オール讀物にて2002年から掲載された8篇からなる短篇集。どれも粋な話ばかりです。表題作は、祝言が決まった頃から急につっけんどんになった父の様子を、気に病む娘をきれいに描いている。家族だけに通じるのはほかげ橋ではなく日影橋なのだ・・・。