父の敵を探す浪人・辰蔵は飢えのあまり煙管師を斬殺してしまう。母を早く亡くした煙管師の一人娘・お道は十三歳にして天涯孤独となる。男は仕掛け人となり落ちぶれ、お道は大店の内儀となり幸せな家庭を築き、生涯を終える頃運命的に出会う。池波作品らしい構成だ。