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『大善戦だった日本チーム(ザックジャパン)』
1993年のドーハの悲劇の時よりもアジア枠が2から4に増えたとは言えワールドカップのブラジル大会に参加できるのは上位32チームだけである。(当時は24チーム)
世界ランキングが46位の日本(ザックジャパン)のブラジルの世界大会(ワールドカップ)進出は実力以上の出来すぎた、賞賛に値する天晴れな出来事なのです。
ザックジャパンの一次リーグ(予選)敗退ですが、対戦相手はFIFAランキング8位のコロンビアを筆頭にすべてが格上の強豪チームなのですから何の不思議も無い。
今回のワールドカップブラジル大会では前評判の高かったイギリスやイタリア、スペイン、ポルトガルなど欧州の優勝候補が軒並み一次リーグを敗退する。イングランドなどは優勝どころか1勝も出来なかった。
成績が低迷した欧州とは対照的なのが中南米チームでホンジョラスとエクアドルの2チーム以外は決勝トーナメントに進出するなどすべてのチームが好成績を収めている。
残念ながらアジア枠の4チーム(日本、韓国、イラン、オーストラリア)は1分(勝ち点1)が最高成績で全員一勝も出来なかった。
精一杯頑張った日本代表チームですが、ハーフマラソンのように前半だけの45分間限定のサッカー試合だったなら1勝2分で勝ち点5の好成績だったので決勝トーナメントに進出している。(90分間では2敗1分、勝ち点1)
日本チーム(ザックジャパン)はハーフタイム後では、運動量とか正確さなどが急激に落ちていた。技術面以上にフィジカル(基礎体力不足による疲労の蓄積)の面に大きな問題を抱えていたのです。
日本代表の予選敗退ですが、ザッケローニ監督は『責任は私にある』と退任の意向だが、とんでもない話です。
『食べて応援』農林水産省、『行って応援』復興庁が新たな風評対策の指針決定
日本政府(復興庁)は、東京電力福島第一原子力発電所事故の風評被害対策として、今までの農水省の『食べて応援』だけでは無くて、今度は『行って応援』とばかりに、福島県の被災地への『修学旅行』を積極的に取り組むとの新たな指針を決定した。
驚愕的な福島の子供達90人の小児甲状腺がん発症放だけでは飽き足らず、政府は福島県への修学旅行で今度は全国の子供達を満遍なく放射能で被曝させる心算なのだろうか。
NHKニュースによると、
復興庁は23日、根本復興大臣や関係省庁の局長級が出席する会議を開き、原発事故を受けた風評被害対策の新たな指針「風評対策強化指針」を決定しました。
指針は、被災地の農産物を対象に行っている放射性物質の検査結果を継続的に公表していくほか、諸外国に対し輸入規制の緩和や撤廃を引き続き働きかけていくとしています。
また、経団連の会員企業などに対し被災地の農産物を社内販売や贈答品として活用するよう働きかけるほか、修学旅行を含め国内外の観光客の誘致に積極的に取り組むなどとしています。
根本大臣は会議で、『震災から3年が経過しても、被災地の生産者などは根拠のない風評に悩まされており、国が前面に立っての風評払拭に向けた対策が、より一層求められている。全省庁が一体となって全力で取り組んでほしい』と指示しました。
(6月23日)
『コロンビア戦(ワールドカップ最終戦)直前に休養を指示したザッケローニ監督』
ワールドカップを指揮したザッケローニ監督は、エース本田の不調などチーム全体の体調管理を重視して、6月21日『疲れがたまっている』と、練習開始30分前に急遽日本代表の『休み』(丸一日の完全休養)を決定。
地元の名物レストラン『シュラスコ』に初めていって監督や選手全員が飲食して気分転換を図ったとあるが、なんとも痛ましい。選手等は限界まで追い詰められていたのでしょう。
日本政府(農水省)の『食べて応援』の広告塔として福島県広野町の米や福島産のミソ、魚も銀だら、銀むつ、さば、ほっけなどを100キロ単位でブラジルに輸送、日本代表の専属シェフは福島産に徹底的に拘っていた。本来『応援される』立場の日本代表(ザックジャパン)が、日本政府の風評被害対策目的で、『食べて応援』を強制されていた。もう無茶苦茶、批判する言葉も無い。
