自治区のガザで、抗議運動の負傷者を助けようとした21歳の女性看護師ラザン・アルナジャルさんが、イスラエルの狙撃兵に撃たれて死亡した。現場は自宅からわずか数百メートル。ガザ地区とイスラエルを隔てるフェンスの近くだった。
CNN記者が訪問した自宅周辺の道路や街灯には、至る所に笑顔のラザンさんの写真が飾られ死をいたむ人たちが集まっている。
母のサブリーンさんは、娘が着ていた血まみれの白衣を抱き締めて、「私は娘のことが心配だった。でもラザンは怖くないと言った。自分には助ける義務があり、はっきりと分かるように白衣を着ているからと」。「娘は小さかったけれど強かった。唯一の武器は白衣だった」
「私は白衣に守られている」「神が私とともにいるから怖くない」。あの日もラザンさんはそう両親に告げ、出かけて行ったという。
数週間にわたって続く今回の衝突では、抗議運動に参加したパレスチナ人100人以上が、イスラエルの銃撃によって死亡。ラザンさんなどパレスチナの医療救援団体は、この日も負傷者を手当てするために集まっていた。
ラザンさんが銃撃される10分前に一行が、医療従事者の身分証明書を掲げながら、徐々に前へ進む様子がビデオに映っている。
抗議デモには催涙ガスを浴びせられ、「フェンスの近くにいた男性が、『助けてくれ』と呼んでいた。ラザンは彼を助けに行った」。撃たれたのはこの時だった。
友人や仲間の医療ボランティアは、ラザンさんの勇気を決して忘れないと誓い、これまで以上に自分たちの仕事を続けると決意している。
(抜粋)
6/4(月)CNN


日常的な死。地球上に最後に残ったアパルトヘイト国家イスラエルによる『負の連鎖』

イスラエル建国の根拠『ユダヤ人はいつ、どうやって発明されたか』2008年05月31日 朝日新聞

イスラエルで「建国根拠なし」本、ベストセラーに
著書では、今のユダヤ人はユダヤ教に改宗した人々であり、古代ユダヤ人の子孫は実はパレスチナ人だ――と記されている。
サンド教授は「ユダヤ人は民族や人種ではなく、宗教だけが共通点」。第2次世界大戦中に約600万のユダヤ教徒を虐殺したナチス・ドイツが、ユダヤは人種との誤解を広めた。イスラエル政府が標榜する「ユダヤ人国家」には根拠がないと批判。「パレスチナ人を含むすべての市民に平等な権利を与える民主国家を目指すべきだ」というのが著者の最大の主張だ。
ユダヤ人が紀元後2世紀までにローマ帝国に征服され、追放された通説を根拠に欧州でユダヤ教徒が19世紀末に「ユダヤ人国家の再建」を目指すシオニズム運動を起こした。
しかし「追放を記録した信頼できる文献はない。19世紀にユダヤ人歴史家たちが作った神話だった」
パレスチナ人から土地を奪うことを正当化するため「2千年の離散の苦しみ」という理由が必要だっただけで古代ユダヤ人農民の大部分が追放されずに残り、キリスト教やイスラム教に改宗して今のパレスチナ人となった。
初代首相ベングリオンがイスラエル建国前に著した本で、パレスチナ人をユダヤ人の子孫と指摘したが、対立が深まるとパレスチナ人を子孫とは言わなくなった。
教授は「新説ではなく、建国指導者らが知りながら黙ってきたことをはっきりさせたにすぎない」と語る。
(抜粋)



