(朝日新聞社)『福島原発事故、東京電力の元会長ら3人に無罪判決』では、2011年3月の東京電力福島第一原発事故で業務上過失致死傷罪(禁錮5年)で強制起訴された勝俣恒久、武黒一郎、武藤栄fら旧経営陣3人裁判で、永渕健一裁判長は無罪を言い渡したと報じたが、9月20日付け朝日新聞が添付した写真は、現在でもメルトダウン事故当時でも無くて、2007年10月29日撮影の福島第一原発が稼働していた当時の映像だった。
★注、
商業運転中の福島第一原発の写真左下の激しく白く泡立つ激流は、1~4号基の温排水。(原発で発電に利用出来る熱量は3分の1、残りの3分の2は温排水として無駄に放出している)たぶん、朝日新聞社は原発が基本的に持っている危険性や矛盾点を誰にも分からないように指摘したかったのだろう。
19日午後の東京地裁無罪判決の報道では朝日以上に不可解だったのが毎日新聞社で、『新たな巨大地震向け対策急ぐ 廃炉は停滞 福島第1原発 東電無罪判決』(9月20日朝刊)に添付されていた福島第一原発に既存の防潮堤と新設される防潮堤との記事や写真、イラスト(予想)図である。
東京電力は20日、福島第1原発に新設する防潮堤の設置作業を23日に始めると発表した。近い将来、北海道東部沖の太平洋沖で起きる可能性が高いとされる超巨大地震で津波が襲来した場合に備え、海抜11メートル、全長約600メートルの壁を設置する。2020年度前半に完成する予定。
想定される津波は最高水位が海抜10.3メートルで、海抜8.5メートルにある1~4号機の原子炉建屋などが浸水する恐れがある。
計画では、原子炉建屋の海側に1メートル程度の土台を造った上で、高さ1.5メートルの鉄筋コンクリートの壁を設置する。
★注、9月19日の無罪判決に関連して毎日新聞の『新しい防潮堤』は意味が良く分からないが、同じ日の共同通信の記事と同じものを指すと思われるが、実は朝日新聞では1年も前に同じ福島第一原発の防潮堤の記事を報じていた。
福島第一原発に新設する防潮堤のイメージ。この1年前の2018年9月14日付け朝日新聞は『既存の仮設防潮堤』とあるが、今年9月20日の毎日新聞イメージは『既存の防波堤』と仮設が無いだけの同じ図を掲載している
『福島第一に防潮堤、東電建設へ 北海道沖の巨大地震対策』2018年9月14日20時44分 朝日新聞
東京電力は14日、福島第一原発に新たな防潮堤を建設し、津波対策を強化すると発表した。これまでは事故後に造った仮設の防潮堤で乗り切れるとしてきたが、政府が昨年末、北海道沖で起きる超巨大地震の「切迫性が高い」と評価したことを受けて方針転換した。再び巨大な津波に襲われれば、汚染水の流出などが避けられず、廃炉作業に大きな支障が出ると判断した。14日の原子力規制委員会の会合で公表した。東電によると、1~4号機の建屋東側の敷地に長さ600メートルの防潮堤を築く。高さや着工時期、建設費などの詳細は未定という。東電は事故前にも防潮堤の建設を検討したが、見送ってきた経緯がある。東電の担当者は「津波が来たら7年間かけて築いてきた対策が壊れてしまう。廃炉作業が遅れるのは避けるべきだと判断した」と説明した。
福島第一では、現在も溶け落ちた核燃料(デブリ)の冷却が続き、高濃度汚染水が原子炉建屋の内部にたまり続けている。
再び津波に襲われれば、汚染水が周囲に広がりかねない。
さらに地震や爆発で傷んだ建屋の燃料プール内には1573体の核燃料が残る。津波の影響で冷却機能が失われれば、燃料が溶け出して放射性物質が飛散する恐れもある。
(抜粋)
2018年9月14日 朝日新聞
『福島第一、高さ11m防潮堤…千島海溝地震対策 』 2018/12/27 読売新聞
東京電力は、廃炉作業が続く福島第一原子力発電所1~4号機の海側に、高さ11メートル(海抜)、全長約600メートルの防潮堤を建設することを決めた。
2020年度中の完成を目指す新たな防潮堤は、11年の東日本大震災後、同原発の敷地南側に建設された既存の防潮堤(高さ約11メートル、長さ約400メートル)を北側に延長する形で建設する。1~4号基の海側に約600メートル設置。原子炉建屋周辺の重要設備の被害を防ぐ。
千島海溝沿いの超巨大地震は、政府の地震調査研究推進本部が昨年12月、マグニチュード8・8以上の規模で今後30年以内に7~40%の確率で発生すると発表。最大で高さ10・3メートルの津波が襲来し、原子炉建屋などが立つ敷地(海抜8・5メートル)が浸水する可能性があるとして、新たな防潮堤は、津波の高さを上回る海抜11メートル。工事は19年度から開始予定で、東電担当者は「廃炉作業の妨げとなる浸水を防ぎたい」と話している。
2. 福島第一原子力発電所の現状とこれまでに実施してきた対策 東京電力
② 津波への備え