枝野幸男ではないが、『放射能は食べても直ぐに影響しない』が、風評被害対策として福島県産の食材を強制的に食べされられた選手たちのメンタル面(精神的な悪影響)は間違いなく出てくる。
急遽決めた丸一日の完全休養とか、地元の『シュラスコ』でのザッケローニ監督と日本代表の飲食には体調と精神と両方の意味があったのだろう。
ワールドカップ直前に甲状腺を手術したらしい日本代表のエースMF本田圭佑は、原発事故直後の放射能流出の多い2011年6月に被災地の子供を励ますために、福島県と宮城県を訪問していた。他の日本代表も復興支援の名目で沢山の選手が福島県を訪問している。何と、今は福島第一原発の資材置き場になっているJビレッジを昔のように日本代表の合宿地にする話まで出ていた。
日本政府による強引な風評被害対策ですが、放射能は直ぐには影響しなくとも時間が経過すれば、確定的ではなく確率的ではあるが放射能の影響が必ず現れるのです。
『愛国的ではあっても愚かすぎる「一億一心」妄想の日本』
ブラジルで開催されたワールドカップで『日本の優勝』を真顔でマスコミで喋っていたスポーツ関係者ですが、(ジョークとか法螺話ではなく)本気で言っていたとしたら正気を疑う。
グループ最下位だが、指揮したザッケローニ監督とか代表メンバーは実力(FIFAランキング46位)の範囲では十分に活躍していたのである。
ところが何故かマスコミが間違った世論誘導を行う。
その間違った報道(世論誘導の印象操作)を少しも疑わないで、夢幻と現実を混同する不思議な人々が大勢現れたのですから驚きだ。
この『日本が勝つ』との摩訶不思議な『一億一心、妄想の日本』ですが、野球とかサッカーなどスポーツ程度なら何の問題も無い。
ところが『現実を認めず、「日本が負ける」との真実を袋叩きする』歪んだ愛国心が政治に少しでも持ち込まれたら、お隣の韓国で起きた愚かしいセウォル号事件の悲劇以上の重大結果を招く。
サバイバルとか危機管理の基本中の基本は、一にも二にも『悪い情報』が最重要であり、逆の『良い情報』の緊急度は限りなく低い。
日本が生残る上では、どれだけ正しく自分たちにとっての不利な情報を把握できるか、あるいは出来ないかが、最も大事な事柄なのです。
『真実を隠し、間違いに誘導するマスコミ』
今極右の安倍晋三により集団自衛権なる不思議なものが『国民の生命、自由及び幸福追求の権利が根底から覆される明白な危険』を理由に合法化されようとしている
いかにもそれらしい摩訶不思議な『集団自衛権』ですが、右翼も左翼も無関係にマスコミの主張する『戦争をする日本』と勘違いする。
まさに『一億一心、妄想の日本』の見本の様な馬鹿話である。
『国民の生命、自由及び幸福追求の権利が根底から覆される明白な危険』なら、順番として、先ず福島県の子供達を救うべきでしょう。
同じことが眉毛が可笑しい石原慎太郎長男のノブテル君の『最後は金目でしょ』の馬鹿騒ぎにも当て嵌まる。
低脳政治家の上から目線の下品で乱暴な、なんとも忌々しい『言ってはいけない種類の発言』ではある。
ところが、『発言内容』(金目でしょ)自体は、非人道的な暴言ではあるが客観的事実として少しも間違っていない。
例えるなら知性も良識も無い石原さんちのノブテル君は、品性下劣な父親の慎太郎と同じような発想で、重い身体障害者に向かって『姿が醜い』と言うような『酷すぎる話』。いくら腹が立つとしても、それが現実の日本社会の『厳しい現実』なのである。
愚劣なノブテル君の『最後は金目でしょ』発言を、日本国では左翼も右翼も無関係、政府を含めて全員が批判するし、言った本人も発言を撤回する。
しかし今回問題となった放射能のゴミ捨て場の用地確保(買収)にしても、年間1ミリシーベル以上の汚染地域からの疎開(緊急避難)にしても同じで、『最後は金目でしょ』どころか、最初から最後まで『金目』(政府の予算処置)の話なのです。
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まさか今回の代表チームの体調の悪さや疲労感はその影響ではないでしょうね?