『イスラエルを逃げ出す優秀な頭脳』6月4日 ニューズウィーク
 
物価が高く、仕事がない母国イスラエルを捨てて、優秀な人材は成功のチャンスがあるアメリカや他の国へ
イスラエル建国70周年5月14日。ユダヤ人にとっては悲願がかなった日でも、住んでいたパレスチナ人にとっては故郷を追われた悲運の日だ。
アメリカは大使館をエルサレムに移転し、独立記念の祝典に花を添えた。おかげでパレスチナ自治区では大規模な抗議行動が起こり、イスラエルとの境界で百数十人が殺されたが、今、母国を捨ててアメリカに移住するイスラエル人が増えている。
米国籍の取得は「イスラエル人みんなの夢
正規の移民以外に渡米し、そのまま居ついてしまう人も多い。今のイスラエルは生活費が高くて給料は安く、政界でも社会でも超保守派が幅を利かせているからだ。
アメリカに暮らすイスラエル人の数は、少なく見積もっても100万人。16年までの10年間で給与がいい米国に移住したイスラエル人は9万人、他に数十万人がヨーロッパ諸国やカナダなどに移住している。
イスラエルの頭脳流出は長年にわたり、多くの才能ある学者や研究者が大学や研究職のポストを求めアメリカに渡っている。もともとイスラエルの頭脳流出率は欧米圏に比べてもかなり高いが、最近は、一般の若者まで逃げてゆく。イスラエルには未来が無いからだ。
流出人材は取り戻せない
人口1人当たりのハイテク新興企業数は世界一だが平均的なイスラエル人は起業にもハイテクにも縁がない。ハイテク産業の雇用数は全体の8%にすぎないが月給は全国平均の約7倍。
国民の貧困率と所得格差は欧米圏に比べても屈指の高さ。そして生活費の水準も世界最高レベルだ。国際社会公認の商都テルアビブは、物価の高い都市ランキングで第9位(5年前は34位)。13年調査では成人の87%(大部分は子持ち)が生活費のかなりの部分を親に頼っていた
国外の優秀な人材に帰国を促す「イスラエル頭脳獲得プログラム」は成果を得られず中断、「国全体の在り方を考え直す」必要があるという。
帰国という選択肢などあり得ない。夫妻で共働きしても生活はぎりぎり。しかし米国移住で3年もたたないうち家を買えた。
夫は建設工事などの下請け会社を経営(イスラエルでは一部の有力な家族が業界を牛耳っているため手を出せなかった)。今の収入はイスラエル時代の10倍ほど。共働きの必要はない。
「以前は子供の世話をする時間もなかったけれど」、「ここでは一日中、一緒にいてあげられる」。誰もが成功しないがアメリカにはイスラエルよりもチャンスがある。
『政教分離の民主国家Vsユダヤ国家に二分』
多くの人がイスラエル去る理由は危機感だ。今のイスラエルは政治から教育制度まで社会のあらゆる面で宗教色が濃くなっている。
宗教色が強まるイスラエル社会は保守化し、リベラルは住みにくい。超正統派のユダヤ教徒は現時点で総人口の12%だが、2065年までには4倍になると予想される。
そうなると厄介な問題が生じる。彼らの運営する学校では数学も科学も英語も教えない。これでは「第三世界並み」の教育水準だ。
超正統派ユダヤ教徒は一切働かない、兵役義務もない、所得税も納めないが政府の福祉で食っていける。
結果として「起業大国」のイスラエルと「現代社会で生きるすべのない人々」のイスラエルの2つに分断。このギャップは急速に拡大している。パレスチナ紛争は終わりが見えずイランは復権している。
こんな状態の持続は不可能だ
(抜粋)
2018.6. 5 Newsweek



ドナルド・トランプがアメリカ大統領に就任して真っ先に行ったのが自分の執務室に中央銀行をぶっ潰したアンドリュー・ジャクソン(『反知性主義』の面目躍如というか、最強のトンデモ大統領というか、)の肖像画を飾ることだったといわれている。
東部の知識人やエスタブリッシュメントの既得権益を攻撃したポピュリズムの権化のようなアンドリュー・ジャクソンのもう一つの側面とは(インディアンを全てミシシッピ川以西に追放する)チェロキー族の『涙の道』の悲劇など先住民族に対する過酷な政策だった。

