逝きし世の面影

政治、経済、社会、宗教などを脈絡無く語る

3年前に崩壊していた日本国

2014年03月12日 | 放射能と情報操作

(文部科学省が発表している『自主的避難者数の割合(平成23年3月15日)』の図表)

『ゾンビ国家としての日本国の無残』

3年前の2011年3月11日の東日本大震災直後の福島第一原発事故で日本の国家としての命運は尽きていたのだろうか。
現在も日本政府は存在するし一見すると日本国は以前と姿かたちが少しも変わらず、正常に動いている風には見えるが『3年前に死んでいる』としたらゾンビ(生ける死体)である、丸っきりのホラーですね。
記事上↑に掲げた図表は文部科学省が発表している最新の自主避難者数なのですが、相馬市の11・8%県最北端の国見町の9・8%いわき市4・5%以外は何れも1%弱の有り得ない数字なのである。
摩訶不思議な『有り得ない数字』の種明かしは、その『日付』にある。今の文科省が公式に公開しているのは平成23年3月15日時点の数字なのですよ。
大地震発生の数時間後には福島第一原発はメルトダウンして翌日の2011年3月12日は1号機が大爆発。その2日後の3月15日には3号機がもっと大規模に爆発した。
文科省が出している最新情報の平成23年3月15日とは、3号機の大爆発時の数字なのである。文科省のホームページから分かることは、3号機の大爆発の時点で日本国は機能停止に陥り、実質的に死亡していたと思われる。

『崩壊しているのは日本国家だけでは無い』

火山学者の早川由紀夫の『首都圏からの自主避難者数はわからない』と題する2014/01/22(水)記事に掲載されていた文科省の図表が、3年前のものであることを指摘してブログ主に注意を喚起するコメントを送ったのですが、現在まで何の反応も無い。
事実を指摘したコメントを不掲載とした理由ですが、多分早川由紀夫の火山ブログ自体が実質的に死んでいるのでしょう。
3年前の3月11日中に原子炉はメルトダウンしていた。ところが毎日新聞では11日に特集記事を大々的に組み報道するが、地震と津波一色で何処にも原発事故の記事が無い。
共産党機関紙赤旗には商業新聞よりも良心的で志位委員長の談話として『放射能汚染水の深刻化』とか『放射能汚染の危機に対する曖昧さ』の文字がある。ところが何処にも放射能被害の言葉が無いし、もちろん75人にも達した小児区甲状腺がんの爆発的発症に関する言及も無い。
矢張り日本の場合は全てのマスメディアも横並び(体制翼賛会状態の大本営発表)で、日本の崩壊と共に死んでいるのである。
『逝きし世の面影』ブログ読者からのコメント情報によると、世界で一番権威があると人々に思われているイギリスのBBCの3月9日の放送でウクライナ極右勢力のレポートを行っている。
欧米の読者にとっては、ウクライナ西部のナチに協力した極右国粋主義者ステパン・バンデラらのウクライナ蜂起軍の破滅的な蛮行は歴史的に衆知の事実なのです。
ウクライナのネオナチの続きが日本国のカミカゼ特攻の取材番組だった。この両者は同じような極右国粋主義の禍々しい自己破滅的な蛮行として欧米市民からは受け取られるのである。