日本代表チーム専属シェフは、福島県出身であり日本チームの食事に福島県産の米や食材を使っていた話ですが、一部のスポーツ紙とか通信社は報じているが、毎日や朝日などの一般紙は何処も報じていない。
極右愛国路線まっしぐらの暴走産経新聞さえ報じていない。
新聞社ですが口とは裏腹に本心では、日本が負けると事前に予測していたのですよ。
もしも、決勝トーナメント戦に日本チームが入れたら、美談として大々的に報じる心算だったのでしょうが、当てが外れたのでがっかりしているでしょう。
なんでうちの国って、理想や願望を優先させて精神世界に引きこもるのかなあ。
中国と戦争に成っても勝てると本気で言ってる連中しかり。
都合の良い情報のみ集めて脳内勝利するのみ。
ちなみに塩村文夏都を、J-CASTや週刊新潮など右派メディアがバッシングしている模様です。
これはバンザイ突撃ですよ。
思うに、北はそれ程でもなく、逆に最近は韓国の方が恐ろしいような気もしますね。
まあ、どっちもどっち。というか
日本を含めてどれも同じ感じ。
そういう目で見れば、世界中総てそうですが。
より正しく、情報を選別して、世界を正しい目で眺めていくことが大切ですね。
都議会で『生めないのか』とのセクハラ野次を浴びた塩村文夏さんですが、ご本人は被爆二世なので、二重に野次の悪質さが堪えたようです。
『生めないのか』と野次った自民党議員たちや、それを笑っていた枡添知事ですが、もしも被曝二世である事実を知っていてとしたら、二重どころか2万倍は悪質です。
福島第一原発事故後は、本来なら余計に神経質になるべきなのですが、安倍自民党は、逆さまな方向に動いている。
丸っきり日本列島がロンゲラップ島なのです。ロンゲラップは数百人だったが、間違いなくこれは日本人数百万人を使った人体実験ですね。
除染が出来ない事実を、何故日本国では誰も言わないのでしょう。
86才の『ドクター中松』が6月26日朝日新聞で、
原発事故による放射能を無くす『減染』を研究すると発表しているのですが、
大槻義彦さんは、
『放射線は原子核の高エネルギー核反応であるからこをコントロールするためには加速器のような巨大な装置しかない。』ので『ホラである。』と喝破する。
確かに、その通りなのですが、しかしですね。『減染』が法螺話なら、
日本政府やら野党各党やらマスコミやらが全員一致の主張するところの『除染』などは、もっと悪質な大法螺ですよ。
そういえば、何故か大槻さんは『除染』については推進を、何故か積極的には発言しない。
政府はため池などを除染対象から外しているのですが、
『水を溜める場所』は当然『放射能を溜める場所』でもあるからだ。それでも国(東電)は除染からこのような水溜りを除外しているのだ。とんでもないあきれた施策である。もっとも危険な場所を見逃すというのだから。』と一応は批判しているが、他のエントリー記事からすると場違い。
除染は、二次被曝の無用な被害を誘発するだけである事実はソ連のチェルノブイリで証明済みの愚行中の愚行。
そもそも除染で出る大量の汚染物質の保管場所が何処にも無い。
それどころか量が多すぎて運搬手段さえ無い、とんでもない事実を経済学者の金子勝が指摘しています。
空母ロナルド・レーガンの乗組員79人が1000億円の損害賠償を求めているが、日本人の被爆者の方が先でしょう。しかし被害者の人数が多すぎるのです、から無茶苦茶。
