シリーズ第六弾、両国大相撲殺人事件。当代無双の相撲取り・雷電を、目の仇にしていた将来有望な若手力士が殺された。その死体には、雷電の得意技の痕跡が…。下手人は雷電なのか?根岸肥前が、江戸の怪異を解き明かす。
シリーズ第八弾、麻布暗闇坂殺人事件。坂の町、麻布。大黒坂を上って、一本松のところで出合う坂に暗闇坂がある。暗闇坂という名は、昼なお暗いことからきている。その暗闇坂界隈に不思議なうわさが立ちはじめた。幽霊が出るというのである----。奇談集『耳袋』を書き記した赤鬼奉行根岸肥前が、江戸に起きる怪事件の謎を次々解き明かす痛快お裁き帖。