『性に厳しい一神教世界(グローバルスタンダード)。性に大らかな日本の文化』

台頭するウクライナのネオナチと日本の国粋主義を同時にBBCが放送するのは明らかな印象操作である。しかもBBCは御丁寧にも日本の首都の東京がポルノの都と放送するとは絶句するしかない。
欧米世界では『ヘンタイ』が日本製のポルノアニメの名称として普及しているのでローマ字表記のH・E・N・T・A・Iは『・』抜きではインターネットでは禁止用語で書き込めない。
零戦設計者を描いたアニメの巨匠宮崎駿の『風立ちぬ』も最悪の時期に作られている。(零戦が活躍したのは戦争初期だけで後半は特攻機として使われていた)極右の亡国奴、百田某の『永遠のゼロ』などは論外であり、不条理の自己破滅的なカミカゼとポルノの組み合わせなら旧約聖書の悪徳の街ソドムとゴモラそのもの。ヤハウェ(神)は人間側の契約違反に対して問答無用、何の警告も無く火と硫黄で市民全員を街ごと焼き殺すのである。
今の日本国は神への冒涜の極みで、滅びの道をまっしぐらに突き進むとのイメージがBBCの視聴者に植え付けられている。
欧米市民を驚かした日本の首都東京の『アンネの日記』損壊事件ですが、間違いなく『はだしのゲン』の閲覧禁止のニュースと関連しています。(欧米市民はアンネの日記損壊は100%ネオナチの蛮行と単純に受け取る)
現実の日本にはユダヤ人差別は存在しないが、良く知らない欧米の市民の目からは同一の『極度に右傾化した日本』とのイメージに、余りにもぴったり。目的が『右傾化する日本』との宣伝広報だとすると、たぶん犯人は捕まらず有耶無耶で終わるでしょう。
それに日本国の警察だ誰か一人を逮捕して『一件落着』の方が恐ろしい。
誰にも見つからず300冊を一人で破るのは無理なのですよ。組織による犯罪なのですが、下山事件や松川事件のような米軍諜報機関の犯罪なろ、日本では誰か一人に罪を被せて逮捕して自白させる。(人質司法の日本では必ず自白するし、自白すれば自動的に99・9%有罪になる)
東京でアンネの日記損壊が起きて世界中が日本の病的な右傾化を注目している最悪の時期に、神奈川県では『はだしのゲン』の閲覧禁止の陳情が極右国粋主義者団体である事実を、日本のマスコミとしてはもっとも対米従属で右翼的な産経新聞が初めて 具体的な団体名を実名で報道しているが、もう無茶苦茶。
『真実だから』と勝手気ままに報道するべきでない。
これこそ国益を損なうどころか大打撃を与える亡国行為である。絶対に国家の最大秘密にするべきで、違反者は懲役10年の特定秘密として一定期間は極秘にするべきである。

『東京知事選挙の怪現象』

元外務省情報局長や防衛大学校教官などを歴任して日本国のインテリジェンス(情報宣伝)に詳しい孫崎 享が自分のホームページやツイッターで何度も指摘しているのですが、1年前の衆議院選挙と同日選挙となった都知事選の猪瀬票413万票の0・48かけ(48%)が、全く条件が違う今回の枡添票では、ぴったりと区や市町村別の得票も同じ按分になっている。これは人為的に有り得ない。日本の民主主義は幻であると喝破しています。
孫崎 享の指摘ですが、調べると、確かに数字が完璧に一致していて、これは偶然にしては到底有り得ない数字なのです。
一致していないのは投票者が極端に少ない桧原村などの過疎地区だけで、これ等は誰が誰に投票したのかは公然の秘密であり、有権者全員が詳しく知っているので擬装が出来ない。(普通に考えれば浮動票が多い関係で、過疎地よりも23区や周辺市の方がよりばらつく)
孫崎 享ですが、ラスプーチンとの異名もある外務省分析官だった佐藤優と同じで、情報宣伝とか諜報活動(インテリジェンス)の専門家である。
丸ごと信じると大失敗するでしょうが、逆に他が指摘しない重要な事実を言っている場合があるので無視すると余計に痛い目に合う困った存在なのである。
彼等は『元』なのですが、『CIAは死ぬまでCIA』との言葉もあり、未だに情報宣伝戦を行っている可能性も十分考えられるのであるから恐ろしい。
孫崎 享ですが日本の『民主主義が死んでいる』と言っているのですが、多分勘違いで死んでいるのは日本国家自体の可能性の方が遥かに高い。

