表題ほか5編の短編が収められている。読み終わって感じるのは、5編の共通項は着物。現代でも着るものによって気分が一新するものだが、江戸時代の女たちも同じ気持ちだったのだろう。「夜の小紋」の染色工程が一番印象に残ったのはクラフトマンの性かな・・・。