もちろん被災民に対する個人補償などもっと経済的に無理。日本が破産するか、居直って踏み倒すしか道が無いでしょう。
日本が経済的に破綻してる事実は、もう隠しようが無いのです。これから日本の未曾有のカタストロフィが始まるのではなくて、すでに3年以上前に破綻しているのです。
体制派やICRPが旧式の理論で言う「何何ミリシーベルト」という前近代的な医学理解を飛び越えた影響を指摘されている。
今回の「食べて応援」が、影響があったとは思いたく無いし、純粋に、この結果が純粋に今の日本サッカーの実力なのだと謙虚に受け止めているが、曲がりなりも、日本代表選手の胃袋と健康を担う立場の料理人が、私的な思惑で、たとえ福島復興の大義のもとであれ、こういうことを絡めて、料理栄養問題を複雑化させてしまったことは、純粋に、日本代表専属料理人としては、プロフェッショナルな意識に問題があったのではないかと懸念している。
政治問題や宗教思想がサッカー競技から厳格に排除され、たとえ祖国を思う事であれ、競技の場でメッセージ性の高い言動をしたサッカー選手は、厳格な処罰を受ける。コソボ問題での祖国へのメッセージを表したストイコビッチが処分を受け、韓国の代表選手が竹島問題への政治メッセージを表した事が問題視されたのも、サッカーと、個人の主義主張や政治問題を切り分けようと言う、プロフェッショナリズムに基づく。
振り返って、「食べて応援」問題。医学的には、体制側は「このていどでは問題なし」、と旧式の医学理論を振りかざし、推進(容認)する。たしかに、福島に限らず、近隣諸県を含め、元気であって欲しい、復興して欲しい、健康被害など、極小であって欲しい、と願う気持ちは、俺も含め、そう思わない日本人はいないだろう。
しかし、旧式の放射線医学理論を逸脱した健康被害が、チェルノブイリでは実際に数多く報告されている訳だし、旧式の医学理論に対する、メカニズムや理論的な面での批判も数多く指摘されている訳だ。「万が一」どこころではなく、ちょっとしたガードのゆるみが、思わぬ健康被害のリスク拡大に繋がる可能性は、十二分に想定しなければならない。つまり、まだまだ、医学的な結論にはほど遠く、意見が割れている、と見ておくのが筋だろう。
つまり、政治や宗教と、「まったく同じ」とは言わないまでも、どの主義主張、どの理論に立脚するかで、意見の割れている問題なのだ。そういう、意見の割れている問題を、スポーツと言う場に絡める事は、個人的には、少なくとも、料理人の立場としては、プロフェッショナルではない、と感じる。
これは、代表選手に、「選択肢」がないからでもある。合宿に行けば、代表選手は、好む、好まざるにかかわらず、このシェフの出す物を食べざるを得ないからだ。選択肢の無い者達が、ますます、弱い立場に押しやられる。
このシェフは、きっと、郷土愛に富み、「食べて応援」を進めようと思うくらいだから、心優しい、信頼出来る良い人なのだろう。代表選手や、役員達からも、信頼の厚い、頼れる人なのだろう。だが、職業的立場と言う意味では、心を鬼にして、一線をもうけるべき問題であった気がする。
食べて応援は、W杯とはかけ離れたところで、サッカー代表とは関係ないところで、個人的に主義主張すべき問題である気がする。
今後の、若手の合宿にかんしても同様である。福島で合宿したり試合する事が、悪い事であるとは思わないけれど、食事に関しては、あえて、「食べて応援」という選択肢に絞らない方が良いのではないか、と感じる。