『ケンシロウの北斗百列拳』

今までの日本では起きなかった種類の事件が何故か一時に集中して頻発しているのです。
アンネの日記損壊の続報が何も無いが、海外では驚愕的な話であり、しかも日本では類似の例が無い。
類似例が無いと言えば、同じ時期に日本で最も売国的な産経新聞が『はだしのゲン』閲覧禁止の請願が『新しい歴史教科書を作る会』である事実を、マスコミでは初めて報道する。(他は赤旗を含め匿名の市民と報道している)
もっと不思議な初めての事件とは、今回紹介した孫崎享が指摘している東京知事選挙の得票疑惑。
これなど、今まで日本では一度も浮上しなかったのですから椿事中の椿事ですが、これ等はバラバラで無関係に見えるが、全ては民主主義に敵対してネオナチ化する『極悪な日本』との一つのキーワードに綺麗に収斂して『一極集中』するのですから恐ろしい。
ある種の印象操作の可能性がある。
印象操作とか世論誘導のプロパガンダ類は嘘で人を騙すのではなくて実は真実で騙す。(真実の一部を、真実全体であると勘違いさせる)。プロパガンダは『真実』だから恐ろしいのである。
孫崎の指摘するとおりで、図表にすれば一目瞭然。
有権者が限られている(インチキが出来ない)桧原村などの過疎地ではばらつきがあるのに他の23区とか市では0・48で一致している。
それにしても時期が余りにも悪すぎるのである。(一つ一つは大した問題ではなくとも一時に全部が重なると大問題となる)
産経新聞の『はだしのゲン』閲覧禁止の実名報道にもいえるが『事実として正しい』から自分勝手に報道して良いと言うものでは無い。
都知事選の得票疑惑は日本のマスコミは100%無視して報道しないから一般の日本人は知らないだろうが、世界(欧米)の目は別で選挙の公正性の疑義は致命的で、『ネオナチ化する日本』との印象操作(プロパガンダ)では『悪質な実例』として、この問題は取上げられる危険性がある。
ソロスが仕掛けて旧ソ連圏諸国で相次いだ『カラー革命』で、政権の正当性の疑義の根拠となったのは全て選挙の開票疑惑が発端なのですから、日本以外の欧米市民の目からは同一視される。
孫崎 享の東京都知事選挙開票疑惑は、日本人にとって決して無視するべきでは無い『超危険物』の可能性が高いのである。

『左派知識人の勘違い』

護憲左派では(本来なら泡沫候補の)漫画的な極右のタモ神が61万票を獲得したことで周章狼狽、危機感を持っているが、今回の東京都知事選挙でマスコミは『有力4候補』 の一人としてタモ神を大々的に宣伝していた。
しかも4候補の中では『原発推進』を公言していた唯一の人物なのである。それなら1割強の支持率は当然過ぎる結果であった。
今回の都知事選結果の考察ですが、4選もした元都知事の石原慎太郎維新の会代表がタモ神を推薦していた事実を無視するのは不適当です。
慎太郎は選挙戦で260万は何時も確保していたのですから枡添に200万、タモ神に60万と票が振り分けられたと考えれば何の不思議も有りません。
タモ神の60万よりも、東京都民が今まで札付きの極右のレイシストの慎太郎に260万も投票した方を問題視するべきである。
4候補中でもっとも反体制的で破壊的だったのがタモ神なのである。1割強の田母神支持票ですが、ある種のアンチ(反○○)なのでしょうね。
安倍人気にもいえるが、これは反民主主義とか右翼反共などではなくて、間違いなく反知性(幼児化による退行現象)ですよ。(本当の真実が恐ろし過ぎるので)人々は、何もかも真面目に考えたくない。自分が持っている普通の知的能力を意識的に『使いたくない』思考停止状態なのである。

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4 コメント

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言い得て妙 (紙さま)
2014-03-10 20:29:42
ですね。「ゾンビ」とは。「死んだ」のに「死んだ」と見せない。
 ソビエトみたいに分かりやすく崩壊したほうがいいのか、悪いのかは分かりませんが・・・

年金積立金:積極運用求める報告書案 国債中心を見直し(毎日)http://mainichi.jp/select/news/20140306k0000e010219000c.html

↑これじゃTPPとかISD無くてもアメリカの思惑通りやんけ・・・

そして、この日本、ウクライナに金融支援の見込みとか。中国との連携を模索して競合する米露の間で、どこまでも足元を見られ(泣)