複数の専門家や機関によって想定されている、東北地方太平洋沖地震の震源域よりも沖側(東側)において想定されうる最大マグニチュード8級の大きな余震に伴う津波(予測津波高さ:約7~8m)に備え、まず、原子炉や使用済燃料プールへの注水に必要な設備の対策として、平成23年6月までに、原子炉へ直接注水を行っている全ての原子炉注水ポンプを高台に移設しました。非常用の仮設電源や消防車等の設備については、同年4月には高台へ移動しました。また、主要建屋設置エリア付近への浸水を防止するため、6月までに海抜約4mの高さにあるトレンチ立坑を閉塞し、海抜10m盤に仮設防潮堤(高さ約2.4~4.2m)を完成させました。
写真18. 仮設防潮堤(平成23年6月30日撮影)
写真19. 仮設防潮堤(平成23年6月30日撮影)
③ 万一の事態への備え
①「地震への備え」、②「津波への備え」に述べたように将来発生する可能性がある地震や津波に対して対策を講じていますが、さらに、複数の機器の故障や外部電源の喪失などに備えて多重・多様にバックアップできる設備にしています。
原子炉への注水が停止する原因として、水源の喪失、注水ラインの損傷、電源の喪失、炉注水ポンプの故障が考えられます。
でも、結構指導者の権威は強い。体罰・パワハラも長らくOKだったからね。
そんな社会では、「見て見ぬ振り」をするのが一番の生き延びる術。
正論を述べても、上長が採用しないと、首。
仮に採用しても失敗したら、全部自分の責任。
ヒラメが生き残りの最低条件なら、当然「見て見ぬふり」をするのが、「賢明な生き方」になる。
まあ当然といえば、当然。
ラクビーだのと、日本の首相は知恵遅れっ!
孫正義が言うまでもなく後進国ですね日本は・・・
国連で『地球温暖化対策』うんぬんと協議されてます。
原発は建設と廃炉に大量の化石燃料を使うので、押しなべて排出するCO2は『天然ガス複合発電とほぼ同じ』と推計されています。
さらに、発電量の二倍の熱量を『地球温暖化に使って』いるのですから、明らかに地球温暖化を促進する発電ですよね。(さらに温排水で近海の環境を破壊)
『CO2を出さないから環境に優しい』とかとんだ詐欺だったわけです。
建屋から汚染水となって地下へ漏れ出す。地下水と混ざって量が増える。
海に行かないように汚染地下水回収。(これが一日二〇〇トン?)
回収できなかった一部はそのまま海へ流出。
回収した汚染水を浄化処理して、低濃度汚染水はタンクに溜める。一部は冷却水として建屋へ循環させる。
これでいいんでしょうか?
実は、溶け落ちた100トン超の核燃料の再臨界が一番心配されていたのですよ。事実2012年には再臨界のためのホウ酸水の注入がマスコミでも報じられています。再臨界防止で硼酸水注入、セシウムミミズと空白の送電線地図
2012年02月12日 | 放射能と情報操作https://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/cda6032a0405321e3cfacd023aa101d9
原子炉圧力容器の底は球形なので、溶けた核燃料が真ん中に集まり再臨界するが、爆発で飛び散って、その後にまた再集結しして臨界と、間歇的に再臨界と繰り返すとの恐ろしいシナリオが考えられていたが、
実は沸騰水型の原発の圧力容器には制御棒などの穴が多数あり、メルトダウンとほぼ同時に窯の底が抜けていた。
20年前の1999年9月30日の東海村JOC臨界事故では数キロのウラン燃料をバケツに入れたら臨界しています。
メルトダウンした核燃料は100トンですよ。フクシマの地下深くで再臨界していても少しも不思議ではない。
普通なら隠す必要が無い、『汚染水=冷却水』の事実を、今の様に全員で必死に隠す理由ですが、
『再臨界』なのです。
現在再臨界しているのか、それとも再臨界する危険性が高いのかは不明だが、
崩壊熱だけでは、8年半も経った今頃は冷却する必要性はゼロ
汚染水云々は間違いに誘導する赤いニシンなのです。
この逝きし世の面影で『再臨界』を検索すれば沢山の記事が読めます、
「核燃料の冷却水だった汚染水」NHK
2019年03月11日 | 放射能と情報操作
https://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/411892f8529aebce7207b8d535f891dd
1ヶ月で20センチ(1日7ミリ)傾く泥沼遮水壁の怪
2015年11月30日 | 放射能と情報操作
https://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/b2234ff161e4b25b4b0f853fcc2f8d60
福島第一原子力発電所の「怪霧」と海側遮水壁
2015年10月28日 | 放射能と情報操作
https://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/83f663bc8e7df52ff5f1fb8cce003d8d
核燃デブリが地下で再臨界?4年経っても終わらないフクシマの悪夢
2015年04月29日 | 放射能と情報操作
https://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/47115b8de6048170d60c2f3cfb4c3f6e