「四里の道は長かった。その間に青縞の市の立つ羽生の町
があった」。。。行田から弥勒高等小学校へ
田山花袋の代表小説「田舎教師」。。。
実在の人物・小林秀三が書き残した日記をもとに、取材を行
って書き上げた小説。。。明治42年発行
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主人公・林清三は熊谷の中学校を卒業し、家が貧しく進学で
きずに弥勒高等尋常小学校の代用教員となる。
友人と「行田文学」を発行するが4号で廃刊となる。
平凡な教師として田舎に埋もれたくない思いで、上野の音楽
学校を受験するが失敗する。
希望が一つ一つ閉ざされ、自暴自棄の時期もあるが、田舎で
の教師の価値に目覚め、生徒たちとの生活を送ることに決意
をするが、病気により、21歳の若さでこの世を去る。
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以前、田舎教師のお寺と墓をブログ掲載していますが、今回
初めて、弥勒にある円照寺を訪ねてみました。
お種さんの資料館があり、すぐ近くには、田舎教師の銅像が
あります。ここの道は、加須のジャンボ鯉のぼりを撮りに行
くときに通ったりする事があるので、銅像があるのは知って
いましたが、銅像も初めて撮ってみました。
地元の方にも愛される、田舎教師ですね。
円照寺
小川屋のお種さんの資料館があります。
小説にでてくる小川屋は、実在し学校にお弁当を届けるお種
さんは、小川ネンさんという娘さんがモデルでした。
資料館には小川屋で使用されていたお皿やお種さんの持ち物
など生活用具なが展示されています。
昭和13年、作家の川端康成、片岡鉄兵、横光利一の3人は、
「田舎教師遺跡巡礼の旅」として、熊谷、行田、羽生を訪て
いますが、川端康成が同行の2人を撮ったという写真も展示
されています。
当時の生活ぶりを伺いしる資料なども展示されています。
羽生駅から、すぐ近くのところにある建福寺。
まだ少し雪が残っていました。。。
「田舎教師」小林秀三のお墓があります。
このお寺に下宿したことがあるそうです。