それもこれも、自分の力を弁えず、どんな罠が仕掛けられているのかも考えようともせず、ただナショナリズム一本槍のこの国の「エリート」の反知性主義。一方で、これに乗っかって騒ぐ「ネトウヨ」(*)さん達は、「これこそ知性!」と思っているフシもあるような気が。

(*)「ネトウヨ」も揶揄する言葉としては便利ですが、ファシスト=「地域性のない保守」(ファッショ:支離滅裂の攻撃性)の範疇にまるっきり当て嵌まることを忘れたくないですね。新造語だと、歴史との驚くべき且つ忌むべき類似点が隠蔽されてしまうこともあると考えます
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ラグナロク(神々の落日) (ネプギアソリッド)
2014-03-11 00:13:05
イギリスのオカルティストが主張していた2月22日からのラグナロクは外れたかもしれない。
ただ別のラグナロクは起きた気がします。「新世界」の構築のための。
ウクライナはあくまでも前哨戦?
メインはシオニスト極右と靖国主義者の聖戦でしょうか。

最近のアメリカ軍は、自衛隊の尖閣諸島の戦いを想定した訓練に参加するのを嫌がり中国寄りに成り、プーチン政権が安倍ちゃんにすり寄って日露友好を進めている。
(当然ロシアも戦勝国だから日本潰しの協力者です。)
慰安婦問題はアジアのホロコーストだとして、ユダヤ人権団体やイスラエルロビーがアメリカで活動をしてます。
日本を今度こそ叩き潰して立ち上がれないようにする、アメリカ帝国の恐ろしい「子会社計画倒産」がある気がします。
あるいは小泉純一郎がやろうとした日本人の財産没収とか。
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ファシズムとは大きく違う日本の右翼 (宗純)
2014-03-11 15:16:53
皆さんコメント有難う御座います。

『日本は悪くない』とのネットウヨですが、これは矢張り明らかにファシズムとか右翼とは意味が違うのですよ。
中国とか韓国や欧米世界ですが南京大虐殺とか従軍慰安婦など侵略戦争を起こした、『日本が悪い』といっているのですよ。
心が優しい日本国のネットウヨさんが言っているのは『日本が正しい』ではなくて、滅茶苦茶に消極的な『日本は悪くなかった』ですよ。似ているようで、これではダメです。欧米には勝てません。
我が日本帝国は八紘一宇のスローガンで世界征服を目指したのですよ。何故右翼なら男の究極のロマンである世界征服を誇らないのか。
「世界征服」は可能か? (2)悪の組織の「世界征服」に関する考察。
2009年01月05日 | 軍事、外交
http://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/692bcc22d8c12a5c23f03afd66adc278
「世界征服」は可能か?(1)
2009年01月04日 | 軍事、外交
http://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/9198576c39ee8ba0262197b2be95f23a
去年2013年の日本国における殺人が人数がとうとう1000人の大台を割っている。
どのような文化でも若者たちは元気一杯で、大人とは違い過激に行動するので殺人率が高く図表にすると同一のカーブを描くので、これをユニバーサルカーブと呼ばれているが日本だけは当て嵌まらない。
ヘイトスピーチで日本の病的な右傾化が云々されているが、外国ではヘイトスピーチは過激行動に結びつきヘイトクライムが大問題なのです。
しかし、今の日本では口先だけの右傾化なので欧米や今のウクライナでの大量殺害などのヘイトクライムなど起きようが無いのです。
殺人の統計学的一考察
2008年02月02日 | 文化・歴史
http://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/79bb6106736ab90449816bfc7cf5b237
日本で起きる可能性があるのは、右傾化によるヘイトクライムではなくて、陰湿で消極的な『イジメ』ですね。
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なるへそ (紙さま)
2014-03-12 12:18:03
だからこそ、自殺が多いんすかねー

ネットウヨの近視眼も広い意味で自滅願望に見えたりしますが、古い右翼みたいに自決する根性もないかもしれませんな
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