『(今まで「正しい」とされていた既存の常識を平気でくつがえす)アッと驚くトランプの詐欺的なビッグディール(手のひら返し)』

建国70年前のイスラエルに一番似ているのは、何とも皮肉な話だが、実は崩壊が近いヒットラーのナチスドイツの第三帝国であることは明らかな事実である。(あるいはマンデラ以前のアパルトヘイトの南ア連邦)
イスラエル寄りに見えるトランプ大統領ですが、1年半前の北朝鮮関連の記憶を今一度思い出してほしい。アメリカ軍と韓国軍との北朝鮮奇襲攻撃による『斬首作戦』金正恩(キム・ジョンウン)の暗殺を、盛んにマスコミに流していて、この剣呑な米韓軍事作戦に対して日本政府(安倍晋三首相)も全面支持を表明していた。ところがである。40年来のお友達による国政壟断『疑惑』であれよあれよと言う間にパク・クネは失脚し今は獄中で、トランプは金正恩との会談を楽しみにしているという。まさに、詐欺か手品のような話なのですが、韓国と1年遅れで日本で瓜二つの安倍お友達による国富の簒奪『疑惑』で動きが取れない。


最大限ヨイショし、⇒二階に上がったのを確認してから、⇒『梯子を外す』

★注、ニクソン大統領以来半世紀ぶりに欧米リベラルメディアと全面対決するアメリカのトランプ政権ですが、北朝鮮などのアメリカの宿敵を叩くふりをして(戦争気分を煽るだけ煽って)密かに同盟国の韓国(パク・クネ)や日本(安倍晋三)イスラエル(ネタニエフ)など右派の保守強硬派政権を叩き潰すとの高等戦術を駆使している可能性が高いと思われる。

『イスラム教最大の祭りラマダン(5月15日から6月14日)とハラール(家畜の殺し方)』

ベルギーなどEU諸国(キリスト教国)の多くでは動物愛護の観点からイスラム教のナイフで喉を切り、血抜きを行う家畜の殺し方『ハラール』(宗教的に清浄な食べ物)を残酷だとして禁止する動きに出ているが、実はユダヤ教の戒律『コシェル』(コーシャ)ともほぼ一致していた。
よく知られているイスラム教の豚肉の禁止とかアルコール飲料の禁止などですが、これらのイスラム法の大部分の由来となっているのは旧約聖書(ユダヤ教)の記述が出発点なのです。別々の宗教だと思われているユダヤ教もイスラム教もキリスト教も『一つの宗教』であり、日本人のような一神教徒以外から見れば『宗派の違い」程度だったのである。(★注、ただし、一神教徒にとっては些細な教義の違いを原因として、延々と殺し合いを続けていた長い長い歴史がある)
本来ならイスラム教の『ハラール』やユダヤ教の『コシェル』(コーシャ)の類は、同じ理由でキリスト教徒にも適用されるはずなのですが、唯一『宗教法』の存在が曖昧なのがキリスト教だったのである。(対照的にイスラムやユダヤでは厳格な宗教法で信者を縛っている)
イスラム最大の祭典ラマダン明けが迫るが、その御馳走として大量の家畜をハラル(イスラムの動物方法)して祝うが、この時に欧州諸国での大騒動が今から予想されるのですから不気味である。

『時期的に見ると、冷戦終結(ソ連崩壊)と関連していて、その代替品として始めている可能性が高い』
★注、
欧州のキリスト教諸国が今のように他宗派(イスラム)の戒律『ハラール』に介入するようになったのは極最近に始った出来事であり、以前は禁止していなかった(無関心だった)のですからEU諸国が掲げる崇高な建て前、動物愛護(虐待禁止)とか『民主主義』とか『信教の自由』云々は何とも胡散臭い。(たぶん、単なる少数派『イジメ』の口実程度か、)


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1 コメント

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宗教は政治のツールか (私は黙らない)
2018-06-08 03:26:13
http://inri.client.jp/hexagon/floorA6F_hd/a6fhd100.html
ユダヤ、シオニズムに関するこちらのブログが秀逸です。
宗教が政治のツールなのか、はたまた政治が宗教のツールなのか。イスラエルのユダヤ教、アメリカの福音派、そして日本の日本会議、創価学会、等。
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